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新・鈴恋!


2日目の昼間は、恋春ちゃん先生ご指導の下、学生の本分とか言われるどこの奴が決めたんだよ表出ろやゴラァな勉強が執り行なわれた。
そして、夜。

「怪談話大会ですよ!はい!海斗!テンション上げて行きましょうよ!いつもの未確認生命体じみたテンションはどこに行ったんですか⁉︎怪談話ですよ⁉︎人類の革命ですよ⁉︎」
「産業革命みたいに言わないで⁉︎勉強で疲れてさすがの海斗君もテンション下がってるんだからね⁉︎」
先ほどの勉強会で覚えた産業革命という言葉を使っていくスタイルだ。
多分5分後には忘れてるのだろうが。
まぁ、このように自分の今後について予想が出来るほどには俺は素晴らしい人間だといえるのだが、そんなことは知らない。
考えすぎも良くないのだ。
ただ、俺の場合は考えてなさすぎだったりもするのだが。それも知らない。


「はぁ〜、吐きそ」
「鳴海と同意見だわー」
勉強もし過ぎは良くないと思うんだ。
怪談話をする為に、階段を登る。
寒くない、うん。寒くない。
むしろ寒かったとしてもそれは思いやりなのだ。
夏休み真っ只中で暑さで殺られそうになっている人への思いやりなのだ。
「皆さんは、幾つほど怪談話を持って来ましたの?」
高城先輩が、階段で振り返りながら言う。
「2つですね〜」
鳴海が言う。2つかぁ。まぁ、人数や時間も考えればそれくらいが妥当であろう。
「僕も2つだよ〜」
もか先輩も2つのようだ。
「私は3つ用意して来ましたわ。皆さんもさほど変わらない数でらしたわね」
「僕は10個用意してきたのですがこれよりも多く引っ張り出せと言われればそれはもう容易く用意できますが」
「あ、それくらいあれば大丈夫でございますわ」
さらっとあしらう辺りはさすが会長だった。
部員の扱い方を良く分かっている。
「あら?辻見君はどれほど持って来たのです?」
「やだなぁ先輩、すっかり忘れてゼロですよ〜」
「そうでございますか……では後ほど染路さんから1発とは言わずに……」
「えっ、何故にあたしなんですか⁉︎」
配役が恐ろしすぎる。部員のことをわかってい過ぎた。
「と、透が持って来すぎて時間が足りなくなっちゃうかなあと思ったんですよあはは」
「……なら、大目に見て差し上げますわ♪」
きっと高城先輩は俺が急ピッチで考えた言い訳も嘘だと見分けたのだろう。
だって笑顔が黒かった。

また変な怪談話を考えなければ……
だんだんと透の一つのセリフの文字数が多くなっているのは気のせいではない。
<2016/09/09 21:47 錯乱咲良>消しゴム
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