すっかり、枯葉が多くなる季節となった。
歩けば茶色の葉が音を立てながら小さく舞い、道に絨毯を敷き詰める。
こんな四季溢れる豊かな情景も、今の状況では美しいと素直に捉えることすらできない。
「……話って、なんですかね鳴海さん」
ーーーーーーーーー事の発端は、朝にまで遡る。
珍しく、非常に珍しく俺より先に登校していた鳴海は、教室でロボットのようになっていた。
「はよっす鳴海〜、どした?なんか石化してるけど」
「昼休み」
「え?」
「昼休み、体育館裏に来なさい」
異性の同級生が、自分個人を呼び出す。
それは思春期の少年少女ならば誰しも夢見る妄想シチュエーションに値する、が。
「俺は貴女様に何か無礼を働いたのでありますか……?罰は心得ております候、何卒、どうか命だけは……‼︎」
「いいや、お主には来てもらわんとワシは困るのよ……って何させてるのよ‼︎」
顔を真っ赤にさせて怒鳴る鳴海。
俺は決して悪くないと思うんだ。
いや、確かに謎の侍言葉(?)で言ったのはふざけたみたいでちょっとマズいと思ったよ?
でもさ、ノリ気だったのはそっちじゃん?
俺は悪くない。
「 I am justice!!!!」※俺は正義だ!
「ちょっといきなり開国したところだけどさ……」
「侍の設定を完全に忘れてただけけど厳しいね⁉︎」
「何言ってるか分からないのよ‼︎」
そういえば鳴海は俺よりも成績が酷であった。
とはいえ、先ほどから話の脱線が激しいので本題に戻すとしよう。
「……で?なんかあった訳?」
「……詳しいことは昼休み話す。それじゃ」
とりあえず命の保証はありそうだ。
「……ということがあったんだけど!」
「ヤケに長い割に誰へ向けてかが分からないあらすじだったわね……」
「そこには触れちゃあダメだよ鳴海さぁん」
指でバツ印を作る。その瞬間に鳴海がイラつきの表情を浮かべた気がするが気にしない。
「……今日、謝ったのよ」
「おっ、どうだった?」
ヤンキーからの呼び出しみたいなノリでふざけてはいたが、大方その話題であろうことは予測していた。
「いや……許してくれたのかどうか曖昧すぎて。謝った後の透の言葉、『おはようございます』よ?どうなの、これって」
「触れて欲しくねぇとか……?それともなかったことにして仲良くやろうぜ!っていう意思表示?」
「それが分かったら苦労しないわよ本当……」
はぁ、と深い溜息を吐く鳴海。
無理もないだろう。悩んで足掻いて、やっとの思いで謝った結果がこれだ。
結果として、吉とも凶とも捉えることができる。
「んー……天然不思議な王子の考えることは凡人の俺にはよく分からねぇ……」
「凡人……?」
「何その表情!あっ、俺って凡人に見えないんだ!やっぱカリスマ的な?光輝いちゃってる系?」
「アンタ真剣に考えてるのかふざけてるのか判断出来ないわね」
「ミステリアスってこと⁉︎それはそれはクールな一面見られちったな〜!」
テンション最高潮の俺は、たるんだ顔で頭を照れたように掻く。
真面目な話で呼ばれたというのに、相談相手はこの様だ。
鳴海は既に呆れかえっているのが嫌でも分かる。
しかし、場違いなテンションは逆にプラスとなったのか。
少しだけ緊迫としていた鳴海の雰囲気が、和らいだようにも感じた。
「……勘違い、ですよね?」
そんな2人を見た時、、彼は静かに呟いた。
歩けば茶色の葉が音を立てながら小さく舞い、道に絨毯を敷き詰める。
こんな四季溢れる豊かな情景も、今の状況では美しいと素直に捉えることすらできない。
「……話って、なんですかね鳴海さん」
ーーーーーーーーー事の発端は、朝にまで遡る。
珍しく、非常に珍しく俺より先に登校していた鳴海は、教室でロボットのようになっていた。
「はよっす鳴海〜、どした?なんか石化してるけど」
「昼休み」
「え?」
「昼休み、体育館裏に来なさい」
異性の同級生が、自分個人を呼び出す。
それは思春期の少年少女ならば誰しも夢見る妄想シチュエーションに値する、が。
「俺は貴女様に何か無礼を働いたのでありますか……?罰は心得ております候、何卒、どうか命だけは……‼︎」
「いいや、お主には来てもらわんとワシは困るのよ……って何させてるのよ‼︎」
顔を真っ赤にさせて怒鳴る鳴海。
俺は決して悪くないと思うんだ。
いや、確かに謎の侍言葉(?)で言ったのはふざけたみたいでちょっとマズいと思ったよ?
でもさ、ノリ気だったのはそっちじゃん?
俺は悪くない。
「 I am justice!!!!」※俺は正義だ!
「ちょっといきなり開国したところだけどさ……」
「侍の設定を完全に忘れてただけけど厳しいね⁉︎」
「何言ってるか分からないのよ‼︎」
そういえば鳴海は俺よりも成績が酷であった。
とはいえ、先ほどから話の脱線が激しいので本題に戻すとしよう。
「……で?なんかあった訳?」
「……詳しいことは昼休み話す。それじゃ」
とりあえず命の保証はありそうだ。
「……ということがあったんだけど!」
「ヤケに長い割に誰へ向けてかが分からないあらすじだったわね……」
「そこには触れちゃあダメだよ鳴海さぁん」
指でバツ印を作る。その瞬間に鳴海がイラつきの表情を浮かべた気がするが気にしない。
「……今日、謝ったのよ」
「おっ、どうだった?」
ヤンキーからの呼び出しみたいなノリでふざけてはいたが、大方その話題であろうことは予測していた。
「いや……許してくれたのかどうか曖昧すぎて。謝った後の透の言葉、『おはようございます』よ?どうなの、これって」
「触れて欲しくねぇとか……?それともなかったことにして仲良くやろうぜ!っていう意思表示?」
「それが分かったら苦労しないわよ本当……」
はぁ、と深い溜息を吐く鳴海。
無理もないだろう。悩んで足掻いて、やっとの思いで謝った結果がこれだ。
結果として、吉とも凶とも捉えることができる。
「んー……天然不思議な王子の考えることは凡人の俺にはよく分からねぇ……」
「凡人……?」
「何その表情!あっ、俺って凡人に見えないんだ!やっぱカリスマ的な?光輝いちゃってる系?」
「アンタ真剣に考えてるのかふざけてるのか判断出来ないわね」
「ミステリアスってこと⁉︎それはそれはクールな一面見られちったな〜!」
テンション最高潮の俺は、たるんだ顔で頭を照れたように掻く。
真面目な話で呼ばれたというのに、相談相手はこの様だ。
鳴海は既に呆れかえっているのが嫌でも分かる。
しかし、場違いなテンションは逆にプラスとなったのか。
少しだけ緊迫としていた鳴海の雰囲気が、和らいだようにも感じた。
「……勘違い、ですよね?」
そんな2人を見た時、、彼は静かに呟いた。
