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奇跡〜キミと紡ぐ物語〜


日向side

「はい。佐藤さんは今日も休みですよ。」
1-Bの学級委員の子が俺にそう告げる。
「あぁ、そうか。ありがとな。」
俺がサラッと言うと、相手は小さく会釈してきた。

なぜ2年の俺が1年の教室にいるかって?
アイツが…琴音が2週間ぐらい学校を休んでいるからだ。
琴音は学校はめんどいと言っていても今までこんなに長く休んだことがなかったから(多分)、余計心配している。

正直、自分でもおかしいと思う。目障りと言われた相手を心配するなんて。

今考えても、あの時の会話から琴音は俺の何にキレたのかわからねぇ。客観的に見たら俺は悪くないのかもしれない。心配する必要なんてないのだと思う。

だけど…俺はアイツと仲直りがしたい。また、一緒に話したい。この気持ちに嘘偽りはない。

俺は最初、琴音のことを“なんだこの女”と思った。
でも、いつしか琴音のことを“守りたい”と思うようになった。

だから俺はアイツに会いてぇ。いや、合わなければいけない。
(お前を、お前だけは絶対に一人にさせない!)

「まじさー、あの女ざまぁだよね!笑」

俺が拳を握ると同時にその声は聞こえてきた。

「それねー!琴音とか言う女だっけ?」
「そうそう!もうこのまま一生学校こんで死ねって感じー笑」

汚ねぇ女の声が俺の耳に届いた。その瞬間俺は何かが切れた。

<2017/05/06 19:09 三恵>消しゴム
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