「ねねね、何が良いと思う恋鈴ちゃん!!やっぱりここはマグカップ?お揃いのマグカップとかあげて、『これを見て俺を思い出してくれ……!!』とか涙ぐんじゃう?」
「今どきの恋愛映画でもそんなプレゼントはないと思う」
バッサリと、恋鈴ちゃんに虚しさを感じる前に一刀両断されてしまった。
そこまで全否定するか……と自分のセンスに疑問を感じていると、恋鈴ちゃんが「それに」と言葉を紡いだ。
「……それに、それってどちらかというと鳴海ちゃんがすべきポジションかと……」
「うっ、確かに……」
盲点だった。まぁ、半年以上2人と過ごしてきたというのに、盲点であることはおかしいのかもしれないが。
「んー、私と海斗の2人から!でも良いの?」
「大丈夫だと思う!!透は恋鈴ちゃんの姿は見えなかったけどさ。それでも友達だし!!」
「友達……」
「?どしたの、恋鈴ちゃん」
『友達』というワードをぼそりと繰り返した恋鈴ちゃん。何故そうする必要があるのかと、疑問に感じる。
「ううん、何も。ただ……海斗と再会してからずっと、夢なんじゃないかって思うくらい、幸せだなぁって」
横髪に括られたリボンを撫でながら、春風のような柔らかい笑みを浮かべる恋鈴ちゃん。撫でる指が鈴に触れ、小さく音が鳴る。
「夢なんかじゃない」
「……うん。でも、幸せなのも本当だよ。透君も勿論だけど、鳴海ちゃんや姫乃ちゃん、もか君にも出会えた……友達と呼べる人がいる。それが私にとっては嬉しいんだよ」
ずっと、恋鈴ちゃんは1人だった。それと照らし合わせてみても、彼女にとっての『友達』は当たり前の存在でないもの、という事実は明白だった。
「だから、海斗には本当に感謝してる。海斗に会えたから、私は今、こんなに幸せでいれる」
恋鈴ちゃんの大きな瞳が、真っ直ぐに俺を見つめる。
「素直にお礼言いてぇけどさ……別に、俺のおかげって訳ではないと思うな」
あなたのおかげです、と言われているのに対してこの反応。
目の前に座る恋鈴ちゃんは不思議そうな顔を浮かべているが、それはなんら違和感ない。俺がこんな風に返答するとは、思いもよらなかったのだろうし、しょうがない。
「きっかけを作ったのは俺かもしれない。でもさ、恋鈴ちゃんが皆と仲良くなれたのは、君自身の力でしょ?」
「……!!で、でも、だったら姿の見えていない透君やもか君は?それは、海斗が居てくれたからこそ……」
「姿が見えなくたって、声が聞こえなくたって、恋鈴ちゃんの魅力がアイツ等が空気で、俺や鳴海と話す表情で、分かるんだよ。だからさ、自信持ちなよ、恋鈴ちゃん」
多分、恋鈴ちゃんは自分が座敷童子であることに、マイナスの印象を持っているのだ。
「皆が友達だと思ってるのは、海斗2号じゃない。紛れもない、恋鈴ちゃん自身だよ」
目線を合わせて、今、1番伝えたいことを彼女に告げる。
恋鈴ちゃんは、様々な力が緩んだように、瞳を潤ませ、口元はふにゃりとした曲線を描いた。
「……海斗、ありがとう」
「ん、どういたしまして」
彼女が泣きそうになっていることについては、あえて触れないでおこう。彼女の中で、何かがまとまったのであれば、それだけで充分だ。
「じゃ、改めて透へのプレゼント考えっか〜」
「うん!!」
目尻に溜まった涙を拭い、恋鈴ちゃんは、いつものようにまた笑った。
「今どきの恋愛映画でもそんなプレゼントはないと思う」
バッサリと、恋鈴ちゃんに虚しさを感じる前に一刀両断されてしまった。
そこまで全否定するか……と自分のセンスに疑問を感じていると、恋鈴ちゃんが「それに」と言葉を紡いだ。
「……それに、それってどちらかというと鳴海ちゃんがすべきポジションかと……」
「うっ、確かに……」
盲点だった。まぁ、半年以上2人と過ごしてきたというのに、盲点であることはおかしいのかもしれないが。
「んー、私と海斗の2人から!でも良いの?」
「大丈夫だと思う!!透は恋鈴ちゃんの姿は見えなかったけどさ。それでも友達だし!!」
「友達……」
「?どしたの、恋鈴ちゃん」
『友達』というワードをぼそりと繰り返した恋鈴ちゃん。何故そうする必要があるのかと、疑問に感じる。
「ううん、何も。ただ……海斗と再会してからずっと、夢なんじゃないかって思うくらい、幸せだなぁって」
横髪に括られたリボンを撫でながら、春風のような柔らかい笑みを浮かべる恋鈴ちゃん。撫でる指が鈴に触れ、小さく音が鳴る。
「夢なんかじゃない」
「……うん。でも、幸せなのも本当だよ。透君も勿論だけど、鳴海ちゃんや姫乃ちゃん、もか君にも出会えた……友達と呼べる人がいる。それが私にとっては嬉しいんだよ」
ずっと、恋鈴ちゃんは1人だった。それと照らし合わせてみても、彼女にとっての『友達』は当たり前の存在でないもの、という事実は明白だった。
「だから、海斗には本当に感謝してる。海斗に会えたから、私は今、こんなに幸せでいれる」
恋鈴ちゃんの大きな瞳が、真っ直ぐに俺を見つめる。
「素直にお礼言いてぇけどさ……別に、俺のおかげって訳ではないと思うな」
あなたのおかげです、と言われているのに対してこの反応。
目の前に座る恋鈴ちゃんは不思議そうな顔を浮かべているが、それはなんら違和感ない。俺がこんな風に返答するとは、思いもよらなかったのだろうし、しょうがない。
「きっかけを作ったのは俺かもしれない。でもさ、恋鈴ちゃんが皆と仲良くなれたのは、君自身の力でしょ?」
「……!!で、でも、だったら姿の見えていない透君やもか君は?それは、海斗が居てくれたからこそ……」
「姿が見えなくたって、声が聞こえなくたって、恋鈴ちゃんの魅力がアイツ等が空気で、俺や鳴海と話す表情で、分かるんだよ。だからさ、自信持ちなよ、恋鈴ちゃん」
多分、恋鈴ちゃんは自分が座敷童子であることに、マイナスの印象を持っているのだ。
「皆が友達だと思ってるのは、海斗2号じゃない。紛れもない、恋鈴ちゃん自身だよ」
目線を合わせて、今、1番伝えたいことを彼女に告げる。
恋鈴ちゃんは、様々な力が緩んだように、瞳を潤ませ、口元はふにゃりとした曲線を描いた。
「……海斗、ありがとう」
「ん、どういたしまして」
彼女が泣きそうになっていることについては、あえて触れないでおこう。彼女の中で、何かがまとまったのであれば、それだけで充分だ。
「じゃ、改めて透へのプレゼント考えっか〜」
「うん!!」
目尻に溜まった涙を拭い、恋鈴ちゃんは、いつものようにまた笑った。
