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夏空哨戒班



「今日泊まってってくれればいいのに」

玄関先で、十六夜は名残惜しそうに笑った。

「……初対面の男を家に上げるのはやめとけよ」
「うん。夜だから上げたの、怪我してたもん。大したことなくて、よかったね」

「夜……夜か………。くくっ」
「え、なんで笑って………」
「何でも……じゃあな」
「うん。じゃあね」


じゃあって、これじゃまるで、また会う約束のようだ。


*城


「おい、お前どこに行ってたんだ!! 空襲が来なかったからよかったが……来ていたらどうなっていたかわかっているのか!? んん!?」

頬に鈍痛が駆けた。そしてその箇所から全身へ。
まるでストレス解消の道具だ。まぁそう扱われるのもなれてきていた。

「っ……あ」
「早く入って足出せ!! 鈍いんだよ!!!!」

足枷が俺に恐怖を叩き込む。


なんだったんだろう? 十六夜は……夜って名前は? 全部……俺の幻だってことはないだろうか。

恐怖が生み出した……偽りの温度。



「ふんっ!! ここに繋げばどんなヤツも静かになるな」


教官の顔が歪んでいる。狂喜? 快感? 知ったことか………


十六夜は……十六夜は……









お前は………なんなんだ?

<2016/12/24 11:44 霜月鈴妖>消しゴム
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