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麗しき桜を操る妖と真昼の神社
- プロローグ -

「さくら…さくら…♪
野山も里もー…見渡す限り…
霞みか雲か、朝日に匂う…♪」
少し楽しげに小さく歌い
私は神社への帰り道を歩いていた。
「日向お姉ちゃん見ーっけ!」
「あっ、美紀ちゃんだ~!」
後ろから声を掛けられて振り返れば、
見慣れた小さな女の子。
最近、彼奴…紅魁夕日の神社が
ある隣の町に引っ越したらしい。
「美紀ちゃん、どうしたの?」
「神主さんがね、ここまで
送ってくれた!」
…神主?……はぁぁぁぁっ!?
「そ、そうなんだぁ…」
つい苦笑。今は自分の神社に
着いたのか、気配はしない。
「この町から美紀ちゃんの家まで
遠いと思うのだけど…大丈夫?」
「うん!だってね、お姉ちゃんに
会いに来たから!」
可愛い…!
「そっか!…じゃあ途中まで送る?
今日は、もう暗くなるからね。」
時刻は三時半。
この町から隣の町までの距離は
結構有る。私の祀られた神社…此処は
この町の一番端だからね。
「うん!ありがとう!」
にこにこ笑う美紀ちゃんを見れば
自然と顔に笑顔が出た。
…さて…送ったら神社の縁側で
お茶でも飲もうかな。

少し気づいた方も居ると思いますが、
[紅い焔を操る妖と夕暮れの神社]の…
シリーズ的な作品ですね。今作は
紅魁夕日の思い出話で出てきた
幼馴染み的な子の話です。
宜しくお願い致します。
<2016/10/05 14:12 漓夜月 澪>消しゴム
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