エージェントによって運ばれて来たご飯を食べ終えた僕達追放者はそろそろ眠気と言うものに襲われる、特に今日試合をしたカオスの子達にとっては・・・。
僕は至って眠くないな、はは・・・一応後半途中本気でやったんだけど、結構眠くない。
「あれ? 霊歌寝ないの?」
「茂人も眠くないの? 僕は至って眠気が襲われないんだよね~」
「俺も、全然眠くないな~」
僕は茂人にそう言う、茂人も苦笑しながら僕の隣に座ってそう言う。
僕は腰に抱き着いたまま寝てしまっているマキの背を撫でながら、牢屋の外を見た。
「・・・雷門の皆の事?」
「正解、心配なんだよ。雷門の皆が姉さんの正体に気づいて、来ないんじゃないかって・・・」
「確かに姉さんと俺達は繋がってる」
「雷門の皆は姉さんを信じてここまで戦って来たから・・・」
僕の脳裏にはジェミニストーム、イプシロン、ダイヤモンドダスト、カオスと色んな試合が頭に巡る。
姉さんの正体を知った皆は本当に来るだろうか・・・土門と一之瀬とリカその辺りは来ない様な気がする、あの3人・・・何かと姉さんの事を疑っていた。
リカは多分カオス戦の事で完全的に姉さんを疑っただろうな。
僕が不安で居るとコテンと僕の肩に誰かの頭が乗っかる。
「霊歌は心配性だな、昔から・・・」
「茂人程じゃないよ、茂人だっていつも誰かの事心配してるくせに・・・」
「あはは、俺には晴矢って言う心配する幼馴染が居るからね。まあ、霊歌が居れば少しは安心出来るけどね」
「晴矢は確かに心配する奴だけど・・・僕の過ごした中で一番心配する奴は円堂だよ」
「え?」
「あいつはさ・・・何処か何か1人で全部背負ってるようにも見えるんだ。仲間の事もね、まるで晴矢みたいでさ、なんて言うか見てられないのよ」
そう、初めて円堂を見た時に僕はそう感じた。
福岡の事で栗松と風丸が降りた事は沖縄の時にゴーグル野郎に聞いた、円堂のその時の現状を聞けばサッカーはやらないと言う程だったらしい。
僕はその時とてつもないほどの心配が押し寄せていた、だけど、今は見事に立ち直っている。
「あはは・・・霊歌も1人で全部背負い込むでしょ? エイリア学園の皆、霊歌の事知ってるよ」
「確かにそうかも、僕、エイリア学園に出て行って皆の事色々と心配してたから・・・」
「そう言う所が霊歌の悪い癖でもあって良い癖でもある。少しは皆に頼れば? 霊歌の頼みなら僕も引き受けるよ」
「茂人・・・」
「雷門に戻りたいって言う頼みなら、きっと皆賛成してくれるさ。少しくらい頼ったり我が儘も言ったりしてよ、俺達・・・“家族”だろ?」
茂人の言葉に僕の中から何かが切れた、それと同時にポロポロと涙が零れては落ちて行く。
「やっと・・・皆の前で泣いてくれた」
「ウゥ・・・ヒック・・・エグッ・・・」
茂人は俺の体を包むように抱いてくれて背中を撫でてくれた、すると、頭をクシャと撫でられる。
明らかに茂人とは違う、それでも僕は1人じゃないと思えて更に涙が零れる。
「たっく・・・俺の心配より、自分の心配しろよ」
晴矢の声に色んな思いが涙として零れ落ちる、泣けなかった・・・兄さんが居なくなってから・・・。
泣けなかった・・・捨てられた時から・・・、どうして捨てられたのかと誰にも聞けなかった。
いつの間にか僕の周りにはジェミニストームの皆、イプシロンの皆、ダイヤモンドダストの皆、プロミネンスの皆が集まって僕の事を見ていた。
泣く事なんか当の昔に忘れていた、ずっと出てくる涙は僕の嘘の涙だった。
『やっと皆の前で涙を見せるようになったね、僕』
そう耳元で囁かれた宇宙人姿の僕、目を凝らせば困った様に笑う僕が居た。
ごめんね・・・、僕は一言だけ心の中で呟いた。
続く
僕は至って眠くないな、はは・・・一応後半途中本気でやったんだけど、結構眠くない。
「あれ? 霊歌寝ないの?」
「茂人も眠くないの? 僕は至って眠気が襲われないんだよね~」
「俺も、全然眠くないな~」
僕は茂人にそう言う、茂人も苦笑しながら僕の隣に座ってそう言う。
僕は腰に抱き着いたまま寝てしまっているマキの背を撫でながら、牢屋の外を見た。
「・・・雷門の皆の事?」
「正解、心配なんだよ。雷門の皆が姉さんの正体に気づいて、来ないんじゃないかって・・・」
「確かに姉さんと俺達は繋がってる」
「雷門の皆は姉さんを信じてここまで戦って来たから・・・」
僕の脳裏にはジェミニストーム、イプシロン、ダイヤモンドダスト、カオスと色んな試合が頭に巡る。
姉さんの正体を知った皆は本当に来るだろうか・・・土門と一之瀬とリカその辺りは来ない様な気がする、あの3人・・・何かと姉さんの事を疑っていた。
リカは多分カオス戦の事で完全的に姉さんを疑っただろうな。
僕が不安で居るとコテンと僕の肩に誰かの頭が乗っかる。
「霊歌は心配性だな、昔から・・・」
「茂人程じゃないよ、茂人だっていつも誰かの事心配してるくせに・・・」
「あはは、俺には晴矢って言う心配する幼馴染が居るからね。まあ、霊歌が居れば少しは安心出来るけどね」
「晴矢は確かに心配する奴だけど・・・僕の過ごした中で一番心配する奴は円堂だよ」
「え?」
「あいつはさ・・・何処か何か1人で全部背負ってるようにも見えるんだ。仲間の事もね、まるで晴矢みたいでさ、なんて言うか見てられないのよ」
そう、初めて円堂を見た時に僕はそう感じた。
福岡の事で栗松と風丸が降りた事は沖縄の時にゴーグル野郎に聞いた、円堂のその時の現状を聞けばサッカーはやらないと言う程だったらしい。
僕はその時とてつもないほどの心配が押し寄せていた、だけど、今は見事に立ち直っている。
「あはは・・・霊歌も1人で全部背負い込むでしょ? エイリア学園の皆、霊歌の事知ってるよ」
「確かにそうかも、僕、エイリア学園に出て行って皆の事色々と心配してたから・・・」
「そう言う所が霊歌の悪い癖でもあって良い癖でもある。少しは皆に頼れば? 霊歌の頼みなら僕も引き受けるよ」
「茂人・・・」
「雷門に戻りたいって言う頼みなら、きっと皆賛成してくれるさ。少しくらい頼ったり我が儘も言ったりしてよ、俺達・・・“家族”だろ?」
茂人の言葉に僕の中から何かが切れた、それと同時にポロポロと涙が零れては落ちて行く。
「やっと・・・皆の前で泣いてくれた」
「ウゥ・・・ヒック・・・エグッ・・・」
茂人は俺の体を包むように抱いてくれて背中を撫でてくれた、すると、頭をクシャと撫でられる。
明らかに茂人とは違う、それでも僕は1人じゃないと思えて更に涙が零れる。
「たっく・・・俺の心配より、自分の心配しろよ」
晴矢の声に色んな思いが涙として零れ落ちる、泣けなかった・・・兄さんが居なくなってから・・・。
泣けなかった・・・捨てられた時から・・・、どうして捨てられたのかと誰にも聞けなかった。
いつの間にか僕の周りにはジェミニストームの皆、イプシロンの皆、ダイヤモンドダストの皆、プロミネンスの皆が集まって僕の事を見ていた。
泣く事なんか当の昔に忘れていた、ずっと出てくる涙は僕の嘘の涙だった。
『やっと皆の前で涙を見せるようになったね、僕』
そう耳元で囁かれた宇宙人姿の僕、目を凝らせば困った様に笑う僕が居た。
ごめんね・・・、僕は一言だけ心の中で呟いた。
続く
