「......!!」
砂漠から吹いてくる乾いた風に靡く、眩しい金髪。
ゴワゴワとした麻のスカートからスラリと伸びる、細い脚。
右目を覆う長い前髪の間からちらりと除く大きな瞳は髪と同じ色をしていて、ほんのりピンク色に色付いた頬が可愛らしい。
「あ、あの...」
情けない俺は、その透き通るような声にびくりと肩を揺らし、慌てて口を開く。
「あっいや!全然大丈夫だから!うん!意外と胸でかいなとか全然思ってないし!」
しまったああああああ
普段母以外の異性と話さない俺の驚異的なコミュ障力がここまで見事に発揮される日が来るとは思わなかった。
何が大丈夫だ変質者め。財布云々の前に自分が警察に行け。と、脳内でいやに冷静な自分が憎たらしく言い放つ。
目の前の少女は顔を真っ赤にして俯いている。
「あああああごめんごめん!!!
全然そんなつもり無くて!こんな可愛い子と話す機会ないから思わずね!?ね!?」
必死に弁護するが、少女は泣いているのか怒っているのか、俯いて肩を震わせたまま一言も発しない。
