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妖精王の罪 第11話



元の姿へと戻り、ハーレクインの後をおうディアンヌ。
ディアンヌは、彼を死なせてはいけない、と思った。
彼に対して特別な感情があるのか、といわれれば正直まだわからないが、彼がいつも自分に優しく、自分のことを守って戦ってくれていたことにディアンヌは気づいていた。
七つの大罪メンバーでいるときも、記憶をなくしている自分は、時折みんなの話についていけず、そんなときは決まって彼がさりげなく、自分を話題にいれてくれた。
戦闘のときも、必ずディアンヌの前に出て、戦ってくれた。
あの優しくて幼い容姿のハーレクインが戦う、なんて始めは想像もつかなかったが、その戦いぶりを見て、とても驚いたのを今でも鮮明に覚えている。
彼は強い。
ディアンヌは彼ならきっと大丈夫、と思いつつも、彼は仲間のためならどんな無茶でもするということも知っていた。
だから、放っておけなかった。

「ハーレクイン!」
「ディアンヌ⁉︎」
彼の元へたどり着いたディアンヌ。
「ボクも戦う!」
「ダメだよ!もし、君に何かあったら…オイラは…!」
「それはボクも同じだよ!!」
必死にそう言うディアンヌをみて、驚いたキング。
「…ディアンヌ。…わかった。アイツの弱点はあのガードされている箇所だ。あれを全て破壊する!ディアンヌは援護を頼む!」
「了解!」

再びキングは魔人にむけてシャスティフォルを放つ。
しかし魔人は反撃してくる。
キングに向けて雄叫びしながら口から炎をはきだした。
「ウォォウウウ!!!」
「大地の剛剣(グラウンドグラディウス!!)」
ディアンヌがギデオンを振り下ろすと、魔人の足元から地面がひび割れ、巨大な剣がつきだされた。
「ハーレクイン!」
「ああ!霊槍シャスティフォル第四形態、光華(サンフラワー!!)」
シャスティフォルは巨大な花へと姿を変えると、光線を放った。
そのダメージにより動きが一瞬鈍くなった魔人。
すかさずキングの攻撃がはいる。
「炸裂する刀雨(ファイトファイアウィズファイア!!)」
無数のシャスティフォルが魔人の心臓の一つにむけ放たれる。
「グオオォォ!!!」
魔人の心臓の一つへと命中した。
「あと二箇所だ!」
今度はディアンヌが追い討ちをかける。
「双拳(ダブルハンマー!!)」
両側から押さえつけられる魔人。それにより横の心臓がつぶされた。
「やるじゃないか!ディアンヌ!」
「当然!!」

「ヌオオオォォ!!」
突如、魔人の身体が黒い炎に包まれた。
「!離れて!」
黒い炎が止むと、魔人はこちらを睨みつけてきた。
「魔力が…増した⁉︎」
先程よりも身体全身に、魔人の圧倒的な魔力が流れてくるような感覚になった二人。
「負けるものか!!」
キングはシャスティフォルを放つ。
しかし先程はダメージを与えたシャスティフォルの槍も、魔人の身体に当たって跳ね返るだけだった。
「貫通しない⁉︎くそ、装甲が硬くなった!」
形態を変えて攻撃を繰り返すも、全く手応えがない。
それどころか、動きが早くなった魔人の攻撃をかすり、ダメージを受けるばかりだった。

魔人はディアンヌに向け、ものすごい速さで手を振り下ろした。その手はまるで剣のように鋭く大きな刃だった。
「ディアンヌ!!!」
咄嗟にディアンヌを庇おうと前に出たキング。
しかしディアンヌはキングを手で包み込むと、魔人の攻撃をもろにくらい、吹き飛ばされてしまった。

「ディアンヌー!!!」


「うそ…だ!
頼む、死なないでくれ!なんで…オイラなんか庇うんだよ!」
「えへへ…巨人族は、こんなことじゃ…死なないよ。」
そういいつつもディアンヌは魔人の刃が突き刺さったところから血が大量に流れ出していた。
「ディアンヌ、待ってて…。すぐに終わらせる。」
キングは身体中から怒りがふつふつと湧いてきた。
「よくも…よくもディアンヌを。」

魔人はこちらに走ってくる。

キングが仕留めなければ、後ろにいるディアンヌは、守れない。

キングは魔人をまっ直ぐ見つめた。
「オイラは…欲張りな王様だから…森も、仲間も、ディアンヌも、全て守りたいんだ!!」

「頼む!一度でいいから成功してくれ!!」

「神器解放!!!!」

キングがそう唱えると霊槍シャスティフォルは、たちまち姿を変えた。

「ぐっ…あ!!」
神器を解放したことにより強大な魔力の反動が、キングの身体までをも蝕む。
全身が焼けるように熱い。


「真・霊槍シャスティフォル!!」
キングは最後の一撃を魔人にむけ放った。
魔人は一瞬のうちに粉々に砕け散った。


「…やっ…た…」
魔力を使い果たしたキングはそのまま落ちていき、気を失ってしまった。

続きます!
<2016/10/10 23:17 ついんくる>消しゴム
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