「話す約束だったね。ちゃんと話すよ。」
太宰様は、過去を語られた。
*12年前、夏、霧雨の降る夜の事。
「さぁ、急げ。相手に気付かれる前に、、、。もしもの時は、娘を人質にしろ。」
黒服の男たちは頷く。皆、手には銃が握られている。彼等は私の部下だ。
今日、首領から仰せ使った任務は、彼の有名な殺し屋、神無月一家の暗殺、、、否、失敗すれば、殺し合いだ。
しかしその娘、神無月夜空は、標的には上がらなかった。
但し、もし彼女が、異能を使い私達に攻撃を仕掛けた場合は惨殺という命が出ている。
そして、目の前には、その娘、神無月夜空がいる。
彼女はまだ三つだった。目の前で両親が殺されても顔色一つ変えなかった。
否、当たり前だ。彼女の両親は、彼女を売ろうとしたのだから。
「娘をあげますから、私達の命は、」と言ったのだ。
腹が立った。この娘は、自分と同じなのだと。
その様な事を言う彼女の両親に腹が立ち。
顔面に二発、合計四発撃っていた。
そんな中でも娘は、長い黒髪を束ね、私の元へ駆け寄ってきた。
「ねぇ、おにぃさん。あそぼ?」
と私に笑いかけた。
「、、、解った、ほんの少しだけだ。」
私は、外套から銃を取りだし彼女に向けた。
一瞬動揺を見せたが、また笑顔に戻った。
それから、少しだけ、花札をした。
「理解、、、したかい?これが、君の記憶に無い、、、君の記憶だ。」
私は、、、両親に売られた?
否、両親は、私を、、、売ろうとした?
何で、、、、?
