ハルノが去ってから。あたしがあの日につけていたリボンが無くなっていたことに気付いた。まあ、今はどうでもいいかなって。
【パッショーネにて】
頼まれていた書類が出来た。同じ要件のティツァーノとジョジョの居る執務室に向かう。ドアを開けても誰もいない。机の上に花と紙が置いてある。紙には。[アリーヴェデルチ]なんて書かれていた。その下に。[僕のプリンチペッサに会いに行ってきます]と。
「舌にトーキングヘッド。付けてやっても?」「許可しよう」
【暗殺チームアジト】
「リーダーァァァァァ!何処行きやがった!フザけんじゃねぇ!」
「煩いぞギァッチョ、イルーゾォもペッシも見かけて?」
兄貴は二人とホルマジオの行動を見て不思議に思う。
「あ、兄貴は知らないんだ」
「こういう時、モテる奴は彼女に」
「会いに行ってるんだっ!」
『現実は非情であるっ!』
アッサシーノ3人の叫び。困惑するプロシュート。俺はモテるアッサシーノかと騒ぐメローネに変態はモテないと怒鳴るギアッチョ。君が居れば良いと言い合うソルベとジェラート。
暗殺チームは今日も平和なはずです。
あの日、吸血鬼になってしまった時。写真の中でパードレが笑っていた気がして。
あの写真を僕は取り替えた。あの戦いの後撮った写真に。
なんとなく、あのニュースが報道されてから3月経ったからか。明日が私の誕生日だからか。虹果の側の桜の大樹に来ていた。翠とも青とも言える若葉を繁らせる大樹。雪香もついてきた。
「もう、夏だね。出逢いは春だったのに」
ちょっと呟いて見る。雪香のネーヴェが花と花の間を潜り抜け遊んでいる。姿は成長しても、心はまだ幼いのだろう。
「ゆりかもフィオも強くなったし、立派なプリンチペッサになれてますし。そろそろ来るんじゃあないでしょうか」
「楽しみよ」
雪香は今日家の掃除があるからと帰った。
上を見上げると白い羽根を持つ蝶が羽ばたいていた。白い蝶!?樹の上を見ると黄金が、日の光が微笑んでいた。
「お久しぶりですね。プリンチペッサ」
「こちらこそ・・・久しぶりね!私のプリンチペ!」
涙で瞳が潤む。私よりも大きなその彼に飛び付く。お日様の匂いを抱き締めて、自然の香りを抱き締めて。大好きな彼を抱き締めて。
「ベントルナート、ジョルノ。いや、ハルノ。ティヴェッリョタントベーネ!」(おかえり、ジョルノ。いやハルノ。あなたが大好き!)
顔が赤くなる。笑顔で言ったけど、かなり恥ずかしいことを言っているわ、私。不意に頭の上から笑い声が聞こえる。
「イタリア語の勉強不足ですガッティーナ?ティアーモ、優里花」
「あたしは子猫じゃない、大空を舞う鳥よ。動物に例えるならば」
落ち着いた頭でさっきのハルノの言葉を繰り返し、訳す。
深く愛しています。
何考えてるの深く愛していますとか恥ずかしすぎる嬉しすぎる。思考がショートしそう。追い討ちをかけるように。
「明日、誕生日なんでしょう?イタリア、来ませんか?もうコラードは来ている」
「グラッツェハルノ。けど、雪香は置いていけないし、そもそも明日行っても行っただけでっ!?」
ほっぺたにキスを落とされて、
「今から連れて一緒に行けばいいじゃないですか。ナランチャも今ジャポネに居るみたいですし」
さすがギャングスター様。発想が飛んでらっしゃるわ。
「えぇ行くわ。美味しいドルチェ、紹介してね?初めての外のデート、なんだから!」
沈む太陽の光はアモーレ達を祝福するように輝いた。金色と桃色を輝かせた。海の如く碧い目と空の如く蒼い目を輝かせた。
イタリア行きの飛行機が飛びたつ。隣の少年のヘッドホォンからはジェフ・ベックの曲が聞こえる。小さくなって行くあたし達の街を眺めながら。白いリボンをはためかせてヘッドフォンで聞く曲は。
【ゴールドエクスペリエンス(黄金体験)】
【パッショーネにて】
頼まれていた書類が出来た。同じ要件のティツァーノとジョジョの居る執務室に向かう。ドアを開けても誰もいない。机の上に花と紙が置いてある。紙には。[アリーヴェデルチ]なんて書かれていた。その下に。[僕のプリンチペッサに会いに行ってきます]と。
「舌にトーキングヘッド。付けてやっても?」「許可しよう」
【暗殺チームアジト】
「リーダーァァァァァ!何処行きやがった!フザけんじゃねぇ!」
「煩いぞギァッチョ、イルーゾォもペッシも見かけて?」
兄貴は二人とホルマジオの行動を見て不思議に思う。
「あ、兄貴は知らないんだ」
「こういう時、モテる奴は彼女に」
「会いに行ってるんだっ!」
『現実は非情であるっ!』
アッサシーノ3人の叫び。困惑するプロシュート。俺はモテるアッサシーノかと騒ぐメローネに変態はモテないと怒鳴るギアッチョ。君が居れば良いと言い合うソルベとジェラート。
暗殺チームは今日も平和なはずです。
あの日、吸血鬼になってしまった時。写真の中でパードレが笑っていた気がして。
あの写真を僕は取り替えた。あの戦いの後撮った写真に。
なんとなく、あのニュースが報道されてから3月経ったからか。明日が私の誕生日だからか。虹果の側の桜の大樹に来ていた。翠とも青とも言える若葉を繁らせる大樹。雪香もついてきた。
「もう、夏だね。出逢いは春だったのに」
ちょっと呟いて見る。雪香のネーヴェが花と花の間を潜り抜け遊んでいる。姿は成長しても、心はまだ幼いのだろう。
「ゆりかもフィオも強くなったし、立派なプリンチペッサになれてますし。そろそろ来るんじゃあないでしょうか」
「楽しみよ」
雪香は今日家の掃除があるからと帰った。
上を見上げると白い羽根を持つ蝶が羽ばたいていた。白い蝶!?樹の上を見ると黄金が、日の光が微笑んでいた。
「お久しぶりですね。プリンチペッサ」
「こちらこそ・・・久しぶりね!私のプリンチペ!」
涙で瞳が潤む。私よりも大きなその彼に飛び付く。お日様の匂いを抱き締めて、自然の香りを抱き締めて。大好きな彼を抱き締めて。
「ベントルナート、ジョルノ。いや、ハルノ。ティヴェッリョタントベーネ!」(おかえり、ジョルノ。いやハルノ。あなたが大好き!)
顔が赤くなる。笑顔で言ったけど、かなり恥ずかしいことを言っているわ、私。不意に頭の上から笑い声が聞こえる。
「イタリア語の勉強不足ですガッティーナ?ティアーモ、優里花」
「あたしは子猫じゃない、大空を舞う鳥よ。動物に例えるならば」
落ち着いた頭でさっきのハルノの言葉を繰り返し、訳す。
深く愛しています。
何考えてるの深く愛していますとか恥ずかしすぎる嬉しすぎる。思考がショートしそう。追い討ちをかけるように。
「明日、誕生日なんでしょう?イタリア、来ませんか?もうコラードは来ている」
「グラッツェハルノ。けど、雪香は置いていけないし、そもそも明日行っても行っただけでっ!?」
ほっぺたにキスを落とされて、
「今から連れて一緒に行けばいいじゃないですか。ナランチャも今ジャポネに居るみたいですし」
さすがギャングスター様。発想が飛んでらっしゃるわ。
「えぇ行くわ。美味しいドルチェ、紹介してね?初めての外のデート、なんだから!」
沈む太陽の光はアモーレ達を祝福するように輝いた。金色と桃色を輝かせた。海の如く碧い目と空の如く蒼い目を輝かせた。
イタリア行きの飛行機が飛びたつ。隣の少年のヘッドホォンからはジェフ・ベックの曲が聞こえる。小さくなって行くあたし達の街を眺めながら。白いリボンをはためかせてヘッドフォンで聞く曲は。
【ゴールドエクスペリエンス(黄金体験)】
