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これからも【阿吽の二人組み】


「いででででっ、ちょおおっと目軽さん⁉︎それは流石にぃぃっ‼︎」
「l0veさんが無理するからいけないんでしょう?まったく、自分勝手な方ですね!」
「そのことは本当申し訳なく思ってますよ!……とりあえず、もうちょっとマッサージは優しくお願い出来ます?」
もう随分と寒くなって来たのに、今の僕は汗ダラダラだった。
動画の編集を、腰の痛みがぶり返したのに関わらず行ったのが、事の原因だった。
目軽さんは、許してくれたのかは分からないが、少し力を緩めてくれていた。
「ふぅ……良い感じです。さっすが目軽さん、マッサージもお手の物ですねっ!」
「調子乗るならまた力入れますよ?」
「口を慎みまーす」
目軽さんのマッサージのおかげか、先ほどよりも腰の痛みが引いていた。
しかし、また編集に戻ろうだなんて、目軽さん相手には通用がしないことくらいは分かる。
「……3周年なのに、動画は何にも上げられませんでした」
「それは自分のチャンネルでも同じことです。l0veさんが悔やむことなんて、何もありませんよ。それに……ツイッター、見ました?」
ふわり、とそよ風のような笑みを浮かべる目軽さん。その手には、彼の端末が握られていた。
「……勿論、見ましたよ?」
「嬉しい限りですね、本当」
「はい……」
イラストを送ってくれた人、応援の言葉や、グッズを楽しみにしてくれている人の声。
中には、日付が変わった途端にお祝いの言葉を送ってくださった方も、沢山いた。
「僕1人じゃ、何も出来ませんでした。ここまで、視聴者さんが増えたことも、全部。全部、目軽さんのおかげです」
「自分だって、何度l0veさんに助けられたことか……ありがとうございます」
「……ああ〜っ、お礼言うの先駆けましたね⁉︎僕はまだ!目軽さんにありがとうって言ってません!」
「先駆けって……」
クスッと笑う目軽さん。きっと僕の、潤んだ瞳を見て笑っているのだろう。
良いじゃないか、泣いたって。だってこんなにも幸せなのだから。
それに、目軽さんも僕ほどではないけど潤んでますよ、綺麗なエメラルドグリーンの瞳が。
「これからも、よろしくお願いしますね。目軽さん」
「こちらこそ、よろしくお願いします、l0veさん」

僕達の性格は凸凹だけど、相性は抜群だ。
基本息は合わないけれど、いざという時には、ピタリと合うことも、ないことはない。
そんな、グダグダで、ゴタゴタな僕達に出来ることは、視聴者さん達を、目一杯に幸せにすること。
今、僕が。いや、僕と目軽さんの、阿吽の二人組みが、幸せであるように。

阿吽の二人組み3周年おめでとうございます!
<2016/11/20 23:21 錯乱咲良>消しゴム
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