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君と過ごせて...
- 第一章 将希 -

        好き   

この言葉はいろんな思いが詰まってて暖かい言葉。
でもね..私がこの言葉を聞くと胸がきゅっとなって苦しい...なんでかって...?
それはね.....



「凛ーー!好きーー!」

私は聞きなれた声が聞こえたのでさっと避けた。

「うわっ!!」

彼がよろける。

「あっぶないなぁ。もぅ凛たらっ!」

「だって将希がしつこいから。」

私は冷たく突き放すように言う。でも、正直嬉しい私もいた。

すると急に彼が後ろからハグしてきた。

「ちょ、みんな見てるからやめてよっ。」

「何で?俺は凛と居たいだけ。それだけだもん。」

「あのねぇ...このままだと目立っちゃうでしょう。それに私、次も移動教室だし。じゃあね。」

私は将希の腕をはらってズンズン教室へ向かった。

彼は違うクラスで1ーC。私は1ーA。なんで付き合うようになったのかというと、新学期早々私はクラスに馴染めず教室にいても一人だったからずっと校舎内をウロウロしてたところを将希に話しかけられた。

「なんでひとりなの?」

一番聞かれたくない核心を就突かれたのでつい

「あんたには関係無い。」

て、適当にあしらったの。そしたらつきてきて、なんで?なんで?って。しつこいから

「友達がいないから!!」

というと将希は少し驚いたあと

「じゃあ、おれが友達になってあげる!」

ニコッ、と笑った笑顔から人懐っこい性格だと思った。

それから放課はいつも将希といた。気がついたら

「ねぇ、おれら付き合わない?」

と言われた。当時そこまで好きじゃなかったけど他クラスでも将希を通して友達ができたしなにより一緒にいて楽しかった。
あとから私のどこがよかったの?と聞くとなんとあの最初に話しかけたときから私に一目惚れだったそうな。すごく驚いたけど嬉しかった。


「ふぅ...」

今日も無事、何事もなく一日が終わった。部活も通っていないので、教室に一人残って帰りの支度をしていた。
将希はサッカー部だから普段一緒に帰えれない...と思っていた。が、

「りーーん♪」

将希の機嫌の良い声が聞こえてきた。

「えっ?」

「驚いたー?今日一日、凛ってばハグしてくんないからさぁ、部活サボっちゃった」

ペロッと舌を出して笑う。

あえて私は無表情でいた。じっと将希の目を見つめるように...。

「も、もしかして、凛、おれと帰るのヤダ...?」

伺うように私の顔をのぞきこんだ。

「....別に嫌じゃないけど。でも...一緒に帰るために部活サボるのこれから禁止ね。サッカー部の顧問ってあの鬼公でしょ?」

鬼公とはこの学校で一番厳しい先生&生活指導の先生だ。尾崎公征(おざきこうせい)というけど鬼公と言われている。

将希は

「あーーー!やべっ、鬼公だった!でもいいや。凛と帰れるならそれだけでじゅーぶん。鬼公に怒こられてもいいや。」

「もうっそんなこと言わないの、次からはサボらないこと。」

「ふあぁーい」

と、適当な返事。

「もうっ。じゃ、帰ろう。」


このとき、まさか自分のせいで将希があんな目に合うなんて思いもしなかった。

<2016/09/22 18:13 結羽>消しゴム
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