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だって好きだから…


やっぱり皆に見られているような気がする。私は今、教室で自分の席に座っている。そして周りの人は私を見てヒソヒソと何か言っている。怖いよ、助けてぇ…。心の中で必死に叫んだ。私の手には今何も持っていない。マスクも眼鏡も…。すると、前の方から何やら金髪の男子がこちらに向かって歩いてきた。私じゃない、私じゃない…心の中で何回も唱えた。私は自意識過剰なだけ…。
「ねぇ、君…。おーい、聞こえる…?」
自意識過剰なだけ…自意識過剰なだけ……。
「君……大丈夫…?……おいっつてんだろ!?」
「ぴゃいっ!!!」
あ、返事しちゃった。私は伏せていた顔をゆっくりとあげた。すると金髪の男子が目の前にいて私を見ていた。そして私は後ろをみたが誰もいなかった。「…もしかして、私に話しかけてるんですか?」
「……他に誰がいんの?」
金髪男子は、ため息をついた。そしてまた私を見てきた。
「あのさ、俺と付き合ってくれないか?」
「あ、いいですよ?どこにです……?」
すると金髪男子は驚いた顔をして私を見ていた。
「は…?いや、なんでもない。なかったことにしてくれ。」
すると、金髪男子は教室を出て行ってしまった。私、何かしたかな。あの人なんか私に呆れてた?そんなことを考えながら私は机の上で自分の腕を枕にして目を瞑った。

<2016/10/10 10:52 蜜葉>消しゴム
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