「桃音ちゃん、大丈夫…?本当、赤羽さんって最低ね!」
雪帆ちゃんや他の友達も、私を心配して支えてくれた。私は力が抜けてしまった足をなんとか奮い立たせて、大丈夫だよ、と頷いて見せた。
「でも、それより赤羽さんが……」
「赤羽のことは、放っておいた方が身のためだよー?」
最近よく話すようになった涼風さんが、腕を組ながら言った。
「……どうして?赤羽さん、悪い人には見えないよ」
「私見ちゃったんだよね、赤羽ってさ、路地裏で変な集団と話してるところ!」
「うそ、マジで!?」
「路地裏って……完全に不良じゃんかよ!」
「何それ、表では優等生ぶって、そのストレス発散するために変な奴等とつるんでるんかー」
「何か最初っから好かなかったんだよね、あの子」
「ね、如何にも孤立しそうな性格だし、いちいち細かいから気に食わん」
みんな、勝手な想像で悪口を発する。何も、何も知らないくせに。さも自分は全てを知ってる、全て正しいとでも思い込んでいるかのように。
許せないよ、完全に私の失敗で、逆に私が赤羽さんを傷付けたのに。あんまりだよ…!
「止めて、もうそんなこと言うの止めよう?」
私は、自分を庇って欲しいんじゃないんだよ。一緒に赤羽さんを助けて欲しいんだよ。なのに、関係無い人達を巻き込みたくない気持ちも強いんだ。……本当、情けないよ、私。
「そうだよ、赤羽さんじゃない人かも知れないよ、涼風さんが目撃した人」
雪帆ちゃんも然り気無くフォローしてくれた。私の方を見て、苦笑いする。
「そうだね、決め付けて悪かったよ」
涼風さんも、ちょっと不満そうだけど、ちゃんと反省してくれたみたいだよ。
「でも、本当に本人だったら、雪帆と桃音は何か奢れよ~」
「え、う、うん、分かった」
雪帆ちゃんはギクシャクしながら答えた。……ごめんね、私がクレープとか色々誘ったから…お小遣いがピンチなのかも。
「桃音?分かったね?」
「りょ、了解でっす!」
「ん、いい返事だー」
あははははは、とみんなが明るく笑った。……勢いで返事したけど、私もお小遣いが厳しいんだよね…。バイトでもしたいなぁ。
この一週間で、このクラスも落ち着いてきた。多少グループはあるけど、基本的にはみんな仲良くて、明るいクラスだ。
……ただ、赤羽さんを除いて。
赤羽さんは、いつも教室の隅でノートに向かっている。話し掛けても無視か冷たくあしらうかの2択。これが結構、精神的にくるんだよね…。
それから、入学式以来ずっと来てない子も居るんだ。入学式のあとの教室で話した、あの黒髪の可愛い女の子。何か不審な行動してたからずっと気になってたんだけど、どうしたのかな…?
あとで鳳先生に訊いてみよっと。
「……あ、そろそろ授業始まるね」
その時、ちょうどチャイムが鳴った。
__赤羽さんは、帰ってこないままだった。
雪帆ちゃんや他の友達も、私を心配して支えてくれた。私は力が抜けてしまった足をなんとか奮い立たせて、大丈夫だよ、と頷いて見せた。
「でも、それより赤羽さんが……」
「赤羽のことは、放っておいた方が身のためだよー?」
最近よく話すようになった涼風さんが、腕を組ながら言った。
「……どうして?赤羽さん、悪い人には見えないよ」
「私見ちゃったんだよね、赤羽ってさ、路地裏で変な集団と話してるところ!」
「うそ、マジで!?」
「路地裏って……完全に不良じゃんかよ!」
「何それ、表では優等生ぶって、そのストレス発散するために変な奴等とつるんでるんかー」
「何か最初っから好かなかったんだよね、あの子」
「ね、如何にも孤立しそうな性格だし、いちいち細かいから気に食わん」
みんな、勝手な想像で悪口を発する。何も、何も知らないくせに。さも自分は全てを知ってる、全て正しいとでも思い込んでいるかのように。
許せないよ、完全に私の失敗で、逆に私が赤羽さんを傷付けたのに。あんまりだよ…!
「止めて、もうそんなこと言うの止めよう?」
私は、自分を庇って欲しいんじゃないんだよ。一緒に赤羽さんを助けて欲しいんだよ。なのに、関係無い人達を巻き込みたくない気持ちも強いんだ。……本当、情けないよ、私。
「そうだよ、赤羽さんじゃない人かも知れないよ、涼風さんが目撃した人」
雪帆ちゃんも然り気無くフォローしてくれた。私の方を見て、苦笑いする。
「そうだね、決め付けて悪かったよ」
涼風さんも、ちょっと不満そうだけど、ちゃんと反省してくれたみたいだよ。
「でも、本当に本人だったら、雪帆と桃音は何か奢れよ~」
「え、う、うん、分かった」
雪帆ちゃんはギクシャクしながら答えた。……ごめんね、私がクレープとか色々誘ったから…お小遣いがピンチなのかも。
「桃音?分かったね?」
「りょ、了解でっす!」
「ん、いい返事だー」
あははははは、とみんなが明るく笑った。……勢いで返事したけど、私もお小遣いが厳しいんだよね…。バイトでもしたいなぁ。
この一週間で、このクラスも落ち着いてきた。多少グループはあるけど、基本的にはみんな仲良くて、明るいクラスだ。
……ただ、赤羽さんを除いて。
赤羽さんは、いつも教室の隅でノートに向かっている。話し掛けても無視か冷たくあしらうかの2択。これが結構、精神的にくるんだよね…。
それから、入学式以来ずっと来てない子も居るんだ。入学式のあとの教室で話した、あの黒髪の可愛い女の子。何か不審な行動してたからずっと気になってたんだけど、どうしたのかな…?
あとで鳳先生に訊いてみよっと。
「……あ、そろそろ授業始まるね」
その時、ちょうどチャイムが鳴った。
__赤羽さんは、帰ってこないままだった。
