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雨あがり
- 雨あがり -

傘を持たないぼくたちは、濡れて帰るしかないじゃないか。
「濡れて帰ってもいいじゃないの」
きみはそう言うけどぼくが困ることは変わらない。
誰に盗まれたんだろうか。そいつのせいでぼくが困ることになった。
「ぼくは濡れたくないんだよ」
きみを濡らしたくないんだけどね。
さてどうやって帰ろう。
どっちかが傘を持っていたらどっちかが傘をとりに行くことができた。
でも本当は同じ傘を使いたい。
「ずっとここにいる?」
それはぼくにとって最高の提案だ。
頷こうとすると、
「ああ、晴れたよ」
止むのが早いよ。
まだ一緒にいれると思ったのに。
気づかれないようにため息をついて外に出た。
「残念ね」
彼女が何か言った気がするけどぼくには聞こえなかった。

<2016/10/07 10:57 宇宇尾園>消しゴム
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