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契約者の多世界解釈
- 終わりは始まりの様に -

本来、仕事以外のセレクター暗殺等は規則違反と、なっている。ホルスターと、言うセレクター管理曲の元に登録をし仕事を受ける。勿論、サイレント歌劇団も所属している。そこでランク付けされて仕事内容などが決めらる。ランクが高ければ高い程自由度も高くなる。
ujan摩の依頼が終わったその日の夜、事件は起こった。倉井はこの日銀糸町の服屋に行って買い物をし、その後1人夜飯を食べに行ってた。腹を満たし満足げに帰路に入ろうとしていた。ハネルはホルスターより依頼された個人の仕事の為銀糸町の高層ビルの屋上にいた。
「ターゲットは帝都荘体育学校(帝荘)の生徒会副会長の燻 美穂音(イブシ ミホネ)の暗殺か…」
ハネルはリロと憑依し武器であるスナイパーライフを錬成しスコープに目を通した。スコープに目を通したハネルは美穂音の居るレストランにターゲットを向けた。そしてトリガーにてをかけた。その時だった。
「⁈」
ハネルは何かを察しトリガーから手を離した。すかさず彼の体からリロが出てくる。
「どーしたの?」
拍子抜けした彼女とは別にハネルは冷汗をかいていた。
「罠だ…」
そう言ったハネルのスコープの向こう側には美穂音と仕事内容の会話をしていたujan摩の姿があった。
「これは罠だ…」
その瞬間ハネルは胸ポケットにあるバトルナイフを抜き取った。その瞬間彼のいる屋上に煙が蔓延した。その煙から一筋の剣線がハネルに襲い掛かった。ハネルは抜いたバトルナイフで応戦を開始した。
「誰だ‼︎」
ハネルは煙を切り裂きターゲットに切り込む。煙を斬り裂いた先に居たのはガタイの良い少し背の低い男だった。男は何も言わずにハネルを襲う。男の振り回す剣を回避し、インビシブルを発動させ距離を置いた。
「取り敢えず逃げるしかないな。」
ハネルは男の後ろ抜けて逃げようとしたその時
「…!!」
ハネルは体が動かなくなった。いや、正確に言うと重くなったのだ。
「何なんだ⁈」
その驚きに声が出てしまった。その声を聞かれ男の刃がハネルの右肩を突き刺した。突き刺さった右肩から血を流し、体勢を崩し倒れ込んだ。インビシブルが解け居場所もばれてしまった。ハネルはとっさに受け身を取り体勢を立て直した。
「俺の名はルキア。帝荘の生徒会副会長及び会長直属の暗殺係指揮団長だ。」
ハネルは鼻で笑いながら
「そんなに情報をばらして良いのかよ?」
と、煽りを入れた。すると、ルキアは剣の刃のみを柄から抜き取り刃を手のひらに突き刺した。
「構わない。会長の命でサイレント歌劇団を殺せと言われたんだ。」
突き刺さった刃を握りハネルに斬りかかる。ハネルはスナイパーライフで間合いを取り撃ち込んだ。撃ち込んだ弾丸は刃に弾かれた。その瞬間再び体が重くなった。
「本当ならもう1人の目障りなあの女、美穂音を殺させてから俺がお前を殺すはずだったんだが、お前の感は計算外だったよ」
そう言うと周りから数名の帝荘の暗殺集団がハネルを取り囲んだ。彼は何かを悟ったのか思考を張り巡らし考えに考えた。それはチーターに追いかけられる時必死に逃走経路を探す死にかけのトムソンガゼルの様に…‼︎
「分かったぞ!こいつの能力は…‼︎」
鮮血が夜の街に舞い散った。
彼はギリギリのところでビルから飛び降りた。地面に何発も撃ち込みブースターの様に地面を上手く使った。しかし、さっきに食らった肩への一撃と囲まれ、襲われた時の傷により這って歩くのが精一杯だった。彼は銀糸町のガード下に辿りついてもたれかかった。
「こいつはヤバイ…」
彼はケータイを取り出し本部に電話を掛けようとしたその時ケータイを刃が貫いた。
「ハネル。そんな事はさせないよ」
ハネルはルキアに蹴り飛ばされガードの柱に打ち付けられた。スナイパーライフは遠くに飛ばされた。柱に飛ばされたハネルにルキアは俊足で走りこみ彼の腹部に一撃…。刃は彼を貫き柱に突き刺さった。
「ぐっ…‼︎」
ハネルの左脇腹に刺さった刃。ハネルは意識が朦朧としていた。
「終わったなハネル…」
ルキアはもう一本剣を錬成し柄を取り刃を手のひらに突き刺した。そして刃を握り締め喉元に突き立てた。
「慈悲だ。最後に言い残す事はあるか?」
ハネルは血反吐を吐きながらも笑いながら
「お前の能力は重力を操る事だ。人に重力を何倍もかけ重くし鈍らせたり逆に自分の重力を減らしたり…だから俺の射撃も当たらなかった。だがな…」
ハネルはルキアを睨み付け
「祈りは届いた‼︎‼︎」
その瞬間弾き飛ばされたスナイパーライフのトリガーがハネルによって憑依を解除していたリロの手により撃ち込まれた。弾丸はルキアの刃を握り締めた手のひらを貫いた。
「くっ…‼︎」
ハネルはそのよろけたルキアを見逃さなかった。ハネルは突き刺さった刃を抜き取りルキアの右肩を突き刺した!これにはルキアも参ったのか何処かに姿を消した。ハネルはそんなルキアを追い掛ける余力は残っておらず柱に座り込んだ。
「血…とまんないなあ…」
ハネルの元にリロが寄る。
「ちょっと!目を瞑るのだけは勘弁だよ!」
ハネルは薄っすらと目を開けリロの目を見ていた。しかし、彼は目を閉じ体から魂が抜けたかの様に地面に倒れた。
「ちょっと…ハネル⁈」
リロはハネルを揺らすも目を覚まさなかった。彼女は涙ながらに大声で言った。聞こえるはずのないエレクターの声は勿論届く事は無かった。あの男を除いては
「リンネ…なんか聞こえなかったか?」
倉井は誰かの叫び声を耳にした。彼の隣のエレクター、リンネは
「あっちの方ね」
と声の主を指をさした。倉井は人の気が無い裏路地のガード下に辿り着いた。そこで彼はとんでも無いものを目にした。必死に倒れてる男を揺さぶるエレクターに血だらけの男。…⁈
「おい…まさか⁈…」
倉井は男の元へ寄った。
「岡野…お前⁈何があった‼︎」
血だらけの岡野に倉井は呼び掛けた。リロは必死に倉井に助けを求める。
「救急車を呼んで‼︎」
涙目の彼女に倉井は頷き救急車を呼ぶ。
「倉井。この人契約者の攻撃を受けてる!」
倉井は傷口をよく見るとそれはセレクター特有の不思議な切り傷だった。
「待ってろ岡野!今助けるからな!」
9月の初めの夜だった。

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<2016/11/13 01:11 光ノ宮 紗紗>消しゴム
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