「はい、お願いしま__」
凰先生の動きがいきなり止めまってしまった。……辺りは桃色一色。これは妖精さんの結界だ。
「桃音ッ!」
妖精さんが窓をすり抜けて私の横を漂う。
「こりゃ酷いな……赤羽紅は本当に光みたいだな」
「……どうして分かるの?」
「こんなことするのは彼奴らしかいねぇよ……保健室の先生が居ないのも彼奴らが仕組んだことだろうな。」
「そんな、赤羽さんは死んじゃうの……?」
「まだ間に合う、時間を止めてる間に何とか……」
「魔法は!?」
「魔法で怪我を治すことなんか出来るかッ!血塗れだったのがいきなり無傷になってたらこいつが腰抜かすだろ!?」
妖精さんは凰先生をバシバシと叩いた。それもそうか、怪我を治したら自分に跳ね返ってくるってよく聞くもんね。
「それにこいつも覚醒前とは言え、光なんだ。普通の人間よりかは生命力がある」
「そっか……このくらいの傷なら大丈夫…」
赤羽さんには腕や顔に傷が付いている。そこまで深くはないけど、やっぱりそれなりに血が出ている。
「犯人を見付けなくちゃな…。」
妖精さんは目を閉じて、呪文を唱えた。
少ししてから目をゆっくり開けた。
「………校庭」
「行こう、妖精さん!」
私は走りながら、制服の下にあるミラクルキーをぎゆっと握った。
「赤羽さんを助けたい……」
私から飛び出した桃色の光が私自身を包み込み、魔法少女の衣装に変身した。この際、決め台詞なんか言ってる場合じゃないもんね。
校庭に出ると、赤羽さんが立っていた。
「違う、彼奴は赤羽紅の闇だ…」
妖精さんの声に反応して、赤羽さんはゆっくりとこっちを振り向いた。無表情の赤羽さんは、やっぱり赤羽さんだった。
「違う、この子は赤羽さんだよ」
「何言ってんだよ、赤羽紅は保健室でやられてただろ!?」
「でも、あの子も赤羽さんだよ……!」
そうだよ、あの冷たい瞳は赤羽さんだよ。
「……桜澤さん、その姿どうしたのも」
赤羽さんは私に近付いてくる。
「さっきは制服だったでしょ?学校にそんな服を持ってきてたの?」
「ち、違うよこれは……」
な、何て言えばいいのさ…。
「それより何なのよ、今日の夕陽はなんで桃色なのよ…」
「な、何でかな~」
「とりあえず、桜澤さん……」
「伏せろッッ!」
妖精さんが声を張り上げた。
私と赤羽さんは反射的にしゃがみ込む。
そして、頭上では何か重たい物が空を切る音……。
「てめぇ………何しやがるんだ」
「あーあ、お前が変なこと言うから仕留め損ねたじゃないか」
「またお前かよ……」
桜の木の影から、女の子が現れた。……入学式の日、私に電話をしてきて、妖精さんを倒したあの女の子だ…!
あの日のことがトラウマなのか、足がぶるぶると震える。……怖い…!
「何なのあなたは!」
赤羽さんは不審に思ったのか、女の子に詰め寄る。
「関係者以外は出ていって!」
「赤羽さん…!」
危険だよ、そんなこと…
「さっきの反応はコイツか……」
妖精さんは悔しそうに唇を噛み締めた。それなら血塗れの赤羽さんは何だったんだろう?
「あんなの幻に決まってんだろ?そいつは本物の赤羽紅だ。
桜澤桃音、お前がわざわざ教師を呼びに行ったのに、こいつは黙って帰ろうとしたんだぜ?」
「………え?」
赤羽さんの顔を見る。赤羽さんはうつ向いて、何も言わない。
凰先生の動きがいきなり止めまってしまった。……辺りは桃色一色。これは妖精さんの結界だ。
「桃音ッ!」
妖精さんが窓をすり抜けて私の横を漂う。
「こりゃ酷いな……赤羽紅は本当に光みたいだな」
「……どうして分かるの?」
「こんなことするのは彼奴らしかいねぇよ……保健室の先生が居ないのも彼奴らが仕組んだことだろうな。」
「そんな、赤羽さんは死んじゃうの……?」
「まだ間に合う、時間を止めてる間に何とか……」
「魔法は!?」
「魔法で怪我を治すことなんか出来るかッ!血塗れだったのがいきなり無傷になってたらこいつが腰抜かすだろ!?」
妖精さんは凰先生をバシバシと叩いた。それもそうか、怪我を治したら自分に跳ね返ってくるってよく聞くもんね。
「それにこいつも覚醒前とは言え、光なんだ。普通の人間よりかは生命力がある」
「そっか……このくらいの傷なら大丈夫…」
赤羽さんには腕や顔に傷が付いている。そこまで深くはないけど、やっぱりそれなりに血が出ている。
「犯人を見付けなくちゃな…。」
妖精さんは目を閉じて、呪文を唱えた。
少ししてから目をゆっくり開けた。
「………校庭」
「行こう、妖精さん!」
私は走りながら、制服の下にあるミラクルキーをぎゆっと握った。
「赤羽さんを助けたい……」
私から飛び出した桃色の光が私自身を包み込み、魔法少女の衣装に変身した。この際、決め台詞なんか言ってる場合じゃないもんね。
校庭に出ると、赤羽さんが立っていた。
「違う、彼奴は赤羽紅の闇だ…」
妖精さんの声に反応して、赤羽さんはゆっくりとこっちを振り向いた。無表情の赤羽さんは、やっぱり赤羽さんだった。
「違う、この子は赤羽さんだよ」
「何言ってんだよ、赤羽紅は保健室でやられてただろ!?」
「でも、あの子も赤羽さんだよ……!」
そうだよ、あの冷たい瞳は赤羽さんだよ。
「……桜澤さん、その姿どうしたのも」
赤羽さんは私に近付いてくる。
「さっきは制服だったでしょ?学校にそんな服を持ってきてたの?」
「ち、違うよこれは……」
な、何て言えばいいのさ…。
「それより何なのよ、今日の夕陽はなんで桃色なのよ…」
「な、何でかな~」
「とりあえず、桜澤さん……」
「伏せろッッ!」
妖精さんが声を張り上げた。
私と赤羽さんは反射的にしゃがみ込む。
そして、頭上では何か重たい物が空を切る音……。
「てめぇ………何しやがるんだ」
「あーあ、お前が変なこと言うから仕留め損ねたじゃないか」
「またお前かよ……」
桜の木の影から、女の子が現れた。……入学式の日、私に電話をしてきて、妖精さんを倒したあの女の子だ…!
あの日のことがトラウマなのか、足がぶるぶると震える。……怖い…!
「何なのあなたは!」
赤羽さんは不審に思ったのか、女の子に詰め寄る。
「関係者以外は出ていって!」
「赤羽さん…!」
危険だよ、そんなこと…
「さっきの反応はコイツか……」
妖精さんは悔しそうに唇を噛み締めた。それなら血塗れの赤羽さんは何だったんだろう?
「あんなの幻に決まってんだろ?そいつは本物の赤羽紅だ。
桜澤桃音、お前がわざわざ教師を呼びに行ったのに、こいつは黙って帰ろうとしたんだぜ?」
「………え?」
赤羽さんの顔を見る。赤羽さんはうつ向いて、何も言わない。
