私と丸い物体は一緒に倒れた。コンクリートの地面に思いっきり頭を打ち付け……って、物凄く痛いんですけど。
どうしてくれるのよ、何なのよ、全く…。
「むごむごむごご……」
「ちょっと、退いてくれる?呼吸が苦しくなるのよ…」
私は、顔に張り付いてもがくその物体を無理矢理引き剥がした。両手で握って見てみると、あの浮遊してる生物とよく似ていた。……ああ、仲間を呼び寄せたのね。
「ふにゅぅ………あ、おはようなのだ!」
丸い物体は呑気な声で片手を挙げた。……何がおはようよ、まさか寝てたの?
「寝てなんかないのだ、ボクはちゃんとキミのことを休まず毎日毎日、探していたのだ!
朝も昼も夜も、ずっとずーっと探していたのだ!」
「そ、そんなに……」
ちょっと大袈裟じゃないの。これの口調や態度から見れば、どうせ本当は怠けてて、あの生物に呼び寄せられたからここに来たってだけじゃないの?
「失礼過ぎるのだ………ボクが今までどれだけ頑張ってキミを探し出したと思ってるのだ………?」
丸い物体はうるうると瞳を潤ませて私を見詰めた。
「ちょっと、どうして口に出してないことが分かるのよ……!?」
「どうして分かってくれないのだ…?」
質問にも答えず、私に詰め寄ってくる。何こいつ、イライラする…。
「何で、どうして_」
「ちょっとは黙りなさいよ!私はそうやって泣けばどうにかなると勘違いしてる奴等が嫌いなのよ!
寒気がするわ、私の前から消えなさいよ!」
ふざけるのも大概にしなさいよ。人をイライラさせてるのが分からないの?
「……でも、そんなことしたらキミは__」
「そんな言い訳は利かないわ、私の方が居なくなる」
もう、話の分からない奴は突き放すのが一番なのよ。全く、こんなにイライラする奴って初めてだわ。
「待って、待ってなのだ…」
「うるさいわね!」
耳にあの声が貼り付いているのか、本当に叫んでいるのか分からないけど…耳に纏わり着いてくるその声に身震いした。
もういいわ、あんなのが着いてくるなら、桜澤さんとはもう関わりを持たないようにしよう…
「赤羽さんっ!?」
その時、桜澤さんの声が聞こえたような気がした。……そんなに止めて欲しかったの、私。…下らないわ、こんな友情ごっこの馴れ合いをしていた私が情けないくらいよ。
*…*…*…*…*
「__って……待ってなのだ!」
聞き慣れない声に、意識が戻る。
「……あれ、赤羽さんは?」
赤羽さんは、確か私が意識を失う直前に覚醒したはずだよね。それに私の闇もどうなったんだろう……
「うるさいわね!」
校庭の隅から、赤羽さんの叫び声が聞こえた。首を上げて見てみると、走り去っていく赤羽さんの姿があったんだ……。
どういうことなの、これ……。
赤羽さんは、どうして逃げてるの?
「赤羽さんっ!?」
私は思わず叫んだ。赤羽さんは一瞬だけ足を止めたけど、振り返ることもなく、再び走って行っちゃったんだ…。
「どうして……ボクのこと、分かってくれないの?」
赤い妖精さんが泣いていた。……赤羽さんの妖精さんだ…。
……一体何が起こったの?
どうしてくれるのよ、何なのよ、全く…。
「むごむごむごご……」
「ちょっと、退いてくれる?呼吸が苦しくなるのよ…」
私は、顔に張り付いてもがくその物体を無理矢理引き剥がした。両手で握って見てみると、あの浮遊してる生物とよく似ていた。……ああ、仲間を呼び寄せたのね。
「ふにゅぅ………あ、おはようなのだ!」
丸い物体は呑気な声で片手を挙げた。……何がおはようよ、まさか寝てたの?
「寝てなんかないのだ、ボクはちゃんとキミのことを休まず毎日毎日、探していたのだ!
朝も昼も夜も、ずっとずーっと探していたのだ!」
「そ、そんなに……」
ちょっと大袈裟じゃないの。これの口調や態度から見れば、どうせ本当は怠けてて、あの生物に呼び寄せられたからここに来たってだけじゃないの?
「失礼過ぎるのだ………ボクが今までどれだけ頑張ってキミを探し出したと思ってるのだ………?」
丸い物体はうるうると瞳を潤ませて私を見詰めた。
「ちょっと、どうして口に出してないことが分かるのよ……!?」
「どうして分かってくれないのだ…?」
質問にも答えず、私に詰め寄ってくる。何こいつ、イライラする…。
「何で、どうして_」
「ちょっとは黙りなさいよ!私はそうやって泣けばどうにかなると勘違いしてる奴等が嫌いなのよ!
寒気がするわ、私の前から消えなさいよ!」
ふざけるのも大概にしなさいよ。人をイライラさせてるのが分からないの?
「……でも、そんなことしたらキミは__」
「そんな言い訳は利かないわ、私の方が居なくなる」
もう、話の分からない奴は突き放すのが一番なのよ。全く、こんなにイライラする奴って初めてだわ。
「待って、待ってなのだ…」
「うるさいわね!」
耳にあの声が貼り付いているのか、本当に叫んでいるのか分からないけど…耳に纏わり着いてくるその声に身震いした。
もういいわ、あんなのが着いてくるなら、桜澤さんとはもう関わりを持たないようにしよう…
「赤羽さんっ!?」
その時、桜澤さんの声が聞こえたような気がした。……そんなに止めて欲しかったの、私。…下らないわ、こんな友情ごっこの馴れ合いをしていた私が情けないくらいよ。
*…*…*…*…*
「__って……待ってなのだ!」
聞き慣れない声に、意識が戻る。
「……あれ、赤羽さんは?」
赤羽さんは、確か私が意識を失う直前に覚醒したはずだよね。それに私の闇もどうなったんだろう……
「うるさいわね!」
校庭の隅から、赤羽さんの叫び声が聞こえた。首を上げて見てみると、走り去っていく赤羽さんの姿があったんだ……。
どういうことなの、これ……。
赤羽さんは、どうして逃げてるの?
「赤羽さんっ!?」
私は思わず叫んだ。赤羽さんは一瞬だけ足を止めたけど、振り返ることもなく、再び走って行っちゃったんだ…。
「どうして……ボクのこと、分かってくれないの?」
赤い妖精さんが泣いていた。……赤羽さんの妖精さんだ…。
……一体何が起こったの?
