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文学者へ宛てた手紙を透かす。
- 朝、ポートマフィアにて。 -

おはようございます。
朝です。
職場に出勤なうです。

あぁ、朝から盛大に滑った。どうでもいい。


「おぉ、五月。」

頭上から声が降って来た。
聞きなれた声。上司の尾崎紅葉だ。

「尾崎幹部殿、如何なされました。」

「そんなに堅くならんでも良いのにのぅ…。」

少しむくれた表情で云った。
あたしよりずっと背は高いが仕草はずっと愛い。

「それは了承致しかねません。それで、ご用件は?」

「あぁ…、そうじゃった。首領から手紙を預かってな。」

きっと今のあたしの顔は真顔なんだろうが、表情が更に強ばるのを感じる。

「何、五月が想像している様な事じゃないから安心せい。」

一気に気と表情と躰から気が抜けた。
同時に脱力感がどっと体内に溜まる。
絶対に面倒事だ。

「…一体何でしょう。こんな下級構成員に頼む事とは。
爆弾処理?囮?」

心の声が垂れ流しだ。
幹部の前で云ったら、普通は直ぐに断頭か縛り首だ。

だが、姐さんは優しい。……変わってる。

「その後ろ向きな思考は何とかならぬのか?」
「なりませぬ。」

即答しておいた。
本当の事だ、嘘を吐いても仕方あるまい。

「はぁ…、私が何を云うてもそなたは変わらないのう。
……話が大分反れたの、遊撃隊の方の仕事に回って欲しいそうじゃ。」

改めて手紙を渡された。

「遊撃隊…ですか…。」

遊撃隊にはあたしも所属している。
…が、隊長が隊長なだけあり、遊撃隊の仕事は苦手だ。


「それじゃあ、確かに渡したからのう。」

そう云うと、尾崎幹部はひらりと身を翻して差って行ってしまった。


____遊撃隊 及び 拷問班所属、屶神五月。
災害指定猛獣の人虎の生け捕り作戦にて、
芥川君と共に行動し、作戦を実行する事を命ずる。

ポート・マフィア首領 森 鴎外____


「…………ともに、こうどう……」

今直ぐにでもぶっ倒れたいくらいだ。
芥川殿の扱いは実に難しいのだ。
否、芥川殿が嫌いと云う訳では無いのです。

…多分、中原幹部とか首領とかエリスお嬢様の扱いの方が楽でしょう。

「……はぁ…、仕方無い…。」

あたしから溢れた溜め息は、気力迄も奪って行った。


霜月妖鈴さん、。さん、コメントをしていただき有り難う御座います…!
頑張ります…!!
<2016/09/18 07:03 みか吉>消しゴム
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