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*…魔法少女mirai*7/~…*


私、やっぱり駄目駄目だ。自分勝手なせいで、赤羽さんを傷付けちゃったんだ……。優等生の赤羽さんが授業を受けないなんて、余程のことがない限りは有り得ないと思う。……やっぱり、まずかったんだ…。
結局、午後の授業にも姿を見せなかった。保健室を覗く気力も無くて、校庭に出ちゃったよ。
「……無責任だよ」
情けないよ、こんなので本当に地球を守れるのかな…。
「全く、お前は自分の気持ちに気付けないのか?」
妖精さんが私の頭をぺちぺちと叩いた。
「………分かってるよ」
「じゃあ、何故赤羽の側に居てやらない?」
「……それは、」
「迷いがあるからだろ?」
……やっぱり、何もかもバレバレだね。
そうだよ、私は本当は赤羽さんの側に居てあげたいんだよ。少しでも赤羽さんの気持ちが楽になれば嬉しいから。辛いことも、苦しいことも、全部…半分背負ってあげたい。友達になりたい。
「それだけ強い意思があるのに、何故行ってあげられないのか…分かるか?」
私は無言で首を横に振る。
夕日が、校庭を橙色に染める。私の影が、長く見える。
私以外に誰もいない校庭の真ん中で、私は必死に涙を堪えた。……何て酷い人間なの、私。こんなにも一緒に居たいって思ってるのに、何で体が動かないの……?
本当は友達になりたくないから?そんなの、そんなのって…。
「私に友達作る資格なんてない」
「ハァ………お前はとことん馬鹿なんだな。」
「……ここ、慰めるところじゃないの?」
「いいか、お前が今こうして動けないでいるのはな、お前の優しさが邪魔してるんだよ。
赤羽さんが独りで居たいって思ってたら悪いな、自分が一緒に居てあげたいって思っても、相手は必ずしもそう思ってる訳じゃないから……そういう気持ちもあるんだよ」
妖精さんは優しい表情で私の手を握った。
目に涙を溜めて、私の顔を覗き込んでくる。
「……こうやって、感情を分かち合える友達が、これからたくさん出来るよ。……お前は誰よりも人の気持ちを考えられる。」
「妖精……さん」
涙が再び溢れてくる。……妖精さんにも、私の悲しみが伝わってるのかな。……ううん、もう悲しみじゃないよ。今は、嬉しくて泣いてるんだ。

__お前は誰よりも人の気持ちを考えられる。
私は、私自身に気付かされたんだ。
妖精さんのおかげもあるけど、きっと……私自身も、本当は気付いてたんじゃないかな。
「お前は本当にいい人間だな。……お前が桃色の光で…良かったよ」
「うん、うん、ありがとう…」
「もう泣くなよ、ワタシまで涙が出ちまうんだよ」
「あはは………妖精さん、私やっぱり赤羽さんのところに行くよ!」
「ああ、でもいいのか?」
「うん、もし断られたら素直に出ていくよ。相手の気持ちを尊重出来てこそ、だよね!」
「まあな。頑張れよ」
「うん!」
生まれてから一番、「生きていて良かった」と思った瞬間だったよ…。

私も妖精さん欲しくなったorz…*
<2016/11/10 04:46 さくらんぼ*>消しゴム
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