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彼女が誰とも喋らない訳
- 彼女の選択 -

「なあ、お前帰る場所ってあるのか?」
俺はつい聞いてしまった、本当は無いことぐらい分かっているのに自分の事が少し嫌いになった。
彼女は少し表情を暗くして紙に返事を書き始めた。
『ありません』
分かりきっていた返答が返ってきた。やっぱり、これしか方法がないか。そう思うと俺はさっきから考えていた
言葉を口にした
「だったら、ここに住めばいい。元々、一人暮らしだし一人増えるぐらいどうってことないからな。」
きっと、彼女なら断るだろうアエラは優しい奴だと雰囲気で分かる。でも、過去に嫌な思い出があるからといって
幸せを知らずに死ぬのは間違っている。アエラは少し考えて紙に気持ちを書き始めた。
『あなたにこれ以上迷惑はかけたくありません。』
やっぱり、そうか俺はそう思いながらも自分の思いを言った。
「いいや、駄目だ俺は中途半端にお前を助けて勝手に見捨てるほど人間を捨てたつもりはないそれに、
 助けられたのなら助けた人の願いぐらい聞いてくれ。」
半ば強引に、俺は彼女にそういった。彼女は少し目に涙をため、こう紙に書いた。
『どうして、そんなに見知らぬ人を助けるんですか?ご飯を食べさせてもらえた事だけでも私はとても嬉しいのに
 分かってください私といるとあなたも巻き込まれてしまうから。もう放っといてください。』
もし喋れていたらきっと涙声になっていただろう、それでもどれだけ言われようと俺の答えは変わらない。
「だったら、巻き込まれてもいいよ。お前みたいな奴には幸せになって欲しいからなこれは俺の我儘だ
 さあどうするんだ?」
彼女は泣いていた。泣きながら紙に返事を書いた。
『分かりました。ただし責任は取ってもらいますよ。』
はぁ、これで心配事は増えたな。でも、アエラを救えただけ良しとするか。
「分かったよ、これからよろしくなアエラ」

今回はここまでです。次回からアエラとの生活や日常等を書いてく予定です。
ただし、多分すぐに夏休み編も終わると思います。
<2016/10/12 18:46 鳥雄>消しゴム
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