美姫は瀬戸口先輩が好きなんだね…。
もう、僕の事なんて眼中にないんだ。
美姫は覚えてないの?
幼稚園のとき。
美姫と僕はお互い大好きだった。
手を繋いで、一緒に走って・・・。
三年生のときだって、お別れするとき、美姫は泣きながら僕を抱きしめて ”大好きだよ、これからもずっと„ って・・・。
僕ははっきり覚えてる。
六年間も違うところにいたら、忘れちゃうのかな。
僕はジョシュア・デヴィッドソン。
初恋は五歳のとき。
その相手は、もう、わかるよね。
そう、神崎美姫…。
~ジョシュア~
いつもの通学路。
いつもの仲間。
いつもの笑顔。
それが、最近変わってきている。
美姫は瀬戸口先輩に恋をしている。
真彩も好きな人ができたみたい。
瑠樹もそう。
僕は美姫の事が五歳のときから大好きだった。
美姫もそうなんじゃないかなって思ってた。
だけど、違ったんだ。
美姫、美姫・・・、美姫。
心の中で名前を呼んでみる。
昔はすぐに気づいてくれてた。
だけどもう、通じなくなった。
告白したって、断られるにきまってる。
美姫はもう、瀬戸口先輩のことばっか。
電車を降りて学校に着き、上靴を履いて階段を駆け上がる。
席に着く。
美姫を見ると、金子さんたちに取り囲まれてまた何かを言われてる。
そんな時声がした。
「神崎!」
瀬戸口先輩だ。
「先輩!どうしたんですか?」
「来て。」
金子さんたちは美姫を睨んだ。
金子さんも瀬戸口先輩が好きなんだよね。
「明日の放課後、四時に三年二組に来てくれないかな?」
瀬戸口先輩が誰にも聞こえないように言ったけど耳のいい僕には聞こえた。
「え?あっ、はい。わかりました。明日の四時に三年二組ですね。」
美姫も小声で言った。
「じゃあ。」
美姫が席のもどる。
「なに?神崎さん。先輩とは、どういう関係なのよ!?」
「別に。」
「なによ。生意気ね。」
「同級生なのに、生意気とか関係ないんじゃない?」
美姫は表情を変えずに言った。
強いな、美姫は。
あんなにたくさんの女の子たちに囲まれてるのに。
「あなたって、男好きね。」
金子さんがとどめを刺すように言った。
「じゃあ、言わせてもらう。私と、瀬戸口先輩が話しているだけで、私が男好き呼ばわりされるのなら、
金子さんはどう?」
金子さんはいつも男子の近くに行って強引に話してるもんね。
すると金子さんは苛立ちを抑えながら、去っていった。
またもやvictoryだね。
待って、先輩は明日きっと、美姫に告白をするんだ。
じゃあ、今日がチャンスだ。
美姫に、告白をしよう。
僕は、美姫の元へ行った。
「美姫。今日、帰ってから二人だけで会えないかな?」
「うん。いいよ。どこで集合する?」
「僕が、迎えに行くよ。」
放課後。
僕たちは別々に帰った。
最近は登校は一緒でも下校は別々なことが多い。
そろそろ、美姫も帰ったかな?
美姫の家に行って、深呼吸して、インターホンをそっと押した。
ドアがガチャッという音を立てて開いた。
中から美姫が出てきた。
いつもはお母さんが出てくるんだけど、今日は仕事でいなかったのかな?
「あ、ジョシュ。」
「や、やあ。」
「どこに行く?あ、待って、靴、履かなきゃ。」
美姫は私服に着替えてた。
僕もそう。
もう十一月だから、美姫はブーツを履いた。
「どこに行く?」
誰もいない公園に行こうと思っていた。
「今日はママ残業で遅いから、どこに行ってもいいよ?」
なら、ここでもいいかな。
「ここで、話してもいいかな?」
「じゃあ、裏庭で。」
美姫の家には小さな裏庭がある。
そこに、たくさんの花が植えてあるんだ。
それは覚えてる。
美姫についていく。
心臓が鳴りやまないよ。
この想いは、美姫には届かないんだろうけど。
でも、伝えないと。
「話って?なに?」
「あのさ・・・。」
心臓が鳴る音が美姫に聞こえそうなくらい、緊張してきた。
少しの、少しの間の我慢だから・・・。
「僕、ずっと美姫の事が好きだったんだ!」
「え、・・・?ホント?」
「うん。でも、美姫が瀬戸口先輩の事が好きってことは知ってるんだ。ごめんね。ただ、後悔したくないから・・・。」
「そっか。ごめんね、気づいてあげられなくって。」
「ううん。いいんだ。先輩と、うまくいくといいね。」
僕はそう言って走って家に帰った。
階段を駆け上がって自分の部屋に入ってドアの鍵を閉めてベッドに入った。
ただただ、僕は泣くしかなかった。
美姫は、瀬戸口先輩が好き。
僕なんかより、ずっと・・・。
僕の想いは届かない、・・・美姫の、胸の奥まで届かないんだ。
そう思うと、涙が止まらなかった。
「ジョシュア。」
母さんの声がした。
「来年に、お父さんの仕事でまた、アメリカに帰ることになりそうなんだけど。」
!
「うん。そうなんだ。」
「ジョシュア?どうしたの?美姫ちゃんや。」
美姫の名前が出た瞬間、また涙が出てきた。
「真彩ちゃんたちと離れて、寂しいと思って、お父さん、あなたの意見を聞きたいそうよ。」
「返事、いつまでに出せばいい?」
僕は聞いてみた。
「そうね、三月までかしら。」
「じゃあ、じっくり考えさせてくれる?決心したら、言うから。」
「わかったわ。」
母さんが、階段を下りていく音がした。
せめて、美姫と瀬戸口先輩が結ばれるまで日本にいよう。
それからすぐ、アメリカに行こう。
っていう事は明後日には、アメリカに行く準備をするんだ。
さようなら、真彩、龍騎、瑠樹、そして、美姫。
もう、僕の事なんて眼中にないんだ。
美姫は覚えてないの?
幼稚園のとき。
美姫と僕はお互い大好きだった。
手を繋いで、一緒に走って・・・。
三年生のときだって、お別れするとき、美姫は泣きながら僕を抱きしめて ”大好きだよ、これからもずっと„ って・・・。
僕ははっきり覚えてる。
六年間も違うところにいたら、忘れちゃうのかな。
僕はジョシュア・デヴィッドソン。
初恋は五歳のとき。
その相手は、もう、わかるよね。
そう、神崎美姫…。
~ジョシュア~
いつもの通学路。
いつもの仲間。
いつもの笑顔。
それが、最近変わってきている。
美姫は瀬戸口先輩に恋をしている。
真彩も好きな人ができたみたい。
瑠樹もそう。
僕は美姫の事が五歳のときから大好きだった。
美姫もそうなんじゃないかなって思ってた。
だけど、違ったんだ。
美姫、美姫・・・、美姫。
心の中で名前を呼んでみる。
昔はすぐに気づいてくれてた。
だけどもう、通じなくなった。
告白したって、断られるにきまってる。
美姫はもう、瀬戸口先輩のことばっか。
電車を降りて学校に着き、上靴を履いて階段を駆け上がる。
席に着く。
美姫を見ると、金子さんたちに取り囲まれてまた何かを言われてる。
そんな時声がした。
「神崎!」
瀬戸口先輩だ。
「先輩!どうしたんですか?」
「来て。」
金子さんたちは美姫を睨んだ。
金子さんも瀬戸口先輩が好きなんだよね。
「明日の放課後、四時に三年二組に来てくれないかな?」
瀬戸口先輩が誰にも聞こえないように言ったけど耳のいい僕には聞こえた。
「え?あっ、はい。わかりました。明日の四時に三年二組ですね。」
美姫も小声で言った。
「じゃあ。」
美姫が席のもどる。
「なに?神崎さん。先輩とは、どういう関係なのよ!?」
「別に。」
「なによ。生意気ね。」
「同級生なのに、生意気とか関係ないんじゃない?」
美姫は表情を変えずに言った。
強いな、美姫は。
あんなにたくさんの女の子たちに囲まれてるのに。
「あなたって、男好きね。」
金子さんがとどめを刺すように言った。
「じゃあ、言わせてもらう。私と、瀬戸口先輩が話しているだけで、私が男好き呼ばわりされるのなら、
金子さんはどう?」
金子さんはいつも男子の近くに行って強引に話してるもんね。
すると金子さんは苛立ちを抑えながら、去っていった。
またもやvictoryだね。
待って、先輩は明日きっと、美姫に告白をするんだ。
じゃあ、今日がチャンスだ。
美姫に、告白をしよう。
僕は、美姫の元へ行った。
「美姫。今日、帰ってから二人だけで会えないかな?」
「うん。いいよ。どこで集合する?」
「僕が、迎えに行くよ。」
放課後。
僕たちは別々に帰った。
最近は登校は一緒でも下校は別々なことが多い。
そろそろ、美姫も帰ったかな?
美姫の家に行って、深呼吸して、インターホンをそっと押した。
ドアがガチャッという音を立てて開いた。
中から美姫が出てきた。
いつもはお母さんが出てくるんだけど、今日は仕事でいなかったのかな?
「あ、ジョシュ。」
「や、やあ。」
「どこに行く?あ、待って、靴、履かなきゃ。」
美姫は私服に着替えてた。
僕もそう。
もう十一月だから、美姫はブーツを履いた。
「どこに行く?」
誰もいない公園に行こうと思っていた。
「今日はママ残業で遅いから、どこに行ってもいいよ?」
なら、ここでもいいかな。
「ここで、話してもいいかな?」
「じゃあ、裏庭で。」
美姫の家には小さな裏庭がある。
そこに、たくさんの花が植えてあるんだ。
それは覚えてる。
美姫についていく。
心臓が鳴りやまないよ。
この想いは、美姫には届かないんだろうけど。
でも、伝えないと。
「話って?なに?」
「あのさ・・・。」
心臓が鳴る音が美姫に聞こえそうなくらい、緊張してきた。
少しの、少しの間の我慢だから・・・。
「僕、ずっと美姫の事が好きだったんだ!」
「え、・・・?ホント?」
「うん。でも、美姫が瀬戸口先輩の事が好きってことは知ってるんだ。ごめんね。ただ、後悔したくないから・・・。」
「そっか。ごめんね、気づいてあげられなくって。」
「ううん。いいんだ。先輩と、うまくいくといいね。」
僕はそう言って走って家に帰った。
階段を駆け上がって自分の部屋に入ってドアの鍵を閉めてベッドに入った。
ただただ、僕は泣くしかなかった。
美姫は、瀬戸口先輩が好き。
僕なんかより、ずっと・・・。
僕の想いは届かない、・・・美姫の、胸の奥まで届かないんだ。
そう思うと、涙が止まらなかった。
「ジョシュア。」
母さんの声がした。
「来年に、お父さんの仕事でまた、アメリカに帰ることになりそうなんだけど。」
!
「うん。そうなんだ。」
「ジョシュア?どうしたの?美姫ちゃんや。」
美姫の名前が出た瞬間、また涙が出てきた。
「真彩ちゃんたちと離れて、寂しいと思って、お父さん、あなたの意見を聞きたいそうよ。」
「返事、いつまでに出せばいい?」
僕は聞いてみた。
「そうね、三月までかしら。」
「じゃあ、じっくり考えさせてくれる?決心したら、言うから。」
「わかったわ。」
母さんが、階段を下りていく音がした。
せめて、美姫と瀬戸口先輩が結ばれるまで日本にいよう。
それからすぐ、アメリカに行こう。
っていう事は明後日には、アメリカに行く準備をするんだ。
さようなら、真彩、龍騎、瑠樹、そして、美姫。
