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短編集
- メビウスの輪 -

かわいそうな子たち……そう言ってハエ、いや害虫を1つずつ潰していく。
ぐちゃぐちゃになってバラバラになった残骸だけが静かで暗い部屋に残る。
ああ、美しい。この甘美な死骸は

とっさに日記を閉じたそのすぐ後、吐き気がした。そして、吐いた。
なんだこの不気味な日記は、見たところほぼ全て同じ内容だし……
やっぱりこんな森に来るんじゃなかった。はやく帰ろう。私は本をその場に捨て、もと来た道を戻る。
だが
走っても走ってもまたこの日記のところに戻ってくる。もうやめて!このままでは気が狂いそうだ。
ここは∞の作りにでもなっているのかさえも思えてくる。
もういっそここで暮らそうかな。そう、覚悟を決めた。まずは、水。その次は食料だ。
そう思い立ち歩いていると、いい匂いがしてくる。行ってみるとハエの大群があった。でも何故か美しく、いい匂いがする。〝ああ、美味しそう〟そう思ったが最期。
ハエを手で潰し、食す。美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい
ああ、甘美だ。
もうハエを食べる事しか考えられなくなっていた。もっとだもっと
この甘美な死骸を

私は日記を閉じた

読んでくれてありがとうございます

ヒント 日記の中の日記
<2016/10/22 20:28 恋佳>消しゴム
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