「えっ、留学って、2ヶ月後だったの……?わわ、どうしよう姫乃ちゃん!準備出来てないよ!」
「待ってくださいもか君。私達の聞き間違いという可能性もありますわ……竹倉君、もう一度予定を教えて頂いても?」
「はい、2ヶ月後に、イギリスへと出発する予定です」
時は12月中旬。都心でも雪が観測され、寒さもピークが近づいてきている。
「イギリスに留学なされるんでしたよね。本当にすごいですわ、竹倉君!!」
2ヶ月後という事実には対して触れず、高城先輩は大きな目をキラキラさせている。
「イギリスになんか思い入れあるんすか?」
「いえ、特に……ロシアなら、祖父の母国ですが」
「特に思い入れないんすか!?そして先輩クォーター発言!!」
イギリス=なんかすごい みたいな所があるのだろうか。
「竹倉君、改めて考えると、ほんとに遠い所に行っちゃうんだね……!!向こうでも、体調には気をつけるんだよ?」
「はい……ありがとうございます、川島先輩」
「何故に親目線なの……?」
よくぞ言った鳴海。俺も全く同じ疑問抱いたわ……
「こうしちゃいられませんわ!今、あることを企画致します!!送別会を企画しておりましたが、このままでは間に合いませんので!!」
バン!と机を叩いて注目を浴びる高城先輩。
そして、彼女は高らかに宣言した。
「題して!『オカルト同好会、クリスマス&竹倉君送別会』を提案しますわ!!」
題してと言った割に、内容と企画名がそのまますぎた。分かりやすいのは良いことだが。
そして何よりも……
「めっちゃ楽しそうな予感がプンプンする!!高城先輩、ナイスアイディア!!さっすが会長!考えることが一味違う!!」
「すっごく良いと思うよ、姫乃ちゃん!」
「……良いんじゃないですか?折角だしね」
皆が、口々に高城先輩の提案に賛成する。
そんな中で、当の透本人は、口をぽかんと開けて立ち尽くしていた。
「竹倉君……?もしかして、お気に召さなかったのでしょうか……?」
はっとした表情を一瞬浮かべ、それから段々と悲しみを浮かべていく先輩。
それに対して、誤解を解こうと透が慌て出す。
「ち、違いますよ!!むしろ、僕の為にそこまでしてくださるのかと感激して……!!」
「そうでしたか!ふふ、安心しましたわ。でも、これが当たり前であると、私は思っております」
「当たり前……?」
不思議そうにしている透に、高城先輩は柔らかな笑みを浮かべて「ええ」と返した。
そして、そのまま続ける。
「大切な後輩の為ですもの。ちゃんと送り出して、向こうでも励んでくれるように……そんな、ささやかな支援でもありますわね」
「大切な……」
彼女の意見はご最もだった。
高城先輩ともか先輩からして、透は大切な後輩。
恋春先生からして、透は大切な生徒。
俊さんからして、透は大切な弟。
俺と鳴海からして、透は大切な友人である。
そんな大切な人を、心から送り出したい。そんな思いから、送別会という会は生まれたのだろう。
「皆さん……ありがとうございます。楽しみにしても、良いですか?」
透の問いかけに、俺達は笑顔で「勿論!」と答えた。
「待ってくださいもか君。私達の聞き間違いという可能性もありますわ……竹倉君、もう一度予定を教えて頂いても?」
「はい、2ヶ月後に、イギリスへと出発する予定です」
時は12月中旬。都心でも雪が観測され、寒さもピークが近づいてきている。
「イギリスに留学なされるんでしたよね。本当にすごいですわ、竹倉君!!」
2ヶ月後という事実には対して触れず、高城先輩は大きな目をキラキラさせている。
「イギリスになんか思い入れあるんすか?」
「いえ、特に……ロシアなら、祖父の母国ですが」
「特に思い入れないんすか!?そして先輩クォーター発言!!」
イギリス=なんかすごい みたいな所があるのだろうか。
「竹倉君、改めて考えると、ほんとに遠い所に行っちゃうんだね……!!向こうでも、体調には気をつけるんだよ?」
「はい……ありがとうございます、川島先輩」
「何故に親目線なの……?」
よくぞ言った鳴海。俺も全く同じ疑問抱いたわ……
「こうしちゃいられませんわ!今、あることを企画致します!!送別会を企画しておりましたが、このままでは間に合いませんので!!」
バン!と机を叩いて注目を浴びる高城先輩。
そして、彼女は高らかに宣言した。
「題して!『オカルト同好会、クリスマス&竹倉君送別会』を提案しますわ!!」
題してと言った割に、内容と企画名がそのまますぎた。分かりやすいのは良いことだが。
そして何よりも……
「めっちゃ楽しそうな予感がプンプンする!!高城先輩、ナイスアイディア!!さっすが会長!考えることが一味違う!!」
「すっごく良いと思うよ、姫乃ちゃん!」
「……良いんじゃないですか?折角だしね」
皆が、口々に高城先輩の提案に賛成する。
そんな中で、当の透本人は、口をぽかんと開けて立ち尽くしていた。
「竹倉君……?もしかして、お気に召さなかったのでしょうか……?」
はっとした表情を一瞬浮かべ、それから段々と悲しみを浮かべていく先輩。
それに対して、誤解を解こうと透が慌て出す。
「ち、違いますよ!!むしろ、僕の為にそこまでしてくださるのかと感激して……!!」
「そうでしたか!ふふ、安心しましたわ。でも、これが当たり前であると、私は思っております」
「当たり前……?」
不思議そうにしている透に、高城先輩は柔らかな笑みを浮かべて「ええ」と返した。
そして、そのまま続ける。
「大切な後輩の為ですもの。ちゃんと送り出して、向こうでも励んでくれるように……そんな、ささやかな支援でもありますわね」
「大切な……」
彼女の意見はご最もだった。
高城先輩ともか先輩からして、透は大切な後輩。
恋春先生からして、透は大切な生徒。
俊さんからして、透は大切な弟。
俺と鳴海からして、透は大切な友人である。
そんな大切な人を、心から送り出したい。そんな思いから、送別会という会は生まれたのだろう。
「皆さん……ありがとうございます。楽しみにしても、良いですか?」
透の問いかけに、俺達は笑顔で「勿論!」と答えた。
