「よし、早速仕事に行こうか」
「え……ですが……私が入りたいと言っても……その……難しいのでは?」
キョトンとこちらを見る太宰様。………間抜けとはきっとこんな人のことを言うのでしょう……知りませんけれど。
「あ、太宰さんお帰りなさ………はあ!?」
敦様が大きな声をあげたのは、きっと私を見たから。まあ、この前まで自分を襲ってきたマフィアの人間が、いきなり車椅子姿で登場するとそうなる筈。
「その子……マフィアの………」
「うん、新入社員さ」
ぐぬぬ……視線が痛いです………
車椅子を操作して太宰様の後ろへ………
「これが……?」
「なんか失礼です。これがって………私だって腐っても人間なのですっ!!!!」
「……まあ、そんな感じで。慣れてる人といった方がいいよね? 敦君。君を指名しよう。さぁ出発だ!!」
まるでピクニックにでも向かうように、太宰様は鼻唄を歌っていました。頭まで常春お花畑になったのかと………
