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新・鈴恋!


「木の匂いが凄いするわねー!」
鳴海は両手を広げて言う。微かに吹く風が、彼女のポニーテールを揺らした。
泊まる場所は、コテージといった感じの施設のようだ。
「本当……我が家の腐敗しかけの木の匂いとは違って爽やかな……」
「さ、さーて!荷物を置いて中央ロビーに集合しなきゃね‼︎」
何故だろう。鳴海に今、気を使われた気がする。
鳴海に人を気遣う位の知能があったのだろうか……?
若干失礼なことを考えれば、こういう時だけに覚醒するエスパー鳴海が怖い為、忘れることにしよう。
「うっし、忘れるぞ……忘れる忘れる忘れる忘れる……」
「……海斗、どうしましたか?」
「透、忘れてくれ今のは!」
「えっ⁉︎……忘れる忘れる忘れる忘れる……?」
忘れることの出来る魔法の呪文(念仏に近い)と勘違いされてしまったようだ。
「「忘れる忘れる忘れる忘れる……」」
「……2人とも、部屋に行こう?」
もか先輩が俺達が悟りを開く前に現実世界へと引き留めてくれた。


「すげえ!正義の2段ベッドだぜ透⁉︎」
「2段ベッドって正義だったんですか……?」
可愛いは正義的部類のアレだ。(どれだ)
2階建てだった施設は、1階にはロビー等の公共スペース。2階は各部屋といった設計となっていた。
部屋には2段ベットが2つ、エアコンだけのために広々としていた。
ベランダも付いていて、そこからの景色はとても良さそうだ。
男子部員と女子部員が少し広めの部屋、そして恋春先生は個室といった感じらしい。

「ロビーで、合宿の細かなスケジュール説明と、予定が書かれたプリント配るから、ぱぱっと荷物を置いてね〜」
高城先輩が圧倒的すぎて忘れがちだが、もか先輩もオカルト同好会副会長という役割があるのだ。
2人はまだ2年の為、来年もこのまま繰り上がりと予想される。
「鍵は、僕が持っておくよ〜」
「お願いします!俺だと絶対無くしますからね!」
「ドヤ顔で言っちゃうんですね……海斗らしい」
俺らしいってどういう意味だろうか。
いつも自信に満ち溢れていて、輝いているという解釈でいいのだろうか。


「……では、今回の合宿の細かなスケジュールを発表いたしますわ!」
こんなに生き生きとした高城先輩見たこと……ある気がする。定期的にこんなテンションなんだよなこの先輩……。
大人びた印象が最初は強かったのだが、案外そうでもなく無邪気な所も多々見られた。
「まず本日の夕食後、この錦山にある心霊スポットへ行きますわ。そして明日は、皆さんに頼んでおいた怖い話大会のようなことをいたします。せっかくオカルト同好会の合宿なので、夜に、主な部分のイベントを組み込みましたわ」

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本当にありがとうございます!
引き続き「鈴恋!」シリーズをよろしくお願いします!
<2016/08/17 00:28 錯乱咲良>消しゴム
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