「なっつ休み〜だひゃっほぉい♪」
「テンション高いわね海斗……」
「え⁉︎だって夏休みだよ⁉︎海に祭りに虫取りにそして合宿!!!テンション低いお前が異常だ鳴海‼︎」
ビシッと鳴海を指差す。
「そうね、楽しいこと沢山あるわね……例えばアンタは他に補習とか」
「それを言ってくれちゃあいけないよ鳴海さん⁉︎禁句!エヌジーワードだから!」
俺の取り扱い説明書はないが、あったらきっとそう記されているはずだ。
「課題もありますね……」
「透も止めて⁉︎お前のは悪意皆無何だろうけど海斗君ぐさっと来ちゃうから!!!!」
「え、大丈夫なんですかそれは⁉︎僕の発言は矢を出現させてしまったのですか⁉︎海斗!返事をしてください!」
俺の両肩をガシッと掴み、前後に揺らす透。
その揺らす振幅距離が割と長く、振り子時計の前後バージョンっぽい感じだ。
「酔う酔う酔う酔う、透、海斗君酔っちゃうから……」
「吐いて良いですよ⁉︎ついでに刺さった矢も吐いてください!!!!」
「お前俺のどこに矢が刺さったと思ってるの⁉︎」
透の普段の言動を見ていれば、秀才という言葉がゲシュタルト崩壊しそうだ。
成績が良いイコール頭良いではないのか……?
鳴海は暑さで何もやる気が出ないらしく、ぼけーっとした様子でひたすら通学路を歩く。
「アイスでも買わね?暑すぎてこれ以上に成績落ちそうなんだけど」
「そんなこと言って、アンタが食べたいだけでしょー」
「そんなこと言って、鳴海も食べたいんだろー」
「うっ」
俺は2人の気持ちを汲み取ったうえで発言をしたのだ。気が効く男でありながらイケメン……俺はなんて完璧なのだろうか。
「恋鈴ちゃんって、体温調節どうなってるの?」
「んー、あんま人と変わらなそうだけどなぁ。暑いとか普通に言うし」
「待って、あのアパートにクーラーという機械は?」
「そんな便利で素晴らしい道具ある訳ないじゃないですか。やだなぁもう」
実家から送ってもらった扇風機が唯一の冷房機器だ。あとは恋鈴ちゃんの鈴が風鈴のような役割を果たしてくれる為、鈴が鳴れば窓へダッシュだ。
恋鈴ちゃんは着物着てるから、暑そうだな……少し薄手の生地に変えたとは言ってたけど……一体どこに着替えがあるのかも謎だ。
「熱中症には気をつけて下さいよ……?僕はなったことありませんが、前に兄さんがなってしまい……」
あの透が生きるエネルギーのような俊さんか。
透がいれば熱中症だろうとなんだろうとむくりと起き上がりそうなのが怖い。
「倒れながら水を求めるのではなく、『透……お前の可愛さでオレの心を潤してはくれないか……』と呻いていたという記憶がまだはっきりと残っているので、倒れるのはなるべく止めて下さい……」
あの人は透にトラウマ植えつけすぎではないだろうか……幼少期のあの兄弟の思い出話は、だいたい透のトラウマらしきものが関わっている気がする。
「……ちなみにそれお前何歳?」
「中1でしたね……」
つまり、俊さんは高1……ああ、俺達と同年齢ではないか。
どこまであの兄弟は謎なのだ……
前に透の家に行った時しか話したりしてないが、あの人の性格が濃すぎて夢に出てきそうなくらいだった。
というか夢に出てきた。
俊さんが、「透うううどこおおおおおお」と叫び散らしながらジェットコースターをしている夢だった。
何故ジェットコースターに乗りながら探そうと思ったのだろう。確かに高くて見渡せそうだけど、そこは観覧車の役割のはずだ。
夢とはいえ、あの人ならやりかねないような気もするのが恐ろしかった。
「テンション高いわね海斗……」
「え⁉︎だって夏休みだよ⁉︎海に祭りに虫取りにそして合宿!!!テンション低いお前が異常だ鳴海‼︎」
ビシッと鳴海を指差す。
「そうね、楽しいこと沢山あるわね……例えばアンタは他に補習とか」
「それを言ってくれちゃあいけないよ鳴海さん⁉︎禁句!エヌジーワードだから!」
俺の取り扱い説明書はないが、あったらきっとそう記されているはずだ。
「課題もありますね……」
「透も止めて⁉︎お前のは悪意皆無何だろうけど海斗君ぐさっと来ちゃうから!!!!」
「え、大丈夫なんですかそれは⁉︎僕の発言は矢を出現させてしまったのですか⁉︎海斗!返事をしてください!」
俺の両肩をガシッと掴み、前後に揺らす透。
その揺らす振幅距離が割と長く、振り子時計の前後バージョンっぽい感じだ。
「酔う酔う酔う酔う、透、海斗君酔っちゃうから……」
「吐いて良いですよ⁉︎ついでに刺さった矢も吐いてください!!!!」
「お前俺のどこに矢が刺さったと思ってるの⁉︎」
透の普段の言動を見ていれば、秀才という言葉がゲシュタルト崩壊しそうだ。
成績が良いイコール頭良いではないのか……?
鳴海は暑さで何もやる気が出ないらしく、ぼけーっとした様子でひたすら通学路を歩く。
「アイスでも買わね?暑すぎてこれ以上に成績落ちそうなんだけど」
「そんなこと言って、アンタが食べたいだけでしょー」
「そんなこと言って、鳴海も食べたいんだろー」
「うっ」
俺は2人の気持ちを汲み取ったうえで発言をしたのだ。気が効く男でありながらイケメン……俺はなんて完璧なのだろうか。
「恋鈴ちゃんって、体温調節どうなってるの?」
「んー、あんま人と変わらなそうだけどなぁ。暑いとか普通に言うし」
「待って、あのアパートにクーラーという機械は?」
「そんな便利で素晴らしい道具ある訳ないじゃないですか。やだなぁもう」
実家から送ってもらった扇風機が唯一の冷房機器だ。あとは恋鈴ちゃんの鈴が風鈴のような役割を果たしてくれる為、鈴が鳴れば窓へダッシュだ。
恋鈴ちゃんは着物着てるから、暑そうだな……少し薄手の生地に変えたとは言ってたけど……一体どこに着替えがあるのかも謎だ。
「熱中症には気をつけて下さいよ……?僕はなったことありませんが、前に兄さんがなってしまい……」
あの透が生きるエネルギーのような俊さんか。
透がいれば熱中症だろうとなんだろうとむくりと起き上がりそうなのが怖い。
「倒れながら水を求めるのではなく、『透……お前の可愛さでオレの心を潤してはくれないか……』と呻いていたという記憶がまだはっきりと残っているので、倒れるのはなるべく止めて下さい……」
あの人は透にトラウマ植えつけすぎではないだろうか……幼少期のあの兄弟の思い出話は、だいたい透のトラウマらしきものが関わっている気がする。
「……ちなみにそれお前何歳?」
「中1でしたね……」
つまり、俊さんは高1……ああ、俺達と同年齢ではないか。
どこまであの兄弟は謎なのだ……
前に透の家に行った時しか話したりしてないが、あの人の性格が濃すぎて夢に出てきそうなくらいだった。
というか夢に出てきた。
俊さんが、「透うううどこおおおおおお」と叫び散らしながらジェットコースターをしている夢だった。
何故ジェットコースターに乗りながら探そうと思ったのだろう。確かに高くて見渡せそうだけど、そこは観覧車の役割のはずだ。
夢とはいえ、あの人ならやりかねないような気もするのが恐ろしかった。
