第一話の続き
『何百年も昔、この国には月読の巫女と呼ばれる巫女様がいました。巫女様は過去と未来を見ることができました。その力で国王と共に、戦乱の続く国に平和をもたらしました。しかし、巫女も人間。平和が訪れてから数年後、命を落としてしまいました。……』
「その後、巫女の印である青い紋章を持つ子供は産まれませんでした。」
ルリはパタンと横長の絵本を閉じた。ろうそく一本で照らした部屋には、大きな布団が敷かれ、ルリを挟んで双子の子供、アオリとエリルが寝転んでいる。
「母様、この巫女様ってもういないの?」
アオリは母の腕にしがみついて好奇心旺盛な笑顔で聞いた。エリルも気になっていたようで、体を近づける。ルリは何も知らない子供達の頭を優しく撫でた。
「いるわよ、私の近くに。」
「ええ!」
珍しくエリルも驚いたのか目をパチパチさせている。
「あなた達の肩に青い印があるわ。」
二人は肩に目を落とした。服を少しめくって青い印を見る。
「これが巫女様の印?私たち巫女様なの?」
エリルは肩の印をつつきながら母を見た。
「そうよ。でも、まだあなた達には難しいわね。」
なんせ双子はまだ六歳だ。やっといろんな事を覚え始めたばかりである。巫女だの力だの、難しい話だ。
「大人になったらわかるわ。さ、寝なさい。いい子にしてないと鬼さんがくるわよ。」
鬼という言葉に反応し、二人は布団を頭まで被った。双子なだけに息はぴったりだ。しばらくして両側から寝息が聞こえたのを確認すると、ルリも眠りについた。
『何百年も昔、この国には月読の巫女と呼ばれる巫女様がいました。巫女様は過去と未来を見ることができました。その力で国王と共に、戦乱の続く国に平和をもたらしました。しかし、巫女も人間。平和が訪れてから数年後、命を落としてしまいました。……』
「その後、巫女の印である青い紋章を持つ子供は産まれませんでした。」
ルリはパタンと横長の絵本を閉じた。ろうそく一本で照らした部屋には、大きな布団が敷かれ、ルリを挟んで双子の子供、アオリとエリルが寝転んでいる。
「母様、この巫女様ってもういないの?」
アオリは母の腕にしがみついて好奇心旺盛な笑顔で聞いた。エリルも気になっていたようで、体を近づける。ルリは何も知らない子供達の頭を優しく撫でた。
「いるわよ、私の近くに。」
「ええ!」
珍しくエリルも驚いたのか目をパチパチさせている。
「あなた達の肩に青い印があるわ。」
二人は肩に目を落とした。服を少しめくって青い印を見る。
「これが巫女様の印?私たち巫女様なの?」
エリルは肩の印をつつきながら母を見た。
「そうよ。でも、まだあなた達には難しいわね。」
なんせ双子はまだ六歳だ。やっといろんな事を覚え始めたばかりである。巫女だの力だの、難しい話だ。
「大人になったらわかるわ。さ、寝なさい。いい子にしてないと鬼さんがくるわよ。」
鬼という言葉に反応し、二人は布団を頭まで被った。双子なだけに息はぴったりだ。しばらくして両側から寝息が聞こえたのを確認すると、ルリも眠りについた。
