此処はプロミネンスの会議室、一応僕はプロミネンスのユニフォームでその会議室に居る。
僕とバーンは、お互い向かい合わせと言えばいいだろう。
その周りにはオロオロとしているプロミネンスの皆。
「まさか、霊歌として雷門に居たとわな。気づかなかったぜ」
「雷門に入ったのは最近さ、どうせ僕の事はレーゼから聞いたんだろ?」
嫌味に嫌味を返すのが僕のやり方、それはバーンも知っている。
「その嫌味な口は変わってねぇようだな?安心したぜ」
「あんたもね、“師匠”」
何で僕が師匠って言ったのかは、プロミネンスの入りたての頃に遡る。
~エイリア学園(霊歌9歳)~
僕はこの時、プロミネンスの副キャプテンとしてバーンを支えた。
でも、この時の僕は一人称は僕じゃなかったんだ、一人称を変えたのはバーンが原因かな・・・。
「ジャスパー!攻めろ!!」
「へいへい!」
だけど、僕にとっては全てが透明な世界だった。
黒と白に染めてくれたのは紛れもないバーンだった、透明な世界の怖さを教えてくれたから・・・。
負け続きがプロミネンスにあったある日だった、僕は一人で練習していたんだ。
「やあぁ!」
「精が出るじゃねぇか」
そう言われ、振り返ればボールを片手にやって来たバーンだった。
「別に」
「お前のその嫌味の言い方もどうにかしないとな、ヒートたち全員怖がってるぜ」
「いいよ、怖がれば・・・「いけねぇよ、あんたは俺達の大事なチームメイトなんだからさ!」
そう初めて言われた、お日さま園に居た頃からバーンの事は見ていた、自分にとっては雲の上の様な奴だったから・・・。
「そういや、お前・・・空中戦苦手だよな?」
「あ・・・あぁ」
「なら、俺が教えてやるよ! その時は師匠って呼べよ!」
「は? 同い年なのに? バカみたい」
「いいじゃねぇか、俺はお前のキャプテンだし」
「まあ、いいや。私は気まぐれだからいつかは呼ぶかもね」
僕はそう言って、バーンと練習に励んだ。
そんな練習が続いた日、バーンがこう言ったのさ。
「お前の一人称さ、変えねぇか?」
「は?」
「なんかなぁ~、私じゃなくて僕とか!」
「何でさ、私は女の子なのに・・・」
「そっちの方が良いぜ、ぜってー似合うって!」
「そ・・・そうか? 師匠がそう言うなら、僕にしてみる」
あの日から僕は一人称を私から僕に変えた、そして・・・今に至る。
~回想終了~
「さぁて、時間はたっぷりあんだ。ゆっくり喋ろうぜ? ジャスパー」
「そうだね、お互い納得し合うまで・・・さ・・・?」
さぁて、あんたの会話術も上がってるかな?師匠・・・。
~その頃、雷門では(円堂視点)~
「豪炎寺君、貴方をチームを降りて貰います」
いきなり瞳子監督がそう言った、霊歌を攫われてた自体にだ・・・。
俺は驚いて瞳子監督に訳を聞くけど、豪炎寺は納得して何も言わず雷門イレブンを降りて行った。
最後に俺はこう言って・・・。
「絶対・・・絶対! 帰って来いよ!!」
豪炎寺にそう言った時、豪炎寺はこっちを振り向いた。
目には薄ら涙が溜まっていた、まるで・・・本当は離れたくないそう言っている様な気がした・・・。
鬼道達の所へ戻る時、ふと仲間に入る前霊歌がこんな事を言っていた事を思い出す。
『分かっただろ? 自分の無力さが』
自分の無力さ・・・それは本当かも知れない、現に俺はあの時GKをしていた霊歌に頼り切っていた。
瞳子監督も言っていた、霊歌に頼り過ぎじゃないかってその時は何も言い返せなかった。
霊歌の事・・・少しは分かろうとしたつもりだったけど、霊歌の目からは何も分からない。
霊歌がどうして俺達に手を貸したのかも、俺には全然分からない。
「霊歌・・・」
俺は空を仰ぎながら、ボソッと霊歌の名前を告げた。
続く
僕とバーンは、お互い向かい合わせと言えばいいだろう。
その周りにはオロオロとしているプロミネンスの皆。
「まさか、霊歌として雷門に居たとわな。気づかなかったぜ」
「雷門に入ったのは最近さ、どうせ僕の事はレーゼから聞いたんだろ?」
嫌味に嫌味を返すのが僕のやり方、それはバーンも知っている。
「その嫌味な口は変わってねぇようだな?安心したぜ」
「あんたもね、“師匠”」
何で僕が師匠って言ったのかは、プロミネンスの入りたての頃に遡る。
~エイリア学園(霊歌9歳)~
僕はこの時、プロミネンスの副キャプテンとしてバーンを支えた。
でも、この時の僕は一人称は僕じゃなかったんだ、一人称を変えたのはバーンが原因かな・・・。
「ジャスパー!攻めろ!!」
「へいへい!」
だけど、僕にとっては全てが透明な世界だった。
黒と白に染めてくれたのは紛れもないバーンだった、透明な世界の怖さを教えてくれたから・・・。
負け続きがプロミネンスにあったある日だった、僕は一人で練習していたんだ。
「やあぁ!」
「精が出るじゃねぇか」
そう言われ、振り返ればボールを片手にやって来たバーンだった。
「別に」
「お前のその嫌味の言い方もどうにかしないとな、ヒートたち全員怖がってるぜ」
「いいよ、怖がれば・・・「いけねぇよ、あんたは俺達の大事なチームメイトなんだからさ!」
そう初めて言われた、お日さま園に居た頃からバーンの事は見ていた、自分にとっては雲の上の様な奴だったから・・・。
「そういや、お前・・・空中戦苦手だよな?」
「あ・・・あぁ」
「なら、俺が教えてやるよ! その時は師匠って呼べよ!」
「は? 同い年なのに? バカみたい」
「いいじゃねぇか、俺はお前のキャプテンだし」
「まあ、いいや。私は気まぐれだからいつかは呼ぶかもね」
僕はそう言って、バーンと練習に励んだ。
そんな練習が続いた日、バーンがこう言ったのさ。
「お前の一人称さ、変えねぇか?」
「は?」
「なんかなぁ~、私じゃなくて僕とか!」
「何でさ、私は女の子なのに・・・」
「そっちの方が良いぜ、ぜってー似合うって!」
「そ・・・そうか? 師匠がそう言うなら、僕にしてみる」
あの日から僕は一人称を私から僕に変えた、そして・・・今に至る。
~回想終了~
「さぁて、時間はたっぷりあんだ。ゆっくり喋ろうぜ? ジャスパー」
「そうだね、お互い納得し合うまで・・・さ・・・?」
さぁて、あんたの会話術も上がってるかな?師匠・・・。
~その頃、雷門では(円堂視点)~
「豪炎寺君、貴方をチームを降りて貰います」
いきなり瞳子監督がそう言った、霊歌を攫われてた自体にだ・・・。
俺は驚いて瞳子監督に訳を聞くけど、豪炎寺は納得して何も言わず雷門イレブンを降りて行った。
最後に俺はこう言って・・・。
「絶対・・・絶対! 帰って来いよ!!」
豪炎寺にそう言った時、豪炎寺はこっちを振り向いた。
目には薄ら涙が溜まっていた、まるで・・・本当は離れたくないそう言っている様な気がした・・・。
鬼道達の所へ戻る時、ふと仲間に入る前霊歌がこんな事を言っていた事を思い出す。
『分かっただろ? 自分の無力さが』
自分の無力さ・・・それは本当かも知れない、現に俺はあの時GKをしていた霊歌に頼り切っていた。
瞳子監督も言っていた、霊歌に頼り過ぎじゃないかってその時は何も言い返せなかった。
霊歌の事・・・少しは分かろうとしたつもりだったけど、霊歌の目からは何も分からない。
霊歌がどうして俺達に手を貸したのかも、俺には全然分からない。
「霊歌・・・」
俺は空を仰ぎながら、ボソッと霊歌の名前を告げた。
続く
