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合わせ鏡の吐いた嘘


私は自分に甘い自分が嫌いだった。

例えば、ちょっとでも体育のマラソンが辛かったり。
勉強する気が起こらなかったり。
ゲームを時間通りにやめられなかったり。

そういう些細な時でも、私は自分に甘い。
自分の得する方、楽な方へとことを進める。

だから、いつまでたっても私は、自分に甘いままだった。

「…………………変わりたいなぁ……………。」

自室で一人、そんなことを呟く。
言葉にするだけなら簡単だ。
なのに、行動で表すことはできない。
分かっているのに、結局何もできないのだ。

『あれだよね、変わりたい変わりたい〜、ってのが鳴き声のナマケモノみたい。』
「………………そんなんじゃない…。」
『実質そうじゃん?毎日毎日聞くんだけど、その言葉。動いたところは見たことないけどね。』

私は、噛み付くような視線を声のした方に向けた。

見た先には、全身が映る大きな鏡が置いてある。
小学生の時に買ってもらった鏡だ。
私はこの鏡で、おしゃれで可愛い女の子になることを夢見ていた。

『あーあーつまんない。あんたって本当につまんない女。モテナイ、学力もナイ、努力もシナイ。』
「うるさいなぁ…………。」

私は今、鏡と話している。
鏡の中の、制服を着たもう一人の私と。

『ほら、私と変わってくれれば、何もかもがうまく行くけど?。』

そう言った私は、意地の悪い笑みを浮かべた。

数週間前からだろうか。
私の部屋の鏡には、もう一人の私が住んでいる。




前削除した新作がまとまらなかったので、前々から書きたかった鏡の話を書いてみました( ´ ▽ ` )ノ
鏡の中の自分と話したい。
私の小さな夢です!(笑)
<2016/09/19 14:59 なうか>消しゴム
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