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異世界の女勇者
- 非日常な一日 -

天使と悪魔との争いが終わり早数日、人々に平和が与えられ、今日も楽しく一日を過ごせると思っていたのだが…私は今日、自分の運の悪さを痛感する。

【学校六時間目】

「数学のテストどうだったー?」
 
 私の友達のカスミは今日行われた数学の小テストの話を持ち上げてきた。

「まあまあかな」

 私はそっけない返事をした。するとカスミが

「見せてー」

といいながら半場強引に私のテスト用紙を奪い取って来た。もう日常になってきたその行為に私はなにも感じなかった。

「すごーい94点!どうしたらこんな点数とれるのー?」

 確かにいい点数ではあったが…

「カスミ、声大きい」

まぁ今更いっても既に手遅れだが。

「マジで?」

「稟。数学得意だったのー?」
 
 クラスの何名かが私に声をかけてきた。私は慌てていて、それを見て笑っているカスミに鋭い視線を送った。

「まぁいいじゃん。それより今度数学おしえてよー。」

「私、教えるの苦手だから…」

 言った方は別にどうでもいいかもしれないが言われた側は迷惑である。そして今しがた陥れた張本人に勉強を教えて貰えると思っているところがカスミらしいと言うかなんと言うか…結構図太い性格だと思った。

「そんなー」

 カスミがそれを言ったとき見えたのだが、点数34点って…今回は計算が5~6割ぐらいあったのに。

「あっ見ちゃった?いやー凡ミスが多くて。」

よく見ると+と-の付け間違えや、単位の書き忘れがちらほら見えた。それを考慮しても+15点ぐらいだが。

「ねぇお願いー」

「無理だってー」


 言えない。イザナミに教えてもらっているだなんて。
テストの一週間前、数学に頭を悩ませていると、イザナミが

「稟様、数学が苦手のようなら教えて差し上げますよ」

いや、あなた天使ですよね?

「ほんとに?ってかイザナミ数学わかるんだー」

「一応…携帯のネットワークの巡回していた頃があったので。」

「何ゆえ?」

「日本の歴史や現代のことを知っておいた方がいいと思ったので。」

「ふぅーん」

 納得した。そしてイザナミは携帯を通して一流の家庭教師のように教えてくれた。ものすごく分かりやすくて本当に助かった。だからこそ人に教えることができず、できないと言って周りから冷たい人だと思われたくないため点数は口外しないのである。

 学校が終わり私は家に帰る道を歩いていたが途中でノートが切れていたことを思いだし、近くのコンビニに寄った。すると

「おい店員!金を寄越せ。」
 
そこには覆面を被った強盗犯がいた。そして彼の手にはナイフが握りしめられていた。

「ハッハイ」

店員はおどおどしながらレジを開け準備した。

「速くしろ」

強盗犯は焦っており、速く速くと店員を急かしていた。

まさか強盗現場に居合わせるとは…ってかこんな時間帯に。しかしコンビニ強盗…見過ごせない。私には逃げるという選択肢があった。彼は相当焦っていて回りのことなんて気にしていなかったので私がいることを気づいていなかった。でもそれだと店員さんがかわいそうに思えたので勇気を振り絞って

「あなた!今すぐ出ていきなさい。」
 
 強盗人の前に出て行った。

「黙れ!死にたいのか」
 
 強盗人は大きな声で怒鳴った。ナイフをちらつかせて脅す。

「いくら大きな声を出しても無駄よ。犯罪行為は私が決して許さない!」

強盗人のナイフを取り上げようとすると

 慌てた強盗人は体をそらしその拍子に私は胸の辺りを切りつけられた。

 赤く染まった液体が体を流れていくのを感じる。息が乱れ呼吸という人にとって当たり前とことが難しくなっていった。そして体を動かすことができず、痛みが身体中を襲い、私は悶絶していた。犯人は慌ててコンビニから姿を消した。そして店員は慌てながらも救急車を呼んでいた。その必死さから助けれてよかったと思った。
 後悔は心の奥に残るが健のいない世界に半分絶望していた。だからその時健に会えるかなといったことを考えていた。


あぁここで死ぬのか…

死を目の前にし痛感した。そして意識の薄れる寸前


『転移空間召喚』

という言葉が聞こえた。
 
      そして私は深い眠りについた。


 暗闇の中へと、二度と戻れない故郷を後にして。



第一話を書き上げるのにかなり時間をかけてしまいすみません。ここからは一日一ページかけるようにがんばります。
<2016/09/24 19:36 榊>消しゴム
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