~円堂視点~
風丸・・・何でこんなことになったんだよ!! 俺は風丸がキャラバンを降りる前の言葉が頭に過る。
『俺は・・・お前みたいに強くないんだ・・・』
そうか、俺が風丸を追い込んでたんだ・・・。
風丸の気持ちも分からないで・・・俺は今そう考えると自分がバカだと痛感させられた。
なら、俺はどうすればよかったんだよ・・・。
その時だった。
「バッッッカじゃないの!!」
聞いた事ある声が聞こえた、声の方を見ようとした時ギロチンの刃と血が混じったシュートが杉本の居るゴールネットに入った。
シュートが打たれた場所を見ると息を荒くして雷門のユニフォームを身に纏った赤毛の女の子が風丸達を睨んでいた。
~霊歌視点~
「バッッッカじゃないの!!」
僕はそう言ってレッドギロティンを打った、目の前に映る倒れ伏した雷門の皆を見て僕は今試合をしているだろう風丸達を見る。
風丸達は僕の登場に驚いたのか目を見開いていた、僕は円堂の方まで跳び着地して円堂に駆け寄る、結構ひどい傷・・・。
「大丈夫、円堂・・・」
「霊歌・・・何で・・・?」
「助けに来たよ!・・・それより、僕は風丸、染岡、栗松、半田、影野、松野、少林、宍戸、闇野、杉森、西垣、お前等つくづく可哀想だな」
僕がそう言うと風丸が僕の胸倉を掴む。
「お前に何が分かる!! エイリア学園のお前が!!」
「分かるから言えるんだよ、仲間を傷つけて楽しい? 嬉しい? そう感じるならそう言えるよ。エイリア石なんてね、ただ空っぽの力を手に入れただけ。本当の強さなんて言えないんだよ。うちのチームだってエイリア石を使っても円堂に勝てなかった」
僕がそう言っても信じられない様だ、なら・・・致し方あるまいって奴ね。
僕は響監督を見て頷くと、響監督は片手上げてこう言った。
「土門飛鳥に代わり緋音霊歌が入る!」
「頼んだぜ・・・!」
「あぁ、悪かったね。早く助けに来れなくて・・・」
僕は土門にそう言ってグラウンドに入る、風丸達と言えば待っていましたと言わんばかりの顔でこちらをずっと見つめている。
「此処から先は僕が1点たりともやらないよ」
「ふん、自らエイリア石の力を拒んだお前が俺達に勝てるとでも言えるのか?」
「その言葉・・・忘れんなよ。見せてあげるよ、その自ら愚かな力を拒んだ奴の力」
僕はそう言ってボールを持って凄い速さで上がって行く、その速さに誰も付いて行けずごぼう抜きだった、そしてゴール前、キーパーは杉森か・・・。
なら見せてやる・・・。
「猛き炎に焼かれるがよい!! 『フレアガン』!!」
炎の銃弾がボールに撃たれて僕は充分なエネルギーを持ったそのボールを蹴る、ボールは炎の弾と化して杉森の居るゴールに向かった。
杉森はダブルロケットで止めるけど、勝負は分かっていた・・・。
僕は何も言わず雷門のグラウンドに戻ると同時に杉森の叫び声が聞こえた、決まったのだ・・・。
僕は自分の立ち位置に着くと風丸を見る。
「自らエイリア石の力を拒んで・・・何だっけ?」
「ッ!! お前はいつもそうだ・・・。何処か余裕を持っていて何でも完璧にこなして・・・。そうやって見下して・・・!!」
「・・・・そうだね、風丸の言う通り僕は何処か見下したり余裕な所を見せていたかもしれない。でもね、エイリア学園のジェネシスなんか僕と違う、あいつらは・・・自分達の力で安奈に強くなったんだよ。痛めつけられてもどんな傷を作っても彼らは自分の力で特訓してあんなに強くなった。今の僕はそのジェネシスも倒したって事になる」
風丸達は僕の話を聞きながら次の言葉を待っていた、この言葉は風丸達を怒らせる可能性もあるけど・・・言わなきゃね、あんた達も僕の大切な仲間だから・・・。
「さっき“自らエイリア石を拒んだ僕に俺達に勝てる訳がない”って言ったよね? その言葉、ひっくり返せば“自らエイリア石の力を受け入れた君達に僕には勝てる訳”がないよ」
「ッ!! 黙れ~~~~!!!」
風丸はボールを僕の腹に当てる、僕は急な事にダメージを軽減させる体制が出来ず咳き込む。
剣崎の野郎・・・、何処までサッカーを汚せばあいつは・・・!! 僕は剣崎を横目に急いでがら空きとなっているゴールに走る、結構腹が痛い・・・。
だけど、それ以上よりも風丸達の方が痛いに決まってる・・・。
風丸のシュートが倒れている円堂に向かう、僕はそれを体で受け止める。
「霊歌!!」
「霊歌先輩!!」
「霊歌ちゃん!!」
ビリビリ来る・・・、ディフェンス技を持っているが、そんな時間をくれなさそうにない。
「来い!!」
「ッ!!」
風丸は染岡にパスをすると染岡は躊躇いもなくワイバーンクラッシュをする、僕はそれを体で受け止める、円堂早く立ってくれ!! 何度も何度もシュートを体で喰らっているせいで体が・・・。
僕も意識が朦朧として来た時だった、ベンチの方から雷門! と掛け声が聞こえた。
秋・・・。
すると、至る所から雷門! とコールが聞こえた。
皆・・・、剣崎はうるさいだの黙れなど言うがそれとは反対に僕の意識も元に戻って来た。
そしてボロボロに倒れていた皆も起き上がって行く。
「円堂!」 「円堂!!」 「キャプテン・・・!!」
「立ち上がれ!!! 円堂守~~~~ッ!!」
僕も精一杯の大声で円堂を呼ぶ、すると、円堂はピクッと体を動かしてゆっくりと立ち上がる。
それに更に驚く風丸達、そして叫び声を上げる風丸はダークフェニックスで円堂の居るゴールを狙う。
そして円堂はゴッドハンドで止めるとボールを上に掲げる。
「思い出せ~~~!! 皆~~~~!!!」
そこから緑の優しい光が放たれる、そこから聞こえる円堂の『サッカーやろうぜ!』が風丸達に響く。
風丸達を見れば皆・・・目が元に戻って行く、良かった・・・。
エイリア石も壊れたみたいだしね・・・僕はそう思った時、ゆっくりと倒れた。
ざぁまみろ僕は剣崎に向かって言い、そこで意識が途切れた。
「・・歌! 霊歌!」
「ん・・・ピンク頭って痛ッ!」
「起きて早々ピンク頭って失礼にも程があるだろ!!」
「起きたらピンク頭がそこに居た物ですから・・・」
僕は染岡に叩かれた額を擦りながら風丸を見る、風丸は申し訳なさそうな顔をして僕を見ている。
「風丸・・・お帰り・・・」
「霊歌・・・」
僕は1度伸びをして剣崎の事を姉さんに報告する為、響さんにケータイを借りる。
ケータイから出たのはギャーギャーと叫びまくる園の皆と姉さんだった。
「姉さん・・・勝ったよ・・・。剣崎に・・・」
『そう、よく頑張ったわね。辛かったでしょ? 貴方はお兄さんの事も自分の事も仲間の事も全てを背負い過ぎたのね。でも、ようやく自分とケリを付けたのね・・・』
「うん・・・うん・・・。ヒック・・・ウワアァァァァン!!」
『頑張ったわね、霊歌・・・』
僕は1人泣き声を上げて泣きじゃくった、全て背負って来た物を捨てる様に・・・。
そして泣き止み姉さんとのケータイが終わると円堂達は楽しく試合をしていた、良かった・・・。
僕は響さんの所に行くと財前総理と理事長が居た、この2人にもお礼を言わないと・・・。
「財前総理・・・理事長・・・ありがとうございました。改めてお礼を言います」
「気にする事じゃない、君は行かないのかい?」
「今は体痛めているので見てる方で結構です・・・」
僕はそう言い試合を近くで眺めた、そして試合終了の笛が鳴ると皆円堂に集まる。
僕は円堂の方に来ると円堂の耳元でこう囁いた。
「これ・・・お礼ね」
僕は円堂の頬にキスを落とすと円堂や周りで見ていた子達は顔を真っ赤に染まる、マネージャーの秋と夏未を見れば顔を真っ青にしていた。
すると、鬼瓦さんがそろそろ帰るぞと僕に言った。
「もうそんな時間か・・・」
「行っちまうのか?」
「うん・・・ちゃんとヒロト達と罪を償わなきゃ、でも、円堂また会えるよ。だって・・・」
「「サッカーしてたらきっと!!」」
僕と円堂はお互い笑みを見せて握手をした、僕は雷門の皆にお礼を言ってマネージャー達の所に行く。
「秋も夏未も春奈も迷惑掛けたね」
「また会いましょうね!」
「あぁ、またね!!」
僕はそう言って皆が見えなくなるまで手を振り続けた。
1つのミサンガと1枚の写真を持ちながら僕は雷門を去って行った、その写真の中に写るのは楽しそうに笑う雷門の皆と恥ずかしげな笑顔を作っている自分が居た。
またね・・・皆・・・、いつか会う日まで・・・。
続く
風丸・・・何でこんなことになったんだよ!! 俺は風丸がキャラバンを降りる前の言葉が頭に過る。
『俺は・・・お前みたいに強くないんだ・・・』
そうか、俺が風丸を追い込んでたんだ・・・。
風丸の気持ちも分からないで・・・俺は今そう考えると自分がバカだと痛感させられた。
なら、俺はどうすればよかったんだよ・・・。
その時だった。
「バッッッカじゃないの!!」
聞いた事ある声が聞こえた、声の方を見ようとした時ギロチンの刃と血が混じったシュートが杉本の居るゴールネットに入った。
シュートが打たれた場所を見ると息を荒くして雷門のユニフォームを身に纏った赤毛の女の子が風丸達を睨んでいた。
~霊歌視点~
「バッッッカじゃないの!!」
僕はそう言ってレッドギロティンを打った、目の前に映る倒れ伏した雷門の皆を見て僕は今試合をしているだろう風丸達を見る。
風丸達は僕の登場に驚いたのか目を見開いていた、僕は円堂の方まで跳び着地して円堂に駆け寄る、結構ひどい傷・・・。
「大丈夫、円堂・・・」
「霊歌・・・何で・・・?」
「助けに来たよ!・・・それより、僕は風丸、染岡、栗松、半田、影野、松野、少林、宍戸、闇野、杉森、西垣、お前等つくづく可哀想だな」
僕がそう言うと風丸が僕の胸倉を掴む。
「お前に何が分かる!! エイリア学園のお前が!!」
「分かるから言えるんだよ、仲間を傷つけて楽しい? 嬉しい? そう感じるならそう言えるよ。エイリア石なんてね、ただ空っぽの力を手に入れただけ。本当の強さなんて言えないんだよ。うちのチームだってエイリア石を使っても円堂に勝てなかった」
僕がそう言っても信じられない様だ、なら・・・致し方あるまいって奴ね。
僕は響監督を見て頷くと、響監督は片手上げてこう言った。
「土門飛鳥に代わり緋音霊歌が入る!」
「頼んだぜ・・・!」
「あぁ、悪かったね。早く助けに来れなくて・・・」
僕は土門にそう言ってグラウンドに入る、風丸達と言えば待っていましたと言わんばかりの顔でこちらをずっと見つめている。
「此処から先は僕が1点たりともやらないよ」
「ふん、自らエイリア石の力を拒んだお前が俺達に勝てるとでも言えるのか?」
「その言葉・・・忘れんなよ。見せてあげるよ、その自ら愚かな力を拒んだ奴の力」
僕はそう言ってボールを持って凄い速さで上がって行く、その速さに誰も付いて行けずごぼう抜きだった、そしてゴール前、キーパーは杉森か・・・。
なら見せてやる・・・。
「猛き炎に焼かれるがよい!! 『フレアガン』!!」
炎の銃弾がボールに撃たれて僕は充分なエネルギーを持ったそのボールを蹴る、ボールは炎の弾と化して杉森の居るゴールに向かった。
杉森はダブルロケットで止めるけど、勝負は分かっていた・・・。
僕は何も言わず雷門のグラウンドに戻ると同時に杉森の叫び声が聞こえた、決まったのだ・・・。
僕は自分の立ち位置に着くと風丸を見る。
「自らエイリア石の力を拒んで・・・何だっけ?」
「ッ!! お前はいつもそうだ・・・。何処か余裕を持っていて何でも完璧にこなして・・・。そうやって見下して・・・!!」
「・・・・そうだね、風丸の言う通り僕は何処か見下したり余裕な所を見せていたかもしれない。でもね、エイリア学園のジェネシスなんか僕と違う、あいつらは・・・自分達の力で安奈に強くなったんだよ。痛めつけられてもどんな傷を作っても彼らは自分の力で特訓してあんなに強くなった。今の僕はそのジェネシスも倒したって事になる」
風丸達は僕の話を聞きながら次の言葉を待っていた、この言葉は風丸達を怒らせる可能性もあるけど・・・言わなきゃね、あんた達も僕の大切な仲間だから・・・。
「さっき“自らエイリア石を拒んだ僕に俺達に勝てる訳がない”って言ったよね? その言葉、ひっくり返せば“自らエイリア石の力を受け入れた君達に僕には勝てる訳”がないよ」
「ッ!! 黙れ~~~~!!!」
風丸はボールを僕の腹に当てる、僕は急な事にダメージを軽減させる体制が出来ず咳き込む。
剣崎の野郎・・・、何処までサッカーを汚せばあいつは・・・!! 僕は剣崎を横目に急いでがら空きとなっているゴールに走る、結構腹が痛い・・・。
だけど、それ以上よりも風丸達の方が痛いに決まってる・・・。
風丸のシュートが倒れている円堂に向かう、僕はそれを体で受け止める。
「霊歌!!」
「霊歌先輩!!」
「霊歌ちゃん!!」
ビリビリ来る・・・、ディフェンス技を持っているが、そんな時間をくれなさそうにない。
「来い!!」
「ッ!!」
風丸は染岡にパスをすると染岡は躊躇いもなくワイバーンクラッシュをする、僕はそれを体で受け止める、円堂早く立ってくれ!! 何度も何度もシュートを体で喰らっているせいで体が・・・。
僕も意識が朦朧として来た時だった、ベンチの方から雷門! と掛け声が聞こえた。
秋・・・。
すると、至る所から雷門! とコールが聞こえた。
皆・・・、剣崎はうるさいだの黙れなど言うがそれとは反対に僕の意識も元に戻って来た。
そしてボロボロに倒れていた皆も起き上がって行く。
「円堂!」 「円堂!!」 「キャプテン・・・!!」
「立ち上がれ!!! 円堂守~~~~ッ!!」
僕も精一杯の大声で円堂を呼ぶ、すると、円堂はピクッと体を動かしてゆっくりと立ち上がる。
それに更に驚く風丸達、そして叫び声を上げる風丸はダークフェニックスで円堂の居るゴールを狙う。
そして円堂はゴッドハンドで止めるとボールを上に掲げる。
「思い出せ~~~!! 皆~~~~!!!」
そこから緑の優しい光が放たれる、そこから聞こえる円堂の『サッカーやろうぜ!』が風丸達に響く。
風丸達を見れば皆・・・目が元に戻って行く、良かった・・・。
エイリア石も壊れたみたいだしね・・・僕はそう思った時、ゆっくりと倒れた。
ざぁまみろ僕は剣崎に向かって言い、そこで意識が途切れた。
「・・歌! 霊歌!」
「ん・・・ピンク頭って痛ッ!」
「起きて早々ピンク頭って失礼にも程があるだろ!!」
「起きたらピンク頭がそこに居た物ですから・・・」
僕は染岡に叩かれた額を擦りながら風丸を見る、風丸は申し訳なさそうな顔をして僕を見ている。
「風丸・・・お帰り・・・」
「霊歌・・・」
僕は1度伸びをして剣崎の事を姉さんに報告する為、響さんにケータイを借りる。
ケータイから出たのはギャーギャーと叫びまくる園の皆と姉さんだった。
「姉さん・・・勝ったよ・・・。剣崎に・・・」
『そう、よく頑張ったわね。辛かったでしょ? 貴方はお兄さんの事も自分の事も仲間の事も全てを背負い過ぎたのね。でも、ようやく自分とケリを付けたのね・・・』
「うん・・・うん・・・。ヒック・・・ウワアァァァァン!!」
『頑張ったわね、霊歌・・・』
僕は1人泣き声を上げて泣きじゃくった、全て背負って来た物を捨てる様に・・・。
そして泣き止み姉さんとのケータイが終わると円堂達は楽しく試合をしていた、良かった・・・。
僕は響さんの所に行くと財前総理と理事長が居た、この2人にもお礼を言わないと・・・。
「財前総理・・・理事長・・・ありがとうございました。改めてお礼を言います」
「気にする事じゃない、君は行かないのかい?」
「今は体痛めているので見てる方で結構です・・・」
僕はそう言い試合を近くで眺めた、そして試合終了の笛が鳴ると皆円堂に集まる。
僕は円堂の方に来ると円堂の耳元でこう囁いた。
「これ・・・お礼ね」
僕は円堂の頬にキスを落とすと円堂や周りで見ていた子達は顔を真っ赤に染まる、マネージャーの秋と夏未を見れば顔を真っ青にしていた。
すると、鬼瓦さんがそろそろ帰るぞと僕に言った。
「もうそんな時間か・・・」
「行っちまうのか?」
「うん・・・ちゃんとヒロト達と罪を償わなきゃ、でも、円堂また会えるよ。だって・・・」
「「サッカーしてたらきっと!!」」
僕と円堂はお互い笑みを見せて握手をした、僕は雷門の皆にお礼を言ってマネージャー達の所に行く。
「秋も夏未も春奈も迷惑掛けたね」
「また会いましょうね!」
「あぁ、またね!!」
僕はそう言って皆が見えなくなるまで手を振り続けた。
1つのミサンガと1枚の写真を持ちながら僕は雷門を去って行った、その写真の中に写るのは楽しそうに笑う雷門の皆と恥ずかしげな笑顔を作っている自分が居た。
またね・・・皆・・・、いつか会う日まで・・・。
続く
