「俊さん、これはどういうことで……」
「いや〜、いきなり訪ねてごめんね〜。ってことでお邪魔します」
「ちょっ、ええええ⁉︎」
鼻歌交じりで御構い無しに部屋へと上がる俊さん。
何故ここに。いや、家の場所は透に聞けば分かるんだけど、来る理由が……
まさか透の学校での状況を伺いにとかではないだろうか。なんで俺なんだ。
というか、部屋には恋鈴ちゃんがいるのだ。俊さんに霊感があるのかは分からないが、もしもの場合があったら。
「あっ、海斗。今日は透君が遊びに来てくれたんだね〜!でもなんかいつもと……あ、眼鏡!透君、もしかして、『こんたくと』とかいう代物を⁉︎」
コンタクトが完全にひらがな表記であった恋鈴ちゃん。
スマホは使いこなしているが、現代社会に馴染み切れない座敷童子……
「残念ながらお嬢さん、オレは透じゃないんだよね〜」
「お、お嬢さん⁉︎そ、それに私が見えるの⁉︎」
お嬢さんと言われて顔を真っ赤にしている恋鈴ちゃん。
そうか、俊さんも天然タラシなのか……透とはタイプ違うけど………
「ああ、見えるとも。……ところで海斗君、この子が霊の類であれど女の子と1つ屋根の下ってのは」
「何もしてませんっ!!!!」
ここで曖昧な返答をしてしまっては疑われてしまう。はっきりとここは言っておかなくては恋鈴ちゃんにも申し訳ないことになってしまう。
「冗談冗談。あと、オレは霊感ある方だよ。透の分ももらっちまったみたいでさ」
少しでも分けてあげたいよ、と溜息をつく。
「座敷童子の恋鈴です。俊さん?よろしくお願いします!」
「よろしくね〜、恋鈴ちゃん。透の兄の俊です」
どうりで似てるはずだ、と恋鈴ちゃんが手をポンと叩いていた。
「……で、どうして俺の家に?」
「そうそう、本題言わず帰るとこだったよ!サンキュー海斗君」
ウィンクを1発美しく決めた俊さん。
イケメンは、ウィンクも様になってしまう。俺がやった所で皆興ざめだ。
「……恋鈴ちゃん、借りていい?」
「えっ、どういう要件ですかそれ。ってかダメですよ!恋鈴ちゃん座敷童子だから、家から出たらこのアパート崩壊しますよ⁉︎」
「なんなら海斗君でも良いんだけど」
「俺でも良いんかいっ‼︎」
一体この人は何を考えているのだろうか。
「不思議そうな顔してるね。なんでオレがこんなことを言うのかって」
恋鈴ちゃんが、「考えてること、よく分かったね!」と感心しているように見える。
「……鳴海と、恋鈴ちゃんを2人きりにさせて欲しいんだ」
「……鳴海ちゃんがどうしたの?」
「あー……海斗君言ってないのね。まぁ、そこは本人が言ってくれるはず」
鳴海がブチ切れて、透を叩いた話は、確かにしていなかった。
「……俊さん、最初から恋鈴ちゃんがここにいること知ってました?」
「お、やっと気づいたか。まぁ、透が前々から、『海斗の家に座敷童子の女の子がいるんです!』って熱弁してたからね」
モノマネがやけに似ているのはなんなのだろうか。兄弟だからで済むレベルじゃなかった。
「……鳴海も、悩んでんだよ。相談しやすい子を考えてたら、君が思い浮かんだ。現に、透から鳴海と君が仲良しだってことは聞いてたからね」
「……私、鳴海ちゃんを助けたい‼︎」
「……じゃあ決まりだ。よっしゃ海斗君、来週の日曜はオレと透とどっか行くぞー」
「えっ、鳴海はどうやって誘うんですか⁉︎」
「そこは海斗君が『恋鈴ちゃんが遊びたがってるから日曜日俺の家に来て。ちなみに俺は用事あるけど』ってメールでも送れば良いじゃないか」
ポケットの中から、1つの棒付き飴を取り出す俊さん。
前に会った時もだったが、この人にとって棒付き飴は必需品なのだろうか。
慣れた手つきでパッケージを取り、黄色の飴を恋鈴ちゃんに差し出す。
「……じゃ、よろしくねお嬢さん」
「は、はい!」
照れながら飴を受け取る恋鈴ちゃんであった。
「いや〜、いきなり訪ねてごめんね〜。ってことでお邪魔します」
「ちょっ、ええええ⁉︎」
鼻歌交じりで御構い無しに部屋へと上がる俊さん。
何故ここに。いや、家の場所は透に聞けば分かるんだけど、来る理由が……
まさか透の学校での状況を伺いにとかではないだろうか。なんで俺なんだ。
というか、部屋には恋鈴ちゃんがいるのだ。俊さんに霊感があるのかは分からないが、もしもの場合があったら。
「あっ、海斗。今日は透君が遊びに来てくれたんだね〜!でもなんかいつもと……あ、眼鏡!透君、もしかして、『こんたくと』とかいう代物を⁉︎」
コンタクトが完全にひらがな表記であった恋鈴ちゃん。
スマホは使いこなしているが、現代社会に馴染み切れない座敷童子……
「残念ながらお嬢さん、オレは透じゃないんだよね〜」
「お、お嬢さん⁉︎そ、それに私が見えるの⁉︎」
お嬢さんと言われて顔を真っ赤にしている恋鈴ちゃん。
そうか、俊さんも天然タラシなのか……透とはタイプ違うけど………
「ああ、見えるとも。……ところで海斗君、この子が霊の類であれど女の子と1つ屋根の下ってのは」
「何もしてませんっ!!!!」
ここで曖昧な返答をしてしまっては疑われてしまう。はっきりとここは言っておかなくては恋鈴ちゃんにも申し訳ないことになってしまう。
「冗談冗談。あと、オレは霊感ある方だよ。透の分ももらっちまったみたいでさ」
少しでも分けてあげたいよ、と溜息をつく。
「座敷童子の恋鈴です。俊さん?よろしくお願いします!」
「よろしくね〜、恋鈴ちゃん。透の兄の俊です」
どうりで似てるはずだ、と恋鈴ちゃんが手をポンと叩いていた。
「……で、どうして俺の家に?」
「そうそう、本題言わず帰るとこだったよ!サンキュー海斗君」
ウィンクを1発美しく決めた俊さん。
イケメンは、ウィンクも様になってしまう。俺がやった所で皆興ざめだ。
「……恋鈴ちゃん、借りていい?」
「えっ、どういう要件ですかそれ。ってかダメですよ!恋鈴ちゃん座敷童子だから、家から出たらこのアパート崩壊しますよ⁉︎」
「なんなら海斗君でも良いんだけど」
「俺でも良いんかいっ‼︎」
一体この人は何を考えているのだろうか。
「不思議そうな顔してるね。なんでオレがこんなことを言うのかって」
恋鈴ちゃんが、「考えてること、よく分かったね!」と感心しているように見える。
「……鳴海と、恋鈴ちゃんを2人きりにさせて欲しいんだ」
「……鳴海ちゃんがどうしたの?」
「あー……海斗君言ってないのね。まぁ、そこは本人が言ってくれるはず」
鳴海がブチ切れて、透を叩いた話は、確かにしていなかった。
「……俊さん、最初から恋鈴ちゃんがここにいること知ってました?」
「お、やっと気づいたか。まぁ、透が前々から、『海斗の家に座敷童子の女の子がいるんです!』って熱弁してたからね」
モノマネがやけに似ているのはなんなのだろうか。兄弟だからで済むレベルじゃなかった。
「……鳴海も、悩んでんだよ。相談しやすい子を考えてたら、君が思い浮かんだ。現に、透から鳴海と君が仲良しだってことは聞いてたからね」
「……私、鳴海ちゃんを助けたい‼︎」
「……じゃあ決まりだ。よっしゃ海斗君、来週の日曜はオレと透とどっか行くぞー」
「えっ、鳴海はどうやって誘うんですか⁉︎」
「そこは海斗君が『恋鈴ちゃんが遊びたがってるから日曜日俺の家に来て。ちなみに俺は用事あるけど』ってメールでも送れば良いじゃないか」
ポケットの中から、1つの棒付き飴を取り出す俊さん。
前に会った時もだったが、この人にとって棒付き飴は必需品なのだろうか。
慣れた手つきでパッケージを取り、黄色の飴を恋鈴ちゃんに差し出す。
「……じゃ、よろしくねお嬢さん」
「は、はい!」
照れながら飴を受け取る恋鈴ちゃんであった。
