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牧野ちゃんは計算高い
- 牧野ちゃんとクリスマス -

「あー、気が楽だわ。クリスマスが終わると」
「私もキミちゃんの取り押さえが終わって気が楽だよ……」
「その節はどうも……」
24日と25日のキミちゃんは凄まじかった。
リア充を狩りに行くと言ってホームセンターで電動ノコギリを買おうとしていたのには流石に止めた。
リア充の何が彼女をそうさせるのかは知らない。
「……まぁ、今から大掃除やら親戚への挨拶やら大変なんだけどね」
「いやぁ、クリスマスほどじゃあないよ〜。次の大イベントはバレンタインの取り押さえかぁ……」
「牧野ちゃんには前もって謝っておくわ……すいません」
「良いんだよ〜?私のフォルダも面白いもので溢れて満足だし」
暴走したキミちゃんファイルが潤った。
撮影は清瀬に頼んだために私ほど上手くは撮れていないが、面白いから良しとしよう。
この写真は彼女の結婚式にでも流そうかと思っているのは秘密だ。
きっと言ったら全ての写真が消されると予想している。だから言わない。
「まぁ、美優ちゃんも相当酷かったんだけどね」
「何よそれ。私がキミちゃんみたいに暴走してたとも言いたい訳?」
「私みたいにってのは心外なんだけど」
不服そうなキミちゃんはスルーして、清瀬との会話を続ける。
「だってさー『離してよ清瀬っ!!私には待っている人がいるの!!』って叫び狂い」
「……記憶ないんだけど」
私は一体、クリスマスにどのような誤ちを犯したというのだ。聖なる日だぞ。
「で、『どうせ待っていると思い込んでいるだけでしょ!?』って返したら」
「清瀬君言うねぇw」
キミちゃんよ、おそらく君も笑っていられないほどの醜態だったぞ。
「美優ちゃんが、『それは言っちゃダメなやつだからぁぁ‼︎』って叫んでた」
「自覚症状があったwwww」
「待って本当に記憶ない……ってキミちゃんはツボりすぎだからね⁉︎」
ケタケタと笑い転げるキミちゃん。
確かに今のは過去の自分の行為であれど面白いけれど!想像したらどこまでも滑稽だけど‼︎
「……で、その後どうなったのよ」
「美優ちゃんもなんだかんだ続きが気になってるんだね」
いいから早く教えろ……
無言の圧力とは本物らしく、清瀬は焦りながら話し始めた。
「それで僕が、『先輩も今日は家で家族とクリパだよ!!1回落ち着こう!?』と言ったら」
本来クリスマスとは、家族と過ごす日である。
最近の日本では、恋人と過ごすdayとなって来ているが、外国でこんな文化は見当たらない。
「そしたら美優ちゃんが……ねぇ面白すぎて吹き出しそうなんだけど」
「そんなに面白いなら勿体ぶらないでよおお!」
清瀬はポーカーフェイスの為に感情が読み取りにくい。だから、どれほど面白いのかも想像がつかないのだ。
「……『家族と過ごす時間を割きたい訳ではないの‼︎今日の私の任務は、私が彼のサンタになることなのよぉぉ‼︎』って」
「牧野ちゃんw大胆にも程があるでしょwwww」
マズい。キミちゃんは、私が先輩のことを好きだとは知っていても、私が若干(かなり)ストーカーじみた行為をしていることは知らないのだ。
「違うっ‼︎きっとこれは、私は酒を飲んでいた!!!!」
「普段からこのテンションだけどねー」
「清瀬ええええ!!!!」
この幼馴染はたまに爆弾発言をするから恐ろしい。
「あぁw笑った笑ったww……清瀬君今なんて言った?自分の笑い声で聞こえなかったんだけど」
「あー、美優ちゃんは普段かr」
「ううん‼︎聞こえてなくて全然良いことだったの‼︎清瀬の独り言は治らないものよねぇ‼︎」
そうなのか、と納得した様子のキミちゃん。
そして面白くなさそうな顔をした清瀬をひと睨みする。
今年も、無事終えることが出来た。
私の危ない一面が、この幼馴染以外に漏れることなく過ごすことが出来たのだから。
……来年はもうちょっと隙なく生きるとしよう。

最近、もう一つのシリーズが優先となってしまい、こっちが疎かになってしまい申し訳ございませんでした……。
今年の更新は、今回で最後だと思います。
また2017年でお会いしましょう!良いお年を!
<2016/12/27 20:53 錯乱咲良>消しゴム
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