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合わせ鏡の吐いた嘘


強く願えば、私と鏡の中の“葉月”は入れ替われる。
彼女がこっちの世界にいれば、きっとすべてがうまくいく。

私は、それを鏡越しに眺めていればいいだけだ。
人気者になり、幸せな人生を歩む彼女を。

その日、夢の中で私は、薄いガラス越しに彼女を見ていた。

明るい性格。
綺麗な外見。
社交的な姿。

全てが完璧で、申し分ない人生を送っていた。
これでいい。
これで全てがうまくいく。
私は微笑んで、静かに鏡の中で生きていく。

それで幸せ。
何もかもが。
なのに…………………。

何故か私は、彼女を見ながら涙を流していた。


* * *

「…………き。………葉月。」
名前を呼ばれ、瞼を開く。
眩しい朝日の光が、私の顔を照らしていた。

何か、凄く不思議な夢を見ていた気がする。
………………なんだったか忘れたけど。

頭が痛かった。
昨日はなんともなかったのに、風邪でも引いたんだろうか。
そう思って体を起こすと、柔らかい何かに手が触れた。
視線を落とすと、そこに私以外の手があるのが見える。

「ひっ………!?。」

思わず手を離す。
すると、すぐそばで笑い声が聞こえた。

「朝から馬鹿みたいね。おはよう。」
「……………は……………!?。」

自分の声だった。
聞き慣れた、けど自分が出すより高めの。

「願ってくれたのね。強く。」

彼女が笑う。




そこには、鏡から出たもう一人の私が、いつもと変わらないいたずらっぽい笑みを浮かべて座っていた。

テスト期間なので、めっちゃ更新スピード落ちてます。
話が飛んでぐちゃぐちゃですね…………((涙
<2016/10/01 23:38 なうか>消しゴム
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