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俺のストーカー
- どうしろというんだ -

つけられていることに気付いたのは家を出てすぐだった。
鈍い俺にすらすぐに感づかれるとは雑な尾行だ。
さりげなく後ろを見ると女子高生ぐらいの女がいた。
ストーカーか?
それにしては見たことがないが。
確認するために待ち伏せてみた。
一歩一歩近づいている。
さあ、ご対面だ。
「ひゃっ」
かわいらしい声だ。
顔も可愛い。
なのになんで俺がこんな娘につけられていたんだ。
「なにつけてんだ」
低い声で威圧してみた。
「うっ、うぅ」
泣いてしまった。やばいどうしよう。
女の子だから余計罪悪感が。
「お前がつけてきたせいだからな」
よりにもよって責任のなすりつけ。
最低だ。
天国のおばあちゃんが泣いてるぞ。坂木栄(さかきさかえ)。
まあ、まだ生きてるが。
あ、泣き止んだ。
「ええっと、すまんな」
「はい」
落ち着いたところでまた理由を聞いてみた。
今度は優しくだ。
「うううう」
今度はうなった。
ええい、どうしろというんだまったく。
しかもまだ相手は三文字しか使ってないぞ。

<2016/10/07 11:45 宇宇尾園>消しゴム
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