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イナズマイレブン~赤髪の死神~
- 第11話霊歌とバーンの過去 -

此処はプロミネンスの会議室、一応僕はプロミネンスのユニフォームでその会議室に居る。
僕とバーンは、お互い向かい合わせと言えばいいだろう。
その周りにはオロオロとしているプロミネンスの皆。

「まさか、霊歌として雷門に居たとわな。気づかなかったぜ」

「雷門に入ったのは最近さ、どうせ僕の事はレーゼから聞いたんだろ?」

嫌味に嫌味を返すのが僕のやり方、それはバーンも知っている。

「その嫌味な口は変わってねぇようだな?安心したぜ」

「あんたもね、“師匠”」

何で僕が師匠って言ったのかは、プロミネンスの入りたての頃に遡る。

~エイリア学園(霊歌9歳)~

僕はこの時、プロミネンスの副キャプテンとしてバーンを支えた。
でも、この時の僕は一人称は僕じゃなかったんだ、一人称を変えたのはバーンが原因かな・・・。

「ジャスパー!攻めろ!!」

「へいへい!」

だけど、僕にとっては全てが透明な世界だった。
黒と白に染めてくれたのは紛れもないバーンだった、透明な世界の怖さを教えてくれたから・・・。
負け続きがプロミネンスにあったある日だった、僕は一人で練習していたんだ。

「やあぁ!」

「精が出るじゃねぇか」

そう言われ、振り返ればボールを片手にやって来たバーンだった。

「別に」

「お前のその嫌味の言い方もどうにかしないとな、ヒートたち全員怖がってるぜ」

「いいよ、怖がれば・・・「いけねぇよ、あんたは俺達の大事なチームメイトなんだからさ!」

そう初めて言われた、お日さま園に居た頃からバーンの事は見ていた、自分にとっては雲の上の様な奴だったから・・・。

「そういや、お前・・・空中戦苦手だよな?」

「あ・・・あぁ」

「なら、俺が教えてやるよ! その時は師匠って呼べよ!」

「は? 同い年なのに? バカみたい」

「いいじゃねぇか、俺はお前のキャプテンだし」

「まあ、いいや。私は気まぐれだからいつかは呼ぶかもね」

僕はそう言って、バーンと練習に励んだ。
そんな練習が続いた日、バーンがこう言ったのさ。

「お前の一人称さ、変えねぇか?」

「は?」

「なんかなぁ~、私じゃなくて僕とか!」

「何でさ、私は女の子なのに・・・」

「そっちの方が良いぜ、ぜってー似合うって!」

「そ・・・そうか? 師匠がそう言うなら、僕にしてみる」

あの日から僕は一人称を私から僕に変えた、そして・・・今に至る。

~回想終了~

「さぁて、時間はたっぷりあんだ。ゆっくり喋ろうぜ? ジャスパー」

「そうだね、お互い納得し合うまで・・・さ・・・?」

さぁて、あんたの会話術も上がってるかな?師匠・・・。

~その頃、雷門では(円堂視点)~

「豪炎寺君、貴方をチームを降りて貰います」

いきなり瞳子監督がそう言った、霊歌を攫われてた自体にだ・・・。
俺は驚いて瞳子監督に訳を聞くけど、豪炎寺は納得して何も言わず雷門イレブンを降りて行った。
最後に俺はこう言って・・・。

「絶対・・・絶対! 帰って来いよ!!」

豪炎寺にそう言った時、豪炎寺はこっちを振り向いた。
目には薄ら涙が溜まっていた、まるで・・・本当は離れたくないそう言っている様な気がした・・・。
鬼道達の所へ戻る時、ふと仲間に入る前霊歌がこんな事を言っていた事を思い出す。

『分かっただろ? 自分の無力さが』

自分の無力さ・・・それは本当かも知れない、現に俺はあの時GKをしていた霊歌に頼り切っていた。
瞳子監督も言っていた、霊歌に頼り過ぎじゃないかってその時は何も言い返せなかった。
霊歌の事・・・少しは分かろうとしたつもりだったけど、霊歌の目からは何も分からない。
霊歌がどうして俺達に手を貸したのかも、俺には全然分からない。

「霊歌・・・」

俺は空を仰ぎながら、ボソッと霊歌の名前を告げた。

続く

霊歌を攫われ、そして、豪炎寺が離れた雷門には重い空気が流れる。
そんな中、響からある一通のメールが・・・!
北海道で出会う謎の少年そして北海道には霊歌が・・・!
<2016/10/31 20:50 死神>消しゴム
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