「……良かったのかよ」
「……なにが」
「なにがって、そりゃ……告らなくて良かったのかってことだろ」
雲一つ浮かんでいない、真っ青な高い空。冬という季節の所為か、鳴海の指が赤く悴んでいるように見える。
恋鈴ちゃんお手製のマフラーを着けた俺は、表情の見えぬ鳴海を見つめていた。
「馬鹿でしょ、あんた」
「えー、なんでだよぉ〜。こういう場面で恋が実る!とかロマンチックで女子とか憧れてんだろ?」
「憧れるけど、嫌」
女って分かんねぇな。
女って分かんねぇな!!!!!(大事なことなので二回)
「今から頑張る人の、重しになりたくないのよ」
「……なるほどな。理解した」
これは、彼女なりの優しさであり考えだ。告白した結果がどうであれど、双方が多少なり苦しむことになるのは明白、といったところだ。
「……鳴海も女子だな」
「何よそれ、貶してるの!?」
「計算高いってこと」
「やっぱり貶してるじゃない!!」
殴りに掛かろうとする鳴海。ジュースを奢ると告げれば、あっさり許してくれた。ちょろいぜ。
透を乗せた飛行機は、いつの間にか、青い空から消えていたのであった。
「……あれ、明日だったっけ?」
壁にかける式のカレンダー。明日を指す日付には、赤いペンで花丸が付けられていた。
「そうだよ〜。あ、ご馳走とか、用意しておいた方がいいかな?」
「んー、そうだな。久々に皆集まる訳だし……パーっとやろうぜ!じゃ、帰りに材料買ってくるから、メール送っといて。っし、行ってきます」
「うん。……あ、ストップストップ!」
床に置いていた革製の鞄を手に取り、玄関へと向かおうとすれば、彼女は慌てて声をあげた。
「ネクタイ、曲がってるよ」
「わ、まじか。危ない、イケイケのスーツ姿が台無しになるところだったわ」
彼女に指摘され、ネクタイをピンと張る。
「あ、君にやってもらえばよかった……」
「ふふ、もう曲がってないから直さないよ〜?残念でした!」
「じゃ、またの機会があればよろしく。……じゃ、改めまして。行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい、海斗」
_________辻見海斗、22歳。
元気に社会人やってます。
「……なにが」
「なにがって、そりゃ……告らなくて良かったのかってことだろ」
雲一つ浮かんでいない、真っ青な高い空。冬という季節の所為か、鳴海の指が赤く悴んでいるように見える。
恋鈴ちゃんお手製のマフラーを着けた俺は、表情の見えぬ鳴海を見つめていた。
「馬鹿でしょ、あんた」
「えー、なんでだよぉ〜。こういう場面で恋が実る!とかロマンチックで女子とか憧れてんだろ?」
「憧れるけど、嫌」
女って分かんねぇな。
女って分かんねぇな!!!!!(大事なことなので二回)
「今から頑張る人の、重しになりたくないのよ」
「……なるほどな。理解した」
これは、彼女なりの優しさであり考えだ。告白した結果がどうであれど、双方が多少なり苦しむことになるのは明白、といったところだ。
「……鳴海も女子だな」
「何よそれ、貶してるの!?」
「計算高いってこと」
「やっぱり貶してるじゃない!!」
殴りに掛かろうとする鳴海。ジュースを奢ると告げれば、あっさり許してくれた。ちょろいぜ。
透を乗せた飛行機は、いつの間にか、青い空から消えていたのであった。
「……あれ、明日だったっけ?」
壁にかける式のカレンダー。明日を指す日付には、赤いペンで花丸が付けられていた。
「そうだよ〜。あ、ご馳走とか、用意しておいた方がいいかな?」
「んー、そうだな。久々に皆集まる訳だし……パーっとやろうぜ!じゃ、帰りに材料買ってくるから、メール送っといて。っし、行ってきます」
「うん。……あ、ストップストップ!」
床に置いていた革製の鞄を手に取り、玄関へと向かおうとすれば、彼女は慌てて声をあげた。
「ネクタイ、曲がってるよ」
「わ、まじか。危ない、イケイケのスーツ姿が台無しになるところだったわ」
彼女に指摘され、ネクタイをピンと張る。
「あ、君にやってもらえばよかった……」
「ふふ、もう曲がってないから直さないよ〜?残念でした!」
「じゃ、またの機会があればよろしく。……じゃ、改めまして。行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい、海斗」
_________辻見海斗、22歳。
元気に社会人やってます。
