「残党?developersの?あれはもう2年も前に壊滅させたはずじゃ?」
ケータイを片手にシルフと会話するujan摩。内心ujan摩は「懐かしいな」と、少し郷愁にふけた。2年前の俺らサイレント歌劇団の最初の仕事。あの時の報酬で行った焼肉パーティーもまだ昨日の様に覚えてる。
「あぁ、お前の作ったサイレント歌劇団の所属グループの一つが昨日教えてくれた。」
シルフがそう言った。
「分かった。近い内にハネルを偵察に出す。」
ujan摩は嫌な予感がした。きっとあいつの仕業だ。
「なぁ、ujan摩。この事に関与してるのはもしや、お前の元…」
「あぁ、empress(エンプレス)だ。あの女…とうとう開発機構にまで援助を始めやがった。」
俺の二つのトラウマと復讐の一つ。
まだ、俺が能力に目覚めてなかった頃。あの女によって生死を彷徨い、イズナに出会い、S級まで上り詰め、サイレント歌劇団を作った。ujan摩は怒りを込めて壁を殴りつけた。
「下田 菜津‼︎」
これが後にこの物語の最初の事件「魔女狩りの女帝編」に繋がる。それはまだ少し先の話。
話は変わり
日の橋高校の2年6組。このクラスにこの物語の主人公が在学している。今彼は化学の授業を受けている。とは言っても睡眠学習だ。
「コラ!倉井君!起きなさい。」
白衣を着た化学の先生が彼、倉井 正(クライ セイ)を起こす。倉井は重い瞼をこすり何と無く窓を見た。
同時刻学校の屋上では
彼が睡眠学習をしている時この学校の屋上では激闘が繰り広げられていた。真っ赤な髪の少女が太刀を片手に真っ黒の、まるでカラスの様な黒い髪の女に切っ先を向けていた。
「我が家中に加わったらどうだ?リンネ。お前と私の差は歴然。が、このまま殺すのも少し惜しい。生かす代わりに家中につかんか?」
リンネなる赤毛の少女はふてぶてしく笑う。
「私に家来になれ?カラス。あんたの思い通りになんてさせない。私は私の道を貫く!」
リンネはカラスに向かい斬りかかった。しかし、カラスはゆらりと柳の葉が風に揺られる様に身をこなしかわした。「しまった!」とばかりにリンネがカラスを通り過ぎる。カラスはリンネの背に手刀で致命傷かとも言える斬撃を入れた。
「ガハッ!」
リンネは校舎の屋上からバランスを崩し落ちた。
「あとは下の者に任そう。」
カラスはそう言い自らの姿を本当に烏に変えてどこかに飛び去っていった。
倉井は重い瞼をこすり何と無く窓を見る。外は5月晴れのいい天気だ。
「ん?」
彼の目には紅いアゲハ蝶が写り込んだ。鮮血のように真っ赤な蝶だった。弱っているのかゆらゆらとぎこちなく5月晴れのキャンバスを舞っていた。そして、そのアゲハ蝶はなんと窓に入り込んだ。クラスに入り込んだのではない、窓の反射する窓の中に入り込んだのだ。
「はぁ!」
思わず倉井は声を出した。
「コラ!うるさい!」
化学の先生が倉井に怒鳴る。当たり前だ。倉井は再び窓を見るとそこには紅いアゲハ蝶は居なかった。
「俺、疲れてるな。」
急にさっきの自分が馬鹿馬鹿しくなった。
昼休みに入り彼は友達と一緒に一階の購買に向かった。その途中、
「あ、幹斗に体育着借りなきゃ!」
と思い出し先に友達を購買に行かせ自分のクラスの棟の向かいの棟に居る友人の双井幹斗の元へ行った。
「幹斗!体育着かして〜」
その声を聞き幹斗なる男は倉井の元へ来た。ボサボサの寝癖に鋭く警戒の目つきの悪さ。
「倉井か。少し待ってて」
そう言うと幹斗はカバンから体育着を取り出し
「6時間目使うから更衣室の前に待ってて」
と、言ってきた。倉井は頷き
「サンキュー」
と返した。そして、購買に向かう途中の階段、また彼は紅いアゲハ蝶を見た。彼は無意識にその蝶を追いかけ始めた。すると、その蝶はひとけの無い北棟の一階に降りていった。倉井もその蝶を追いかけ一階の北棟へ、そこで彼の目にはとんでも無いものが写っていた。
「お前…誰?」
彼の目の前には着物の様な服を着た紅い髪の少女が背中から血を流し壁にもたれかかって居た。少女の目はうつろうつろしていて意識が朦朧としていた。少女は倉井を見た。
「お前…私が見えるのか?」
見えるも何も居るやん。そこに居るやん。と、ばかりに倉井は少女を凝視した。
「そうか、見つかったのか。とうとう私にも現れたのか…」
少女はブツブツと呟き始めた。
「お前は何だ。」
倉井は少女に聞いた。少女は余力を絞り
「私の名前はリンネ。訳あってこの姿だ。お前はエレクターを知っているか?」
幽霊の一種みたいなオカルトの類ってのは知ってるがまさかね…と、倉井は小馬鹿に笑った。
「いま、事務の人連れてくるからそこで待ってな」
倉井はそう言い事務室へ行こうとした。
「まて!お前!そっちは危険だ!」
倉井が本館へ向かうとそこは恐ろしい事になっていた。生徒、教職員が皆気絶している。しかも息はしてない。
「何だよ!コレ!」
倉井はこの光景に恐怖すら覚えた。そして、彼の前には大きい鎌を持った季節外れの黒いコートの女がいた。金髪黒コートの女は倉井が目に留まったのか彼めがけ切り掛かってきた。
「ねぇ?お姉さんと遊ぼうよ〜〜」
女は鎌を振り回し彼を攻撃する。しかし、彼は鎌を見極め、攻撃をかわす。
「君、私の鎌が見えるの?」
倉井は「こんなでかいの見えないわけ無い!」と、言いながら攻撃をかわして行く。
「いや、君、セレクターか…」
女は鎌を再び振り回し始めた。倉井は足を滑らせ転ぶ。
「なら、殺すしか無いわね!」
女は倉井の首めがけ鎌を下ろした。倉井は目を瞑った。
「くうっ!」
彼はそっと目を開ける。まるでお化けを見た子供の様にそっと開ける。すると、そこには
太刀で応戦するリンネが居た。リンネは瀕死の状態で女に蹴り飛ばされた。
「何だ、雑魚のエレクターか。私の探してるのはお前じゃ無い。」
女はリンネに鎌を向ける
「が、雑魚処理も悪く無い。」
女はリンネに向かう。
「させるか!」
その横から倉井が毛箒で女に斬りかかる。
「こしゃく!」
女は毛箒を切り刻み倉井を蹴りつけた。
「ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
女は何かがキレたかの様に狂い出した。
「あんたら2人を今からぐにゆまはやはにつかほやねりむそほがりゅゅゅおおおお‼︎‼︎」
奇声を上げ女はこっちに向かってきた。
「倉井だよね?」
瀕死のリンネが呼ぶ。
「お願い。力を貸して、、」
倉井に断る気は無かった。命を救ってくれた彼女を見殺しにできない。力になるならなりたい。
「もちろん」
そう言うとリンネ立ち上がりは彼の心臓めがけ太刀を一つき。
「少しだけ耐えて」
リンネがそう言うと太刀はみるみる彼の体内に吸収されて行く。
「うっくうう!」
歯を食い縛る倉井。
「はぁぁぁ‼︎」
バリィーンその瞬間女が鎌を振るい窓ガラスを割った。破片が床に散乱する。そこに2人の姿は無かった。
「どこに行った?」
狂った女が言う。
「ここだ。」
次の瞬間彼女の背後のガラス片の中から太刀が一振り彼女の背中に当たった。そして、ガラスの破片の中から紅い髪に紅い目の倉井が現れた。そう、彼たった今リンネと契約を交わしcontractor。すなわち契約者となり一体化を果たした。女は慌て日為き混乱した。見るからに彼女も契約者らしい。一体化した倉井が言う。
「反射する世界に入り込む。それが、俺の能力らしいな。」
太刀を持った彼が実感したかの様に言う。
女は慌て突き破った窓から逃げ出した。倉井はあえて追わなかった。背中に致命傷かとも言える一撃を入れ、尚且つ今は状況把握を優先した。
「むひひひ。面白い子です。」
その様子を遠くの柱から1人、薄紫の髪の日の橋の制服の少女が見ていた。
ケータイを片手にシルフと会話するujan摩。内心ujan摩は「懐かしいな」と、少し郷愁にふけた。2年前の俺らサイレント歌劇団の最初の仕事。あの時の報酬で行った焼肉パーティーもまだ昨日の様に覚えてる。
「あぁ、お前の作ったサイレント歌劇団の所属グループの一つが昨日教えてくれた。」
シルフがそう言った。
「分かった。近い内にハネルを偵察に出す。」
ujan摩は嫌な予感がした。きっとあいつの仕業だ。
「なぁ、ujan摩。この事に関与してるのはもしや、お前の元…」
「あぁ、empress(エンプレス)だ。あの女…とうとう開発機構にまで援助を始めやがった。」
俺の二つのトラウマと復讐の一つ。
まだ、俺が能力に目覚めてなかった頃。あの女によって生死を彷徨い、イズナに出会い、S級まで上り詰め、サイレント歌劇団を作った。ujan摩は怒りを込めて壁を殴りつけた。
「下田 菜津‼︎」
これが後にこの物語の最初の事件「魔女狩りの女帝編」に繋がる。それはまだ少し先の話。
話は変わり
日の橋高校の2年6組。このクラスにこの物語の主人公が在学している。今彼は化学の授業を受けている。とは言っても睡眠学習だ。
「コラ!倉井君!起きなさい。」
白衣を着た化学の先生が彼、倉井 正(クライ セイ)を起こす。倉井は重い瞼をこすり何と無く窓を見た。
同時刻学校の屋上では
彼が睡眠学習をしている時この学校の屋上では激闘が繰り広げられていた。真っ赤な髪の少女が太刀を片手に真っ黒の、まるでカラスの様な黒い髪の女に切っ先を向けていた。
「我が家中に加わったらどうだ?リンネ。お前と私の差は歴然。が、このまま殺すのも少し惜しい。生かす代わりに家中につかんか?」
リンネなる赤毛の少女はふてぶてしく笑う。
「私に家来になれ?カラス。あんたの思い通りになんてさせない。私は私の道を貫く!」
リンネはカラスに向かい斬りかかった。しかし、カラスはゆらりと柳の葉が風に揺られる様に身をこなしかわした。「しまった!」とばかりにリンネがカラスを通り過ぎる。カラスはリンネの背に手刀で致命傷かとも言える斬撃を入れた。
「ガハッ!」
リンネは校舎の屋上からバランスを崩し落ちた。
「あとは下の者に任そう。」
カラスはそう言い自らの姿を本当に烏に変えてどこかに飛び去っていった。
倉井は重い瞼をこすり何と無く窓を見る。外は5月晴れのいい天気だ。
「ん?」
彼の目には紅いアゲハ蝶が写り込んだ。鮮血のように真っ赤な蝶だった。弱っているのかゆらゆらとぎこちなく5月晴れのキャンバスを舞っていた。そして、そのアゲハ蝶はなんと窓に入り込んだ。クラスに入り込んだのではない、窓の反射する窓の中に入り込んだのだ。
「はぁ!」
思わず倉井は声を出した。
「コラ!うるさい!」
化学の先生が倉井に怒鳴る。当たり前だ。倉井は再び窓を見るとそこには紅いアゲハ蝶は居なかった。
「俺、疲れてるな。」
急にさっきの自分が馬鹿馬鹿しくなった。
昼休みに入り彼は友達と一緒に一階の購買に向かった。その途中、
「あ、幹斗に体育着借りなきゃ!」
と思い出し先に友達を購買に行かせ自分のクラスの棟の向かいの棟に居る友人の双井幹斗の元へ行った。
「幹斗!体育着かして〜」
その声を聞き幹斗なる男は倉井の元へ来た。ボサボサの寝癖に鋭く警戒の目つきの悪さ。
「倉井か。少し待ってて」
そう言うと幹斗はカバンから体育着を取り出し
「6時間目使うから更衣室の前に待ってて」
と、言ってきた。倉井は頷き
「サンキュー」
と返した。そして、購買に向かう途中の階段、また彼は紅いアゲハ蝶を見た。彼は無意識にその蝶を追いかけ始めた。すると、その蝶はひとけの無い北棟の一階に降りていった。倉井もその蝶を追いかけ一階の北棟へ、そこで彼の目にはとんでも無いものが写っていた。
「お前…誰?」
彼の目の前には着物の様な服を着た紅い髪の少女が背中から血を流し壁にもたれかかって居た。少女の目はうつろうつろしていて意識が朦朧としていた。少女は倉井を見た。
「お前…私が見えるのか?」
見えるも何も居るやん。そこに居るやん。と、ばかりに倉井は少女を凝視した。
「そうか、見つかったのか。とうとう私にも現れたのか…」
少女はブツブツと呟き始めた。
「お前は何だ。」
倉井は少女に聞いた。少女は余力を絞り
「私の名前はリンネ。訳あってこの姿だ。お前はエレクターを知っているか?」
幽霊の一種みたいなオカルトの類ってのは知ってるがまさかね…と、倉井は小馬鹿に笑った。
「いま、事務の人連れてくるからそこで待ってな」
倉井はそう言い事務室へ行こうとした。
「まて!お前!そっちは危険だ!」
倉井が本館へ向かうとそこは恐ろしい事になっていた。生徒、教職員が皆気絶している。しかも息はしてない。
「何だよ!コレ!」
倉井はこの光景に恐怖すら覚えた。そして、彼の前には大きい鎌を持った季節外れの黒いコートの女がいた。金髪黒コートの女は倉井が目に留まったのか彼めがけ切り掛かってきた。
「ねぇ?お姉さんと遊ぼうよ〜〜」
女は鎌を振り回し彼を攻撃する。しかし、彼は鎌を見極め、攻撃をかわす。
「君、私の鎌が見えるの?」
倉井は「こんなでかいの見えないわけ無い!」と、言いながら攻撃をかわして行く。
「いや、君、セレクターか…」
女は鎌を再び振り回し始めた。倉井は足を滑らせ転ぶ。
「なら、殺すしか無いわね!」
女は倉井の首めがけ鎌を下ろした。倉井は目を瞑った。
「くうっ!」
彼はそっと目を開ける。まるでお化けを見た子供の様にそっと開ける。すると、そこには
太刀で応戦するリンネが居た。リンネは瀕死の状態で女に蹴り飛ばされた。
「何だ、雑魚のエレクターか。私の探してるのはお前じゃ無い。」
女はリンネに鎌を向ける
「が、雑魚処理も悪く無い。」
女はリンネに向かう。
「させるか!」
その横から倉井が毛箒で女に斬りかかる。
「こしゃく!」
女は毛箒を切り刻み倉井を蹴りつけた。
「ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎」
女は何かがキレたかの様に狂い出した。
「あんたら2人を今からぐにゆまはやはにつかほやねりむそほがりゅゅゅおおおお‼︎‼︎」
奇声を上げ女はこっちに向かってきた。
「倉井だよね?」
瀕死のリンネが呼ぶ。
「お願い。力を貸して、、」
倉井に断る気は無かった。命を救ってくれた彼女を見殺しにできない。力になるならなりたい。
「もちろん」
そう言うとリンネ立ち上がりは彼の心臓めがけ太刀を一つき。
「少しだけ耐えて」
リンネがそう言うと太刀はみるみる彼の体内に吸収されて行く。
「うっくうう!」
歯を食い縛る倉井。
「はぁぁぁ‼︎」
バリィーンその瞬間女が鎌を振るい窓ガラスを割った。破片が床に散乱する。そこに2人の姿は無かった。
「どこに行った?」
狂った女が言う。
「ここだ。」
次の瞬間彼女の背後のガラス片の中から太刀が一振り彼女の背中に当たった。そして、ガラスの破片の中から紅い髪に紅い目の倉井が現れた。そう、彼たった今リンネと契約を交わしcontractor。すなわち契約者となり一体化を果たした。女は慌て日為き混乱した。見るからに彼女も契約者らしい。一体化した倉井が言う。
「反射する世界に入り込む。それが、俺の能力らしいな。」
太刀を持った彼が実感したかの様に言う。
女は慌て突き破った窓から逃げ出した。倉井はあえて追わなかった。背中に致命傷かとも言える一撃を入れ、尚且つ今は状況把握を優先した。
「むひひひ。面白い子です。」
その様子を遠くの柱から1人、薄紫の髪の日の橋の制服の少女が見ていた。
