2018年4月23日、気持ちのいい朝だ。
……と言いたいところだが、そうもいっていられなくなってしまった。
◆
ひとが……女の子が……倒れている……。
死んではいないようだ、息をしている。
どういう状態なのかと問われると考えるのに少々時間を有することになりそうだ。
「おいおい、大丈夫かあんた?」
「……くッ……!」
どうやら会話ができるような感じじゃなさそうだ。
朝、起きたら目の前で、といってもベッドから降りてからだが、彼女hは血を腹部から絶えずながし続けていた。
「たす……」
「待ってろ、救急車を今!」
「いい……いらな……がッ!」
「無理いうな!!痛みってのは訴えないと意味がねぇんだよ!!!」
困ったときは救急車、これは共通認識だ。
「じぶんで……できる……ち……りょ……」
彼女の手は震えながらもしっかりと形をとどめていた。
そして、自分の傷に手を押し当て……何も起こらない。
「見ないで……こっち」
どういう意味だ?目を瞑れと言われてもこの状況ではのみこむことができない。
だがそれで何かが起きるのであれば、と思い俺は目を閉じた。
2秒くらいたってから彼女は、
「もういいよ、ありがとう。でも、見たことない人の言うことを聞いてくれるなんて、優しいんだね」
と感謝の言葉を言った。
開けるよう指示されたので、目を恐る恐る開ける。
すると、まるで最初から何事もなかったかの如く彼女の有りとあらゆる傷が全て無くなっており、服に大量についていた血も跡形なく消え去っていた。
「マジックか?さっきのは一体……」
「やっぱり貴方はなんにも知らないんだね」
改めてみると、さっきまで倒れていた少女はよく見るととても整った顔をしていた。容姿端麗を形にしたような感じだ。髪はセミロングで、一本ハネている。
服装は黒い、学校とはまた違った感じの制服を着ており、右腕に服に被さるかたちで金の腕輪がはめられていた。
おそらくだが、俺と同い年か、まあ少なくとも年齢は近い感じだ。
「今日のことは一切忘れてね。誰にも言わないこと。わかった?」
「いや、関係なくもないんじゃないか。例えばその……腕輪とか。」
「えっ?」
当然、驚くだろうな。
「俺もそっち側だからな」
「もしかして……礼堂 瞬さん……ですか?」
「ああ。瞬でいいよ」
"黒凱騎士団"。
完全に情報流出のない裏の組織。SS級犯罪者や、戦争、紛争などに粛を撃つために結成された超人集団。
メンバーは他のメンバーの顔をほぼ知らないが、金の装飾が施されたその腕輪と制服が黒凱騎士団に所属していることを物語っていた。
「あなたをずっと探していました!一緒に来ていただけませんか?」
「唐突だな……傷の手品も納得がいくが、誰にやられたんだ?」
「瞬さ……瞬くんを迎えに行く途中に誰かに……」
瞬くんってなんだ、瞬くんて。
とはいえ、ここにいるのは危険だろうな。
「細かい話は後でします、今は安全な場所にいきましょう」
「ちょっとまて、ジャージで移動するのはまずい、準備くらいさせてくれ」
「わかりました。では、ここで待機しておきますね」
急いでいる割には意外と余裕があるのか、と思いつつ、急ぎ足で1階への階段を下りクローゼットの奥にある制服と腕輪を取り出して着替える。
「朝食はどうすればいい?」
「私が携帯食料をもっているのでそれで我慢してください」
「わかった」
洗面所で歯磨き、顔洗いを済ませて二階にかけ上がって寝室の扉を開ける。
そこには大きな見慣れない扉があった。
「ここから外に出ましょう!」
「じゃあいくかっと、その前に、君は何ていうんだ?」
「私ですか?私はレイン・アイゼンドラッハといいます」
「ドイツ人?」
「血は繋がっていますが日本人ですよ、一応」
薄々気づいてはいたが、彼女、レインの綺麗な銀髪はやはり異国人のものだ。
「そうか」
「取り敢えず遠くに一度とびます!」
「じゃあ今度こそ行くか」
そこから"再び"俺は戦いに身を投じることになった。
……と言いたいところだが、そうもいっていられなくなってしまった。
◆
ひとが……女の子が……倒れている……。
死んではいないようだ、息をしている。
どういう状態なのかと問われると考えるのに少々時間を有することになりそうだ。
「おいおい、大丈夫かあんた?」
「……くッ……!」
どうやら会話ができるような感じじゃなさそうだ。
朝、起きたら目の前で、といってもベッドから降りてからだが、彼女hは血を腹部から絶えずながし続けていた。
「たす……」
「待ってろ、救急車を今!」
「いい……いらな……がッ!」
「無理いうな!!痛みってのは訴えないと意味がねぇんだよ!!!」
困ったときは救急車、これは共通認識だ。
「じぶんで……できる……ち……りょ……」
彼女の手は震えながらもしっかりと形をとどめていた。
そして、自分の傷に手を押し当て……何も起こらない。
「見ないで……こっち」
どういう意味だ?目を瞑れと言われてもこの状況ではのみこむことができない。
だがそれで何かが起きるのであれば、と思い俺は目を閉じた。
2秒くらいたってから彼女は、
「もういいよ、ありがとう。でも、見たことない人の言うことを聞いてくれるなんて、優しいんだね」
と感謝の言葉を言った。
開けるよう指示されたので、目を恐る恐る開ける。
すると、まるで最初から何事もなかったかの如く彼女の有りとあらゆる傷が全て無くなっており、服に大量についていた血も跡形なく消え去っていた。
「マジックか?さっきのは一体……」
「やっぱり貴方はなんにも知らないんだね」
改めてみると、さっきまで倒れていた少女はよく見るととても整った顔をしていた。容姿端麗を形にしたような感じだ。髪はセミロングで、一本ハネている。
服装は黒い、学校とはまた違った感じの制服を着ており、右腕に服に被さるかたちで金の腕輪がはめられていた。
おそらくだが、俺と同い年か、まあ少なくとも年齢は近い感じだ。
「今日のことは一切忘れてね。誰にも言わないこと。わかった?」
「いや、関係なくもないんじゃないか。例えばその……腕輪とか。」
「えっ?」
当然、驚くだろうな。
「俺もそっち側だからな」
「もしかして……礼堂 瞬さん……ですか?」
「ああ。瞬でいいよ」
"黒凱騎士団"。
完全に情報流出のない裏の組織。SS級犯罪者や、戦争、紛争などに粛を撃つために結成された超人集団。
メンバーは他のメンバーの顔をほぼ知らないが、金の装飾が施されたその腕輪と制服が黒凱騎士団に所属していることを物語っていた。
「あなたをずっと探していました!一緒に来ていただけませんか?」
「唐突だな……傷の手品も納得がいくが、誰にやられたんだ?」
「瞬さ……瞬くんを迎えに行く途中に誰かに……」
瞬くんってなんだ、瞬くんて。
とはいえ、ここにいるのは危険だろうな。
「細かい話は後でします、今は安全な場所にいきましょう」
「ちょっとまて、ジャージで移動するのはまずい、準備くらいさせてくれ」
「わかりました。では、ここで待機しておきますね」
急いでいる割には意外と余裕があるのか、と思いつつ、急ぎ足で1階への階段を下りクローゼットの奥にある制服と腕輪を取り出して着替える。
「朝食はどうすればいい?」
「私が携帯食料をもっているのでそれで我慢してください」
「わかった」
洗面所で歯磨き、顔洗いを済ませて二階にかけ上がって寝室の扉を開ける。
そこには大きな見慣れない扉があった。
「ここから外に出ましょう!」
「じゃあいくかっと、その前に、君は何ていうんだ?」
「私ですか?私はレイン・アイゼンドラッハといいます」
「ドイツ人?」
「血は繋がっていますが日本人ですよ、一応」
薄々気づいてはいたが、彼女、レインの綺麗な銀髪はやはり異国人のものだ。
「そうか」
「取り敢えず遠くに一度とびます!」
「じゃあ今度こそ行くか」
そこから"再び"俺は戦いに身を投じることになった。
