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*…魔法少女mirai*7/~…*


「う、う……」
私の闇がゆっくりと動き出して、立ち上がる。負傷した頭からは、相変わらず血液が流れ出ていた。
「くそったれ……」
何か、汚い言葉遣いだなぁ。
「よくも……消してやる……!」
「赤羽さんはもう居ないよ、相手なら私がしてあげるよ!」
もううじうじしてられないよ…。私が本当に死ぬかは、やってみなくちゃ分からないよね。それなら、思い切ってやってみなきゃ。私の記憶が皆から消え去るのなら、誰も悲しむ人は出ないし、大丈夫だよね。
最も、私が死んで悲しむ人なんか居ないんだろうけど。
「お前が私を殺せば、お前自身も死ぬんだよ……なのに、どうして倒そうとするんだ?」
「まだ完全に死ぬって決まった訳でもないし、もしかしたら死なないかも知れないでしょ?」
「……実例はあるんだよ」
「……え?」
「だからっ………実例はもうあるんだよ!」
私の闇は物凄い形相で叫んだ。
実例って……どういうこと?実際に光が死んだってこと?
それじゃあ、一番目の光は__

妖精さんが一番目の光の話を避けてきたのも。私が仲間になろうとしたのを否定し続けたのも。拒んで、ずっと拒否していたのはそのせい__?

「妖精さん……」
「何も言うな。お前は何も悪くない。悪いのは……あいつらなんだよ」
妖精さんが肩を震わせていた。赤い妖精さんも、涙ぐんでいる。
……何これ。
「……だから、もう無駄な抵抗は止めて、大人しく___」
「………な」
「は?」
私の闇がわざとらしく耳を傾けてきた。その行動に、完全に堪忍袋の緒が切れた……!
とても熱い何かが、心臓の辺りから一気に脳天に駆け上がった。
「ふざけんなって言ってんだよ…!」
私の闇は人殺しだったんだ。私の一部に、こんな卑怯で狂ってる部分があったんだ。
そう思うと、私もろとも命が尽きるまで永遠に苦しんでしまえばいいと、熱い何かが脳内をぐるぐると回ったんだ。
「桃音、止めろ…」
妖精さんが阻止した。でも、それが何だ。
「……妖精さん、すごく痛くて苦しいけど、何とか耐え切ってね」
私は重たい声で言った。……ごめんね。

でも、もうそんなのどうでもいい。
この人殺しを消す為なら。
本当は、他の奴らも巻き添えにしたかったなぁ。
「……人の命を踏みにじるなんて最低のやることだよね。最低は消えて当然だよね」
「ちょっと、待て__」
「おい、桃音__」
私はミラクルキーを握り締めて、大きな円を描いた。

これが、私の最後の魔法になるんだね。
「……ごめんね、赤羽さん」
私は呟いて、円の中心を突き飛ばした。

人間の感情の変化ってすごいですよね~…*
<2016/12/07 18:29 さくらんぼ*>消しゴム
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