昨日、赤羽さんと仲良くなるって決心したけど、やっぱり優等生はオーラが違うよ。
登校時間より一時間も早く教室に入ってるみたいだし、通学には片道40分近く掛けてるみたい。
………それも、全部雪帆ちゃんの情報だけどね。何であそこまで詳しく知ってるのか不思議で仕方ないよ。
ちなみに、今は一時間目が終わって休み時間。トイレの個室に入って、便器の上でうんうん唸ってるんだ。
今日はまだ何も話せてない……。ふふふ、相手はかなーり、手強いよ。
何かきっかけがあればなぁ。
部活も決めなくちゃいけないし、あああ、もうやらなくちゃいけないことが多すぎて、頭がパンクしちゃうよっ!
私だって、普通の女子学生として生きたいよ。
「とりあえず、放課後勉強会に誘おうっと」
優等生なら、放課後も勉強してるよね、きっと。それならそこを突くんだよ、私って頭良い♪
自画自賛する前に、ちゃんと成功させなくちゃ!
私は個室から飛び出した。
「赤羽さん!」
「………何よ、また桜澤さんなの?
私に話し掛けても何の特にもならないし、友達になる気もないから」
「そ、そんな頑にならないでよ~」
ぐぬぅ、相手は頑固過ぎる。ここは雰囲気を合わせるべき?
「とにかく、私は一人が好きなの!」
「……本当に?本当にそうなの?」
「……………は?」
自分から飛び出した予想外の言葉に、私自身も驚いた。……まさか、こんなことを言うなんて、どうしよう。
「何言ってるのよ、嘘吐いたって仕方ないじゃない!」
「違うよ、そうじゃなくて……」
何か、赤羽さんを見てると、心の奥がじんじん痛んで、胸が苦しくなるんだよ。その冷たい瞳も、本当はもっと人生を楽しみたいって、SOSを出してるようにも見えるんだよ。
「本当は、もっと普通に生きたいんじゃないの?」
「私はこうして生きたいから、勉強をして孤立して生きてるのよ」
「孤立して何か得するの!?」
「勉強を邪魔する人が居ないでしょ?」
「それって、わざといじめたりする人も出てくるんじゃ……」
バンッ!と、赤羽さんが机を叩いて立ち上がった。い、いけない…つい。
「うるさいわね!いじめなんてする低脳な子供に、私が劣るとでも言いたいの!?」
「そ、そうじゃないよ……」
「私はあんな犯罪者達になんか……負けたくなかったのよ!」
__負けたく、なかった?__
過去形。今、過去形でそう言ったよ!
赤羽さんははっとして片手で口を押さえ、青ざめた表情で教室を駆け出した。
いつの間にか、教室中は静まり返っていて、呆然と立ちすくむ私に視線は集まっていた……。
「私、どうして、あんなこと……!」
後悔しても、もう遅かったんだ。……でも、赤羽さんには、あんなに無感動になった訳が、あるのかもしれない…。
登校時間より一時間も早く教室に入ってるみたいだし、通学には片道40分近く掛けてるみたい。
………それも、全部雪帆ちゃんの情報だけどね。何であそこまで詳しく知ってるのか不思議で仕方ないよ。
ちなみに、今は一時間目が終わって休み時間。トイレの個室に入って、便器の上でうんうん唸ってるんだ。
今日はまだ何も話せてない……。ふふふ、相手はかなーり、手強いよ。
何かきっかけがあればなぁ。
部活も決めなくちゃいけないし、あああ、もうやらなくちゃいけないことが多すぎて、頭がパンクしちゃうよっ!
私だって、普通の女子学生として生きたいよ。
「とりあえず、放課後勉強会に誘おうっと」
優等生なら、放課後も勉強してるよね、きっと。それならそこを突くんだよ、私って頭良い♪
自画自賛する前に、ちゃんと成功させなくちゃ!
私は個室から飛び出した。
「赤羽さん!」
「………何よ、また桜澤さんなの?
私に話し掛けても何の特にもならないし、友達になる気もないから」
「そ、そんな頑にならないでよ~」
ぐぬぅ、相手は頑固過ぎる。ここは雰囲気を合わせるべき?
「とにかく、私は一人が好きなの!」
「……本当に?本当にそうなの?」
「……………は?」
自分から飛び出した予想外の言葉に、私自身も驚いた。……まさか、こんなことを言うなんて、どうしよう。
「何言ってるのよ、嘘吐いたって仕方ないじゃない!」
「違うよ、そうじゃなくて……」
何か、赤羽さんを見てると、心の奥がじんじん痛んで、胸が苦しくなるんだよ。その冷たい瞳も、本当はもっと人生を楽しみたいって、SOSを出してるようにも見えるんだよ。
「本当は、もっと普通に生きたいんじゃないの?」
「私はこうして生きたいから、勉強をして孤立して生きてるのよ」
「孤立して何か得するの!?」
「勉強を邪魔する人が居ないでしょ?」
「それって、わざといじめたりする人も出てくるんじゃ……」
バンッ!と、赤羽さんが机を叩いて立ち上がった。い、いけない…つい。
「うるさいわね!いじめなんてする低脳な子供に、私が劣るとでも言いたいの!?」
「そ、そうじゃないよ……」
「私はあんな犯罪者達になんか……負けたくなかったのよ!」
__負けたく、なかった?__
過去形。今、過去形でそう言ったよ!
赤羽さんははっとして片手で口を押さえ、青ざめた表情で教室を駆け出した。
いつの間にか、教室中は静まり返っていて、呆然と立ちすくむ私に視線は集まっていた……。
「私、どうして、あんなこと……!」
後悔しても、もう遅かったんだ。……でも、赤羽さんには、あんなに無感動になった訳が、あるのかもしれない…。
