「…………眠い」
「……海斗って遠足前日とか楽しみで眠れないタイプですか?」
「寝たのは朝の5時でーす……」
2時間しか寝てない。眠すぎて信号待ちの時には立ったまま寝そうになってしまった。
ちなみに遠足前日は、寝れないというよりもリュックサックを枕代わりにして寝ていた。翌日持っていくはずのお菓子が見事に潰れていた。
遅刻常習犯である鳴海も、今日はちゃんと集合時間には間に合った。
というか1時間待機してたらしいので、その待機時間をいつもの集合時間へと活用していただきたい。
「皆様!バスが到着いたしましたわよ‼︎さぁさぁ乗ってくださいませ!」
目に宝石でも仕込んだのかというくらいにキラキラさせながら呼びかける高城先輩。
顧問である恋春先生よりも先に誘導等を進めてしまうために、恋春先生がもはや一方的に対抗心を燃やしている。
「高城先輩テンション高いわね今日」
「あの人一番合宿を楽しみにしてるぞ……くそっ、負けた!」
「なにと戦ってたのよアンタは……」
でも、去年はオカルト同好会には女子部員も高城先輩1人だったわけだし(1名女子と言われても違和感ない人いたけど)楽しみにしてるのも当たり前だった。
顧問を含め、総勢6名のオカルト同好会は、わざわざバス貸切というのは勿体無い為、公共のバスで錦山へと向かう。
男子はちゃんとつり革で立っている。
ただカーブの度によろめく透ともか先輩。
それを見てとても良い笑顔な鳴海と高城先輩と、無言の茶番劇が行われている。
俺も混ざりたい。暇だ。でも俺までよろめいては男子全員が力ない集団になってしまう。それは俺の残っているのが僅かすぎて見えないレベルのプライドが許さない。
構ってちゃんかと思われるような感情を1人黙々と思っていたのだが、恋春先生もそうらしく、ボソッと「若者はいいねぇ、青春だねぇ……」と呟いているのを目撃してしまった。
なんか心が虚しくなったのは何故だろう。
恋春先生は可愛いのに独身だ。前に何故かという討論を鳴海と勝手に行ったのだが、「時々おじさんまがいの発言あるからね、あの先生」という鳴海の意見が当たっていそうだ。
こういうのは本人に言えば気分を害するのが普通なのだろうけど、恋春先生は「独り身って楽だけど心が寂しいんだよ?例えばね……」と何かと語り出しそうだ。こういう所がおじさんみたいだ。
「あ、俊兄付いて来てないわよね、透……」
「大丈夫です。兄さんが涙目のところを無理矢理母が引き剥がしてくれたので全速力で半ば逃げるような形で来たので。あと行き先は伝えてません」
「なら大丈夫ね。安心したわ」
幼馴染2人の会話の内容が恐ろしいのだが。過去になにかがあったからこその会話だこれは。
これは絶対に触れてはいけないやつだ。触れたらまた俊さんが夢に出てくる域に達する。
そう俺の中の本能が訴えていた。
「……海斗って遠足前日とか楽しみで眠れないタイプですか?」
「寝たのは朝の5時でーす……」
2時間しか寝てない。眠すぎて信号待ちの時には立ったまま寝そうになってしまった。
ちなみに遠足前日は、寝れないというよりもリュックサックを枕代わりにして寝ていた。翌日持っていくはずのお菓子が見事に潰れていた。
遅刻常習犯である鳴海も、今日はちゃんと集合時間には間に合った。
というか1時間待機してたらしいので、その待機時間をいつもの集合時間へと活用していただきたい。
「皆様!バスが到着いたしましたわよ‼︎さぁさぁ乗ってくださいませ!」
目に宝石でも仕込んだのかというくらいにキラキラさせながら呼びかける高城先輩。
顧問である恋春先生よりも先に誘導等を進めてしまうために、恋春先生がもはや一方的に対抗心を燃やしている。
「高城先輩テンション高いわね今日」
「あの人一番合宿を楽しみにしてるぞ……くそっ、負けた!」
「なにと戦ってたのよアンタは……」
でも、去年はオカルト同好会には女子部員も高城先輩1人だったわけだし(1名女子と言われても違和感ない人いたけど)楽しみにしてるのも当たり前だった。
顧問を含め、総勢6名のオカルト同好会は、わざわざバス貸切というのは勿体無い為、公共のバスで錦山へと向かう。
男子はちゃんとつり革で立っている。
ただカーブの度によろめく透ともか先輩。
それを見てとても良い笑顔な鳴海と高城先輩と、無言の茶番劇が行われている。
俺も混ざりたい。暇だ。でも俺までよろめいては男子全員が力ない集団になってしまう。それは俺の残っているのが僅かすぎて見えないレベルのプライドが許さない。
構ってちゃんかと思われるような感情を1人黙々と思っていたのだが、恋春先生もそうらしく、ボソッと「若者はいいねぇ、青春だねぇ……」と呟いているのを目撃してしまった。
なんか心が虚しくなったのは何故だろう。
恋春先生は可愛いのに独身だ。前に何故かという討論を鳴海と勝手に行ったのだが、「時々おじさんまがいの発言あるからね、あの先生」という鳴海の意見が当たっていそうだ。
こういうのは本人に言えば気分を害するのが普通なのだろうけど、恋春先生は「独り身って楽だけど心が寂しいんだよ?例えばね……」と何かと語り出しそうだ。こういう所がおじさんみたいだ。
「あ、俊兄付いて来てないわよね、透……」
「大丈夫です。兄さんが涙目のところを無理矢理母が引き剥がしてくれたので全速力で半ば逃げるような形で来たので。あと行き先は伝えてません」
「なら大丈夫ね。安心したわ」
幼馴染2人の会話の内容が恐ろしいのだが。過去になにかがあったからこその会話だこれは。
これは絶対に触れてはいけないやつだ。触れたらまた俊さんが夢に出てくる域に達する。
そう俺の中の本能が訴えていた。
