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契約者の多世界解釈
- 黒い鳥 -

同じ日の夜。都内の病院にハネルは運び込まれた。幸い命に別状はないものの、意識は戻らず。最低二ヶ月は行動ができ無い。と、医師より宣告を受けた。最初に病院に来たのは救急車に同行した倉井を除いて幹斗だった。
「おい、倉井…」
「あぁ、幹斗。」
倉井は幹斗にこれまでの自分の見た出来事を話した。
「そんな事があったのか…取り敢えず、岡野は?」
もちろん、幹斗は倉井の話を聞く前からそんな事は知っている。だが、彼も建前上は高校生。そして、彼の友である事には変わり無いのだ。幹斗は倉井を帰らせる事にした。幹斗は倉井を帰らせ、集中治療室で眠っている岡野を眺めていた。握り拳を締め、手汗が手の平に染み付いていた。
「ujan摩君。」
そんな彼に話しかける深くシワの刻まれた男。見た目は四十半ば。
「ホルスター会長、黒鷺 港(クロサギ ミナト)。貴方ほどの方がここに来るとは、我らサイレント歌劇団も株が随分と上がりましたね。」
皮肉交じりのujan摩の台詞に黒鷺はujan摩を軽く睨みつけた。軽いため息をつけながら
「ujan摩、君も勘付いているはずだ。帝荘の下田が動き始めたと言う意味。そして、彼を、ハネルが襲われたのも。もしも、彼を始末する程であの刺客が来たのなら、近い内に…」
「倉井が口封じされる…」
黒鷺は薄めで見下す様に
「なら、君のお友達を紹介するしか無いよね。」
「ッエメぇ(テメェ)‼︎彼奴までもこの世界に連れ込む気か⁈」
「嫌なら良いんだよ。彼がどうでも良いならね」
そう言い黒鷺は帰って行った。
「あの野郎…」
ujan摩は下唇を噛み黒鷺の後ろ姿を睨み付けた。

遅れました。
<2016/12/09 14:02 光ノ宮 紗紗>消しゴム
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