私はまだ痛む足を引きずって、帰ろうとした。
(今日は山口に会いたくないな…。)
たが、言わなければならない。自分の心に決めたことなのだから。
すると、グッドタイミングのように、私は向こうの角に山口の後ろ姿を見つけた。
「山口!!」
私は彼の背中を見て、叫んだ。彼は私の方を振り向いて、一瞬驚いていたが、すぐに笑顔を作った。
「琴音じゃん!俺になんか用?てか、どーしたのその包帯?」
質問攻めの山口に私は一切表情を変えないで、答えた。
「ちょっとこれは怪我したの。アンタに少し話があるんだけど、今いい?」
「うん。いーよ。」
山口は頷き、私たちは屋上に言った。
「で、話ってなーに?」
山口は私の顔を覗き込むように尋ねてきた。声が出ない。私は手にグッと力を込めた。
(言わなきゃ。ちゃんと言ってこいつと縁を切らなければ。)
下向いていた顔を上げて、私は声を絞り出した。
「ねぇ、アンタさーもう私に関わらないでほしいんだけど。」
「え?」
突然すぎる私の言葉に山口はキョトンと首を傾げた。
「分からないの?正直アンタがいると迷惑なの 。私は1人でいたいのにさ、私に余計なお節介かけてくるし、時々何考えてるか分からないしさ、めんどくさいし…とにかくアンタ迷惑なのよ。」
私は山口から視線を外した。そのせいで、山口が今どんな顔をしているのか分からなくなってしまった。
「急にどうしたんだ?琴音、俺なんかした?」
私はキッと山口を睨む。そして、思いっきり叫んだ。
「ほら!そういうとこウザイの!お前みたいな奴が私の名前を気安く呼ぶな!もう、関わりたくないの!」
山口は私の顔をジッと見て、静かに囁いた。
「分かった。変なお節介かけてすまなかったな。じゃあな。」
山口は私の前をスタスタ通り過ぎて言った。
「これで大丈夫。もう、アイツに迷惑かけなくてすむ…」
私は空をゆっくり見た。すると、私の目に溢れんばかりの涙か溜まった。
あれ?大丈夫なはずなのに、どうして?何が苦しいんだろう。なんで涙なんか。
「なんでっ……!」
私はその場に崩れ落ちた。そして、その場で子供のように泣きじゃくった。なんで涙が止まらないのか、なんとなくだが答えは分かっていた。
(私、山口のことすごく大切だったんだ。)
いつか思った気持ちは、いつの間にか確信に変わっていた。けど、そんな大切な光も私が消してしまった。
私にはもう、本当に何もなくなってしまった。
(今日は山口に会いたくないな…。)
たが、言わなければならない。自分の心に決めたことなのだから。
すると、グッドタイミングのように、私は向こうの角に山口の後ろ姿を見つけた。
「山口!!」
私は彼の背中を見て、叫んだ。彼は私の方を振り向いて、一瞬驚いていたが、すぐに笑顔を作った。
「琴音じゃん!俺になんか用?てか、どーしたのその包帯?」
質問攻めの山口に私は一切表情を変えないで、答えた。
「ちょっとこれは怪我したの。アンタに少し話があるんだけど、今いい?」
「うん。いーよ。」
山口は頷き、私たちは屋上に言った。
「で、話ってなーに?」
山口は私の顔を覗き込むように尋ねてきた。声が出ない。私は手にグッと力を込めた。
(言わなきゃ。ちゃんと言ってこいつと縁を切らなければ。)
下向いていた顔を上げて、私は声を絞り出した。
「ねぇ、アンタさーもう私に関わらないでほしいんだけど。」
「え?」
突然すぎる私の言葉に山口はキョトンと首を傾げた。
「分からないの?正直アンタがいると迷惑なの 。私は1人でいたいのにさ、私に余計なお節介かけてくるし、時々何考えてるか分からないしさ、めんどくさいし…とにかくアンタ迷惑なのよ。」
私は山口から視線を外した。そのせいで、山口が今どんな顔をしているのか分からなくなってしまった。
「急にどうしたんだ?琴音、俺なんかした?」
私はキッと山口を睨む。そして、思いっきり叫んだ。
「ほら!そういうとこウザイの!お前みたいな奴が私の名前を気安く呼ぶな!もう、関わりたくないの!」
山口は私の顔をジッと見て、静かに囁いた。
「分かった。変なお節介かけてすまなかったな。じゃあな。」
山口は私の前をスタスタ通り過ぎて言った。
「これで大丈夫。もう、アイツに迷惑かけなくてすむ…」
私は空をゆっくり見た。すると、私の目に溢れんばかりの涙か溜まった。
あれ?大丈夫なはずなのに、どうして?何が苦しいんだろう。なんで涙なんか。
「なんでっ……!」
私はその場に崩れ落ちた。そして、その場で子供のように泣きじゃくった。なんで涙が止まらないのか、なんとなくだが答えは分かっていた。
(私、山口のことすごく大切だったんだ。)
いつか思った気持ちは、いつの間にか確信に変わっていた。けど、そんな大切な光も私が消してしまった。
私にはもう、本当に何もなくなってしまった。
