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*…魔法少女mirai*7/~…*


「……絶対に、私が守る」
集中しなくちゃ。もし目の前で私が死んだら、赤羽さんが自分を責めちゃうかも知れない。あ、もしかしたら物凄いトラウマになって病気になっちゃうかも。
絶対に勝たなくちゃ。
「……防御しか出来ないお前に勝ち目なんか無ぇんだよなぁ」
「うるさいなぁ、だったらあなたの体力が擦り減るまでずっと防御し続けてあげるよ」
「はは、そんなの出来るわけ無えよ。自惚れるなよ……」
「とにかく、私はあなたを__」
「待てッ!」
妖精さんが叫んだ。桃色一色の世界に、甲高い声が響き渡る。
「ちょっと、何さ?」
「そいつを倒したら駄目だ、お前まで消えることになる!」
それって、どういう__
「お前気付いてないのか、そいつはお前にそっくりなんだよ……」
え、何どういうこと……
そっくり。私にそっくり?
そう言えば、赤羽さんの闇は、赤羽さん本人にとても良く似ていた。口調や性格、仕草が違うから見分けられたけど、二人が並んだら見分けがつかなかったよ。
……と言うことは、この女の子は………私の闇?
「そうだよ、闇と光は裏表一体なんだよ。光があれば闇もあるからな…」
「やっと気付いたのか、愚か者め。
そうだよ、私は桜澤桃音、お前の闇だ。
闇が在るからこそ、光は存在していられるんだ。闇は光がなくても在っていられるが、光はそうはいかない。
闇が無かったら、何処が光かなんて見分けがつかないだろ?」
うぅ、確かにそうだけどさ。
「だからお前が死んでも彼奴は死なないし、彼奴が死んだらお前も死ぬことになる」
妖精さんは苦虫を噛み潰したような表情で静かに言った。
「……どうして早く教えてくれなかったの」
「この情報は元々私の中には無かったんだよ。……それでも何かしらの小さな情報はあったんだろうな、彼奴の言葉が起爆剤みてぇになって、ワタシの中でその情報が弾けたんだ」
何それ、なんか機械みたいだよね妖精さんって…。
「くそッ、こんなのどうやって勝てって言うんだよ……ふざけんなよ……」
妖精さんは自分の膝に拳を落として項垂れた。……そうだよ、勝ち目なんかないよ。
結局、闇を撃退出来たとしても、私たちも一緒に死んでいくんだよ。だったら救うも何も、共倒れじゃない。例え救えたとしても、私達の存在はどうなるんだろう。消えちゃうのかな、原因不明の変死ってことになるのかな。
そんなの悲しすぎるよ、何で、どうして……。
「努力したって無駄だってことだよ、ここで消えれば楽になるさ」
……もう、いいよ。どうせ世界なんか救えっこないよ。
もう無理、私にはどうすることも出来ないよ。
「永遠にバイバイだね」
私の闇は嬉しそうに微笑んで、私の目の前で手を開いた。
不吉なゴォオと言う音が鼓膜を振るわす。目の前が真っ黒い闇に染まる。
……もう、私は死ぬんだね。
ごめんね、妖精さん。ごめんね、お母さん。ごめんね、赤羽さん…。
本人にごめんなさい、もう私は限界なんだよ。
どうしようもない現実を目の前に突き付けられたって、こんなに小さな身体じゃ制御出来そうにない。
だから、もう許して。

「桜澤さんっ___!」
闇が爆発する音に混ざって、赤羽さんの声が少しだけ聞こえたんだ。


(;°д°)モモネー!!!*
諦めちゃダメだよorz…*
<2016/11/16 03:05 さくらんぼ*>消しゴム
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