「えっと、ホラ!あの子だよ!あの黒髪の女の子!」
ソラが指差す方へ目線を移すと、丁度目があったのは黒髪の美しい少女だった。
思わずドキッとしてしまう。
彼女は鋭く優しい目つきでこちらに向かって歩いてくる。
『ど、どうも…。あなたも、人間?』
「ええ。あたしはハルカ。藍理 春香(ランリ ハルカ)よ。よろしくね。」
ハルカはにっこり微笑む。
その瞬間俺の心臓の鼓動が早くなった気がした。
ゆっくり手を出してくる彼女に、飛びつくような笑顔で握手した。
『ユージ。市川雄二です!よ、よろしくお願いします…』
同い年っぽかったが、何となく敬語で接する。
「じゃあ、行こうか!僕らの住処に!」
ソラが笑顔でパンパンッと手を叩き、先頭を歩く。
それについでハルカ、俺、という順で道の真ん中を歩いていく。
周りの目が痛かったが、仲間と一緒だと心が安らぐ。
__________________________________________________________
「ここだよ。よーこそ!」
「ソラ…。わざわざここに入れなくてもいいんじゃないの?」
見上げるとボロいアパートが佇んでいる。
今にも壊れそうな階段を上っていくと、三部屋あった。
ソラが立ち止まったのは203号室。
『こ、こ?…え。ここに住めっていうのかっ!?』
2人は申し訳なさそうに苦笑いする。
意味が分からない。
せっかく嫌な世界から抜け出したのに、。
よく分からない場所で汚い部屋で…。
「悪いわね。こいつには金がないのよ。許してあげて。」
『は、はいっ…!』
俺もチョロいな、と思いながら203号室の鍵を開ける。
中は何もない白い壁の部屋だった。
意外とマシかもしれない。
「本当にごめんね!ボクの給金がもうちょっとあれば…。
でもキミに働いてもらうわけにはいかないしなぁ。」
全く反省が見えないが、ひとまずここにとどまることになりそうだ。
電気、ガス、水道は使える、。なら良し。
その後、2人は用事がある、と言って去っていった。
何かあったらどうするのだろう、と思うが。
まったくのんきな人たちだ。
ここの住人もアパートの家主も。
異世界に来て数時間でこんなにあっさりしたことはないだろう。
俺もどうにかしている。
目を瞑ったら、また記憶が蘇ってくるだろう。
だけど、今の自分で歩かなくては。
未来に影響させたくない。
_________________________________________________________
『空くんは優しい、ね。こんな俺と話してくれるなんて…。』
「そんなことない!僕だって辛いよ。雄二くんが虐められてることが…。」
『ありがとう…本当に。君は俺を絶対裏切らないでくれるって信じてる…。』
「うん。約束するよ。絶対に裏切らない。君を守ってみせる。」
人生で一番あたたかい色を感じた時だ。
夢心地のようだった。
2人なら何でも出来る気がした。
ソラが指差す方へ目線を移すと、丁度目があったのは黒髪の美しい少女だった。
思わずドキッとしてしまう。
彼女は鋭く優しい目つきでこちらに向かって歩いてくる。
『ど、どうも…。あなたも、人間?』
「ええ。あたしはハルカ。藍理 春香(ランリ ハルカ)よ。よろしくね。」
ハルカはにっこり微笑む。
その瞬間俺の心臓の鼓動が早くなった気がした。
ゆっくり手を出してくる彼女に、飛びつくような笑顔で握手した。
『ユージ。市川雄二です!よ、よろしくお願いします…』
同い年っぽかったが、何となく敬語で接する。
「じゃあ、行こうか!僕らの住処に!」
ソラが笑顔でパンパンッと手を叩き、先頭を歩く。
それについでハルカ、俺、という順で道の真ん中を歩いていく。
周りの目が痛かったが、仲間と一緒だと心が安らぐ。
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「ここだよ。よーこそ!」
「ソラ…。わざわざここに入れなくてもいいんじゃないの?」
見上げるとボロいアパートが佇んでいる。
今にも壊れそうな階段を上っていくと、三部屋あった。
ソラが立ち止まったのは203号室。
『こ、こ?…え。ここに住めっていうのかっ!?』
2人は申し訳なさそうに苦笑いする。
意味が分からない。
せっかく嫌な世界から抜け出したのに、。
よく分からない場所で汚い部屋で…。
「悪いわね。こいつには金がないのよ。許してあげて。」
『は、はいっ…!』
俺もチョロいな、と思いながら203号室の鍵を開ける。
中は何もない白い壁の部屋だった。
意外とマシかもしれない。
「本当にごめんね!ボクの給金がもうちょっとあれば…。
でもキミに働いてもらうわけにはいかないしなぁ。」
全く反省が見えないが、ひとまずここにとどまることになりそうだ。
電気、ガス、水道は使える、。なら良し。
その後、2人は用事がある、と言って去っていった。
何かあったらどうするのだろう、と思うが。
まったくのんきな人たちだ。
ここの住人もアパートの家主も。
異世界に来て数時間でこんなにあっさりしたことはないだろう。
俺もどうにかしている。
目を瞑ったら、また記憶が蘇ってくるだろう。
だけど、今の自分で歩かなくては。
未来に影響させたくない。
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『空くんは優しい、ね。こんな俺と話してくれるなんて…。』
「そんなことない!僕だって辛いよ。雄二くんが虐められてることが…。」
『ありがとう…本当に。君は俺を絶対裏切らないでくれるって信じてる…。』
「うん。約束するよ。絶対に裏切らない。君を守ってみせる。」
人生で一番あたたかい色を感じた時だ。
夢心地のようだった。
2人なら何でも出来る気がした。
