朱の双孔が此方を睨む。先程承太郎さんから聞いた情報。
「時が止まった世界でも風は感じられた。旋風を起こしていればコントロール無しでも何かを払うことは可能だ」
あたしは今、怒りの瞳の帝王と対峙している。背中からはハルノ君の体温が感じられる。彼は今ヴァニラと対峙している。奥には皆が倒れていた。相討ちのようになったのか今戦えるのは私とハルノ君、ヴァニラとDIOだけだ。4人の叫び声が重なる。
「クリーム!」「ゴールドエクスペリエンス!」「ヴェントフィオレンツァ!」「ザ・ワールド!」
現れた化身。何もかも消し去る異形も。自然を纏う黄金も。風を纏う少女も。時計の黄金も。
『決着をつける!』
(ハルノ視点)
相手はあのヴァニラだ。全てを飲み込むクリームの。自分の能力では真っ向勝負じゃ倒せない。じゃあどうするか?相手は攻撃中僕が見えない。削りとった感覚で姿を現すだろう。チャンスは一度。一度を逃せば終わりだ。
ヴァニラがクリームに入った!
「ゴールドエクスペリエンス」
木を自分の足元に生やす。地面を見ると削りとられた後は此方に来ている。木が大きく削りとられ自分の体が宙に浮く。顔を出したヴァニラに心の中で謝罪しながら。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
蹴りを叩き込む。最後の一撃で上に蹴りあげ。
「鋭い痛み、ゆっくり味わいな」
かつてブチャラティにも使った技。
ごめんなさい。再起不能ですね。
(ゆりか視点、上と同時進行)
風を纏い、薔薇を纏い、桜を纏い殴る。ラッシュ比べの様な行動。私の幽波紋は風を操るとも言える。速さは台風の風速より速い。相手は時を止めなくても強かった。ナイフを飛ばし、血液を凍らせに来て。全てをかわして。
そのときアイツはカル姉に近づいた。次の瞬間にはカル姉の腕から大量の血がほとばしっていた。それを愉しげに見つめ笑いを漏らす帝王。
「意識の無い人を、カル姉を、弄ぶなんて・・・!絶対に許さない!」
「良いぞ!もっと怒れ!私をもっと愉しませろ!」
DIOはもっと怒らせようとカルロッタの体を探すが見当たらない。
「メタリカ、ですね。ありがとうございますリゾット。そして、あなたがこうなるべきですよ。パードレ」
静かな声が告げる。
「貴方は僕を歪めた。そして、コラードをいたぶった。優里花も、貴方は沢山の人をいたぶり、再起不能にさせた」
二つの声が重なる。
『死んでください。一時の夢を味わった、その対価として』
時を止め高らかに声をあげる。
「お前達なんぞ私の敵ではないのだ」
まずはと少女の体に拳をめり込ませる。
「そして時は動き出す」
相手は吹き飛んだ。同時に我が手も吹き飛んでいた。あの小娘、風を纏っていたかと舌打ちをした。
そのとき、ハルノと優里花の体が重なった。
あの者達への贈り物だと弓を引く。二人の体が重なった瞬間その体に弓を当てた。女王からの贈り物だ。
僕の隣にはもう見ることのないと思っていた化身がいた。そっと名を呼ぶ。
「ゴールドエクスペリエンスレクイエム」
彼女の隣には哀しげであり慈愛の笑みを浮かべた羽持つ少女が居た。
きっとこれが彼女の鎮魂歌。
「フィオレンツァ?そっか。変わったんだね。分かる。貴女のチカラが。精神が、精神の主を消すんだね」
あたしの鎮魂歌。レクイエム。帝王が時を止めても動くことが出来た。ハルノ君が止まった世界で殴る。
「パードレ、貴方はもう時を止めると言う結論にたどり着けません」
あたしは、フィオレンツァは優しく手を突きだし、薔薇を、桜を、菫を、キンレンカを乗せた旋風を帝王に当てる。そして、ハルノが静かに殴る。もうアイツは自分の精神に殺され続ける。死ぬことは無いままに。散っていく帝王に背を向けて。
『アリーヴェデルチ』
目が覚める。あたしを除きこむサファイアの瞳。すっとその瞳が細められる。
「良かった。グラッツェ。僕のプリンチペッサ」
微笑むその顔を、意味が分かった瞬間殴りたくなった。恥ずかしさで。
「このイタリアーノがっ!」
「時が止まった世界でも風は感じられた。旋風を起こしていればコントロール無しでも何かを払うことは可能だ」
あたしは今、怒りの瞳の帝王と対峙している。背中からはハルノ君の体温が感じられる。彼は今ヴァニラと対峙している。奥には皆が倒れていた。相討ちのようになったのか今戦えるのは私とハルノ君、ヴァニラとDIOだけだ。4人の叫び声が重なる。
「クリーム!」「ゴールドエクスペリエンス!」「ヴェントフィオレンツァ!」「ザ・ワールド!」
現れた化身。何もかも消し去る異形も。自然を纏う黄金も。風を纏う少女も。時計の黄金も。
『決着をつける!』
(ハルノ視点)
相手はあのヴァニラだ。全てを飲み込むクリームの。自分の能力では真っ向勝負じゃ倒せない。じゃあどうするか?相手は攻撃中僕が見えない。削りとった感覚で姿を現すだろう。チャンスは一度。一度を逃せば終わりだ。
ヴァニラがクリームに入った!
「ゴールドエクスペリエンス」
木を自分の足元に生やす。地面を見ると削りとられた後は此方に来ている。木が大きく削りとられ自分の体が宙に浮く。顔を出したヴァニラに心の中で謝罪しながら。
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!」
蹴りを叩き込む。最後の一撃で上に蹴りあげ。
「鋭い痛み、ゆっくり味わいな」
かつてブチャラティにも使った技。
ごめんなさい。再起不能ですね。
(ゆりか視点、上と同時進行)
風を纏い、薔薇を纏い、桜を纏い殴る。ラッシュ比べの様な行動。私の幽波紋は風を操るとも言える。速さは台風の風速より速い。相手は時を止めなくても強かった。ナイフを飛ばし、血液を凍らせに来て。全てをかわして。
そのときアイツはカル姉に近づいた。次の瞬間にはカル姉の腕から大量の血がほとばしっていた。それを愉しげに見つめ笑いを漏らす帝王。
「意識の無い人を、カル姉を、弄ぶなんて・・・!絶対に許さない!」
「良いぞ!もっと怒れ!私をもっと愉しませろ!」
DIOはもっと怒らせようとカルロッタの体を探すが見当たらない。
「メタリカ、ですね。ありがとうございますリゾット。そして、あなたがこうなるべきですよ。パードレ」
静かな声が告げる。
「貴方は僕を歪めた。そして、コラードをいたぶった。優里花も、貴方は沢山の人をいたぶり、再起不能にさせた」
二つの声が重なる。
『死んでください。一時の夢を味わった、その対価として』
時を止め高らかに声をあげる。
「お前達なんぞ私の敵ではないのだ」
まずはと少女の体に拳をめり込ませる。
「そして時は動き出す」
相手は吹き飛んだ。同時に我が手も吹き飛んでいた。あの小娘、風を纏っていたかと舌打ちをした。
そのとき、ハルノと優里花の体が重なった。
あの者達への贈り物だと弓を引く。二人の体が重なった瞬間その体に弓を当てた。女王からの贈り物だ。
僕の隣にはもう見ることのないと思っていた化身がいた。そっと名を呼ぶ。
「ゴールドエクスペリエンスレクイエム」
彼女の隣には哀しげであり慈愛の笑みを浮かべた羽持つ少女が居た。
きっとこれが彼女の鎮魂歌。
「フィオレンツァ?そっか。変わったんだね。分かる。貴女のチカラが。精神が、精神の主を消すんだね」
あたしの鎮魂歌。レクイエム。帝王が時を止めても動くことが出来た。ハルノ君が止まった世界で殴る。
「パードレ、貴方はもう時を止めると言う結論にたどり着けません」
あたしは、フィオレンツァは優しく手を突きだし、薔薇を、桜を、菫を、キンレンカを乗せた旋風を帝王に当てる。そして、ハルノが静かに殴る。もうアイツは自分の精神に殺され続ける。死ぬことは無いままに。散っていく帝王に背を向けて。
『アリーヴェデルチ』
目が覚める。あたしを除きこむサファイアの瞳。すっとその瞳が細められる。
「良かった。グラッツェ。僕のプリンチペッサ」
微笑むその顔を、意味が分かった瞬間殴りたくなった。恥ずかしさで。
「このイタリアーノがっ!」
