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チルドレン・アセンブリ
- 新学期! -

 ついに高校生だ。
 「美姫、やっと高校生だね。」
 「長かったねぇ、今まで。」
 「ハハハ。まだまだこれからだよ?」
 私は、神崎美姫。
 一緒にいるのは、幼馴染の東堂真彩(とうどうまや)、高坂龍騎(こうさかりゅうき)、廣出瑠樹
(ひろでるき)。
 「確かに。まだまだこれからだね。」
 「ドキドキするね。」
 「俺も。真彩はどう?」
 「別に。あたしは大丈夫。どうってことない。」
 真彩は怖いもの知らずの男の子っぽい性格なの。
 「さすが真彩。」
 「あっ、見て。人が集まってる。」
 私が指さした方向にみんな見た。 
 「きっと、クラス分け表だよ。」
 「早く行こう。」
 私達は走って、人がいる中に飛び込んでいった。
 「あ、私の名前あった。」
 「何組?」
 私は、二組だった。
 「あたし二組だ。」
 「俺も。瑠樹はどうだ?」
 「二組だ。」
 瑠樹が言ったあと、私達は顔を見合わせ、一斉にこう言った。
 「一年間よろしく!」
   
                         ~美姫~
 ついに入学かー。
 朝会が終わって、一年二組の教室に入る。
 「美姫の席、ここだって。」
 黒板に貼ってある紙を見て、真彩が言った。
 「美姫の横、龍騎だ。ゲッ、私龍騎の前だ。」
 「俺は?」
 「真彩の横だよ。」
 真彩が、見る気がなさそうに席に座っちゃったので私が代わりに見に行った。
 「近いな。」
 みんなで話していると、教室のドアが開く音がした。
 先生だ。
 どんな先生かな。
 と思った瞬間ビックリした。
 「おはよう。」
 「父さん!?」
 真彩が立ち上がって叫んだ。
 「真彩!おはよう。美姫ちゃんと龍騎君、瑠樹君まで一緒だね。」
 その瞬間、クラス中がざわついた。
 そういえば真彩のお父さんは教師だったね。
 「父さん、このクラスの担任だったの?早く言ってよね。覚悟できてないんだし。」
 「サプライズさ。嬉しいだろ?」
 真彩は嬉しそうにフフフと笑ったけど座って、私達の方を向きいやそうな顔をした。
 そして小声でこう言った。
 「最悪・・・。」
 私はいいと思うけど、真彩は違うんだね。
 「ドンマイ、真彩。」
 龍騎が笑いながら言う。
 「先生、進めて。」
 瑠樹が真彩のお父さん、じゃなかった、先生に言った。
 「オッケー。僕の名前は、東堂博崇(とうどうひろたか)。一年間よろしくお願いします。」
 先生がそう言い、真彩以外のみんなもこう言った。
 「よろしくお願いします。」
 
                          ~真彩~
 最悪な新学期だー。
 あたしの両親は、私が小さい時に離婚して父さんに引き取られたんだ。
 父さんは昔から教師をやっていた。
 父さんのことは好きだよ。
 だけどこれから毎日顔を合わせることになる。
 あたしが高校に上がる前までは、父さんと顔を合わせるのは日曜日ぐらいだった。
 なのに、なのに、うわぁー!
 「大丈夫だって。」
 笑いながら言う龍騎に腹が立ってきた。
 「美姫、龍騎殴ってもいいかな?」
 「だめです。」
 「残念でした。」
 「覚えとけよ。」
 あたしの理想は、身長低めの女の先生だったのに。
 あーあ、憂鬱。
 大丈夫だって思ってたのに。
 だめだ、こんなのあたしじゃない。 
 頑張らないとだめだ。
 「真彩はしっかり者だもん。お父さんが担任でも大丈夫って、私信じてるよ。」
 「美姫はいい奴。にくらべて龍騎は・・・。」
 「なんだよ。」
 「心当たりねえのか?」
 あたしはもう殴ろうとしていた。
 「ストップ!みんな見てるから。」
 瑠樹が言った。
 そして美姫が
 「先生。この二人を近くにしたの、間違いだったんじゃない?」
 「いや、後悔はしていないよ。逆に初々しいよ。」
 「父さん。子供目線で見るのはやめて。もうあたし十五歳だよ。」
 「だって父さんにとっては子供なんだもん。」
 「父さんが一番子供だよ。」
 あたしがそう言うと三人は笑った。
 そしてみんなも笑った。
                           ~龍騎~
 授業が始まった。
 っていっても、委員長と副委員長と部活を決めるだけだけど。 
 委員長は美姫と高見沢俊樹(たかみざわとしき)って人。
 副委員長はなぜか真彩と、鶴窪悠(つるくぼゆう)って人。
 四人が前に出て、みんなが拍手する。
 俺と瑠樹も、もちろんやった。
 美姫はともかく、真彩が心配だなぁ。
 あいつ、しっかりしてるんだけど、どっか抜けてるとこがあるから。
 まぁ、エンジェルとデビルのコンビも悪くはないかな。
 なんて瑠樹と考えてた。
 「逆に、俺は美姫が心配だな。あいつは我慢して頑張るタイプだから。」
 「まぁ、なんかあったら助けてやろうぜ。」
 「そうだな。」
 二人が席に戻ってきて、次は部活を決める。
 「なににはいろっかな。」
 「私は、テニスにしよっかな。」
 「あたしもテニスだな。」
 「俺と龍騎は、サッカー。だよな?」
 「ああ。あったりまえだろ。」
 この日は、四時間授業だから、四人で帰る。
 「明日、部活の説明会だって。」
 「マジか。ダリィ。」
 美姫の言葉に俺は言った。
 「珍しく気が合うな。あたしも。ダッル。」
 真彩が頭の後ろで手を組む。
 「でも今週は宿題、ないから我慢しよ。」
 瑠樹が俺と真彩の肩を抱く。
 「そうだな。」
 俺達は電車に乗った。
 「今週、宿題ないってことは、来週はあんのか。」
 「ねえ、それ今言うこと?」
 「確かにな。」
 そう言って俺達は笑った。
                            ~瑠樹~
 俺達は新学期が始まって、一週間は安全に過ごした。
 俺達は家が近所なんだ。
 だからいつも待ち合わせして高校に行く。
 「おっはよー。」
 「急げ、電車に遅れる!」
 「えっ、急げ!」
 朝から騒がしいな。
 それが俺達なんだけど。
 美姫と真彩がテニスラケットをカバンの中に突っ込んでて、取っ手の部分がはみ出してる。
 俺が高校になって初めて思ったことはこう。
 「制服、ブカブカでカッコわりぃな。」
 美姫も真彩も龍騎も制服がブカブカ。
 それが、一年生らしくて可愛いとか母さんは言うけど、それって言いなおすとこうだよな。
 「子供っぽくて可愛い。」
 いくら褒め言葉だからって、俺は嫌だね。
 放課後になり、校庭に行く。
 トレーニングはもちろん試合だって、力入れてる。
 サッカーは絶対に負けない自信があるんだ。
 顧問の先生は村木充彦(むらきみつひこ)先生。
 よく知らねえけど、走るのがスッゲー速い。
 「美姫と真彩、大丈夫かな?」
 龍騎が言った。
 あいつは、性格は面倒臭がりだけど結構友達思いなやつなんだよな。
 意外といい奴なんだよな。
 真彩は絶対わかってないんだけど。
 「瑠樹、パス合いしようぜ。」
 「おう!」 
 俺は、思いっきりボールを蹴った。
 「おい、本気かよ。」
 「あたりめぇだろ!」
 「じゃあ、こっちも本気だ。くらえ!」
 俺達は終了時間までずっと本気でボールを蹴っていた。
 「終了だ!」
 俺達は、美姫達の部活が終わるまで、待っていた。
 よし、高校生活、頑張るぞ!
 

 こんにちは、夜空です。
 小説を読むのも書くのも好きです。
 私達は現実を生きているけれど、小説の中では作者の思い通りに描ける。
 そして、読者の方々が次の巻を楽しみに待っている。
 それが小説の魅力じゃないかなと私は思います。
 このお話は二巻目に続きます。
 もし、続きが読みたいなと思ってくださった方は待っていてください。
 
<2016/06/05 22:51 夜空>消しゴム
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