開け放たれた窓の側。自分の心、魂の呼ぶ方へ立ち上がる。彼の居る方向へ血が導く。街外れのあの森まで、走る。その首の影にある宝石は黄金に輝く
走り、走り、導かれるように走り続けて。途端蛇が私を貫こうとする。銀が煌めき事切れた蛇。そのそばに立つ二人。カル姉とオニキスの黒目を持つ男。アヌビス神と鉄製の針が光る。
「ツルが辺りを覆い尽くしている!彼の能力でしょう!止めにゆきな!あんたが!」
カルロッタに言われるまま走る。私は見ていた。弱々しく結び付き千切れた淡い緑を。ニンゲンとしての人格が消えかかっている。急ぐ。走る。消えないで。消えないで!お願い!消えないで!
脚に絡み付いた蔓を吹き飛ばし続け着いた。そこにあるのは。
巨大な【繭】だった。深緑の蔦が絡みできた繭。弱々しく巻く淡緑。
彼のココロ。潮華初流乃のココロの内。誰にも言えないココロ。黒く、紅く、染まる前に吹き飛ばす。邪悪となる前に。
何もかも吹き飛ばしても、サクラを、薔薇を乗せて吹き飛ばしても、旋風を起こしても直ぐ再生するそのココロ。不意に声が掛かる。
『私を、僕を、俺を、協力させて』
振り向けば沢山の人が居た。その化身も。自由な糸。輝く星。柔らかな瞳。5体の小人。音を生み出す化身も治す化身も。誇り高き騎士も。凍てついた猫も。死の鏡も。強き覚悟も。
刀の化身も輝く氷と雪の化身も。
雪香が言う。
「皆。彼を、貴女を助けるのにカル姉の呼び掛けで来たの。世界中からね。皆でこの繭を壊し、いや、元に戻そう。ゆりか」
髪を結び分けた男が近付いて渡した。鏡の破片を。
「本当に死にそうな時、これに叫べ」
それしか言わなかった。
雪香と猫耳スーツが横に回り凍らせる。それは熱い文字で溶かされる。糸を引き合わせて蔓を切る。
「俺が入れる分だけ切り捨てる。だからトリッシュ。君は彼女のいく先を柔らかくしてくれ。承太郎。君は俺が時を止めた世界で彼女を中に投げ込め」
ポルナレフはそういうなり私に向き直り、
「覚悟を決めろよ」
一言だけ。
「行くぜっ!シルバーチャリオッツ・ザ・ワールド!」
走り、走り、導かれるように走り続けて。途端蛇が私を貫こうとする。銀が煌めき事切れた蛇。そのそばに立つ二人。カル姉とオニキスの黒目を持つ男。アヌビス神と鉄製の針が光る。
「ツルが辺りを覆い尽くしている!彼の能力でしょう!止めにゆきな!あんたが!」
カルロッタに言われるまま走る。私は見ていた。弱々しく結び付き千切れた淡い緑を。ニンゲンとしての人格が消えかかっている。急ぐ。走る。消えないで。消えないで!お願い!消えないで!
脚に絡み付いた蔓を吹き飛ばし続け着いた。そこにあるのは。
巨大な【繭】だった。深緑の蔦が絡みできた繭。弱々しく巻く淡緑。
彼のココロ。潮華初流乃のココロの内。誰にも言えないココロ。黒く、紅く、染まる前に吹き飛ばす。邪悪となる前に。
何もかも吹き飛ばしても、サクラを、薔薇を乗せて吹き飛ばしても、旋風を起こしても直ぐ再生するそのココロ。不意に声が掛かる。
『私を、僕を、俺を、協力させて』
振り向けば沢山の人が居た。その化身も。自由な糸。輝く星。柔らかな瞳。5体の小人。音を生み出す化身も治す化身も。誇り高き騎士も。凍てついた猫も。死の鏡も。強き覚悟も。
刀の化身も輝く氷と雪の化身も。
雪香が言う。
「皆。彼を、貴女を助けるのにカル姉の呼び掛けで来たの。世界中からね。皆でこの繭を壊し、いや、元に戻そう。ゆりか」
髪を結び分けた男が近付いて渡した。鏡の破片を。
「本当に死にそうな時、これに叫べ」
それしか言わなかった。
雪香と猫耳スーツが横に回り凍らせる。それは熱い文字で溶かされる。糸を引き合わせて蔓を切る。
「俺が入れる分だけ切り捨てる。だからトリッシュ。君は彼女のいく先を柔らかくしてくれ。承太郎。君は俺が時を止めた世界で彼女を中に投げ込め」
ポルナレフはそういうなり私に向き直り、
「覚悟を決めろよ」
一言だけ。
「行くぜっ!シルバーチャリオッツ・ザ・ワールド!」
